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ラーゲリより愛を込めてのmilkywayのネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2024/02/03
11年。戦争が終わってからも11年という長い間、捕虜生活を送り苦しんだ方たちが大勢いる。苦しみの末亡くなった方も大勢いる。未だに日本に帰れぬままシベリアの地に眠っているそうだ。当時はひどい有り様だったそうだ。ほとんどが栄養失調、そして凍死、感染症。

ソ連軍に「東京ダモイ」だと連れて行かれた人もいるが、日本軍に「東京へ連れて行ってやる」と言われてついて行った人もいる。16歳の学生等にわざわざ18歳だと嘘をつかせて。民間人も多く連れて行かれた。
また、日本の捕虜をソ連軍の経営にお使いくださいという申し出をしていたという。敵はソ連だけではなかった。人間とは思えない。

希望を捨ててはいけない。簡単なことではない。捨てたくなるときがある。全て捨てて死にたくなるときがある。自ら命をたった方も大勢いたのだろう。
それでも、希望を捨ててはいけない。家族をなくしても生きることには意味がある。人間らしく生きる権利がある。幸福になる未来がある。

忘れてはいけない。戦争の恐ろしさを、犠牲を。二度としてはいけない。


『Soranji』この映画の主題歌になってることを初めて知りました。
「諳んじる」何も見ないで言えるように覚える。こんな意味があったのですね。
最初は少し明るい曲調でこの映画と合うのかな?と思って聴いていたけれど、

「まだ消えちゃいないよちっちゃな希望を
何とか信じて信じて欲しい
裏切りが続こうが
「大切」が壊れようと
何とか生きて生きて欲しい」

この歌詞はもとより、すべての歌詞に意味が、想いがのせられていると感じました。希望をもてる曲でした。
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