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蜜月のpherimのレビュー・感想・評価

蜜月(2022年製作の映画)
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※監督・榊英雄セクハラ騒動により公開中止。

狂いゆく母役・筒井真理子の怪演に戦慄。

娘役・佐津川愛美、二人に翻弄される新夫役・板尾創路、義弟・濱田龍臣とその恋人・森田想、娘の陶芸師匠にして恋人役・永瀬正敏いずれも好演するだけに、終盤の演出ぶん投げじみた長尺説明台詞が残念。ここにフレーム外での騒動も考え併せれば、終盤の再構成なしには一般上映どころかDVD/配信スルーも難しい内容をもつように思われる。


本騒動をめぐっては、『蜜月』撮影監督・早坂伸さんによるブログ記事が読ませる。↓
https://shin1973.hatenablog.com/entry/2022/03/10/025155


※“加害者の作品”をめぐる言及自体が、被害者への二次加害になるという批判がしばしばあるけれど、一方で映画ほど多人数が協働するジャンルで、個人の罪過ゆえにすべてがキャンセルされるのが当然とする流れには正直違和感が拭えない。とりあえずツイートはせずこちらへ残すことにしたのは、この場が「TLへ流れ落ちることで不特定多数の目に入る」のではなく、主体的選択(クリック)を要する場ゆえ。

※※追記: 「アクターズ・ヴィジョンによる榊英雄ワークショップ」に関する責任者の声明(↓)で、『蜜月』に関し「即座に見て傑作と確信」と言及があり、ちょっとモヤったので書き留めておく。
http://actorsvision.jp/?page_id=2300
個人の感想といえば全てそれまでなので、どんな駄作を傑作と評するひとがいても普段なら驚かないし何か言及する気にもならない。また『蜜月』はたしかに中盤まで、傑作と言い得る要素を含んでいたと自分にも思える。

以下、思いのほか長くなったので下記URLへ転記。↓(リンク先ページ末尾)
https://tokinoma.pne.jp/diary/4527
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