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ゴヤの名画と優しい泥棒のkazu1961のレビュー・感想・評価

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)
3.6
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-382
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋とっても愉快で軽妙な作品ですね!!
1960年代のイギリスで実際に起きた美術品盗難事件の映画化なんですが、ジム・ブロードベント演じるケンプトン・バントンがほんとに粋なオヤジ、たとえ煙たがられようとも理不尽なことには黙っていられないオヤジがとても素敵な作品です。

🖋1961年のイギリス、政府は貧しい庶民からも娯楽であるテレビの公共放送として受信料が課したり高い税金を徴収しています。その一方でゴヤの絵画を国宝として桁違いの高額で人々の税金を使って購入しました。。。そんな理不尽な政治に、粋なオヤジが立ち上がる。。。そんな作品です。

🖋オープニングからの分割画面のレイアウトやクラリネットの軽快さ、イギリスらしい“粋”が随所に見られるところが本作良さ。またクライマックスの法廷の盛り上がりも英国庶民の心意気が感じられて心地が良いですね!!

🖋本作は、昨年65歳で死去した『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェルの監督作品。軽妙な味はロジャー・ミッシェルの作品らしいですね。さらに製作総指揮のクリストファー・バントンは、事件の犯人ケンプトン・バントンの孫なんですよね!!

😊Story:(参考: 公式サイト )
世界中から年間600万人以上が来訪、2300点以上の貴重なコレクションを揃えるロンドン・ナショナル・ギャラリー。1961年、“世界屈指の美の殿堂”から、ゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた。この前代未聞の大事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。孤独な高齢者が、TVに社会との繋がりを求めていた時代。彼らの生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもう一つの隠された真相が・・・。当時、イギリス中の人々を感動の渦に巻き込んだケンプトン・バントンの“優しい嘘”とは−!?

🔸Database🔸
・邦題 :『ゴヤの名画と優しい泥棒』
・原題 :『The Duke』
・製作国 : イギリス
・初公開 : 2020
・日本公開 : 2022/02/25
・上映時間 : 95分
・受賞 : ※※※
・監督 : ロジャー・ミッシェル
・脚本 : リチャード・ビーン、クライヴ・コールマン
・原作 : ※※※
・撮影 : マイク・エリー
・音楽 : ジョージ・フェントン
・出演 : ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
1961年に実際に起こったゴヤの名画盗難事件の知られざる真相を描いたドラマ。2021年9月に亡くなった「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル監督がメガホンを取り、本作が長編劇映画の遺作となった。1961年、世界屈指の美術館ロンドン・ナショナル・ギャラリーからゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた。この事件の犯人はごく普通のタクシー運転手である60歳のケンプトン・バントン。長年連れ添った妻とやさしい息子と小さなアパートで年金暮らしをするケンプトンは、テレビで孤独を紛らしている高齢者たちの生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもうひとつのある真相が隠されていた。主人公ケンプトン役を「アイリス」のジム・ブロードベント、妻のドロシー役を「クィーン」のヘレン・ミレンが演じるほか、フィオン・ホワイトヘッド、マシュー・グードらが脇を固める。
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