コーディーさんの映画レビュー・感想・評価

コーディー

コーディー

シャドウズ・エッジ(2025年製作の映画)

4.2

AI監視システムも擦り抜ける影のような犯罪集団を捕らえるのに必要なのは歴戦の知恵と技。そう.ジャッキーが必要!
娘のような若い刑事に圧されながらw捜査スキルだけでなく人間としての誠実さも満身創痍で伝え
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悪魔祓い株式会社(2025年製作の映画)

3.7

物理的に悪魔も殴れる兄貴の拳で全て解決かと思いきや…そう容易い相手ではなかったし、特に祓魔師シャロンの段階を踏んだ〝駆魔〟業務は壮絶で、少女時代ソヒョンが大活躍なのも嬉しい。
そして悪魔に憑かれ正気と
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エディントンへようこそ(2025年製作の映画)

4.0

『エディントンへようこそ』
私はマスクしない!が個人の問題ではなくなった2020年5月。
権利を守ろうと市長選に立候補した保安官だったが、SNSに踊らされ.陰謀論に惑い.恥辱にまみれていく…
そんなコ
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ズートピア2(2025年製作の映画)

3.9

よく知らないのに爬虫類を嫌うなんてできない!と、真逆な性格だけどバディになれたジュディとニックが何にも縛られず今度も自分の心で確かめる…
まあ割と重い内容をソフトに解決してる感はあるけど、争わない為に
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落下の王国 4Kデジタルリマスター(2006年製作の映画)

4.1

何度も聞き返しながらロイが紡ぐ言葉を極彩色のビジョンで創造していくアレクサンドリアちゃん。
そんな一つの物語に話し手の思惑を超えた純真な聞き手のイメージが溢れ、虚構と現実が手を取り合うような…
世界遺
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君と私(2022年製作の映画)

3.9

霞がかった夢のような世界で交わされる言葉と心。
何かが失われそうな不安を抱えながらも親密さを求めて彷徨うセミとハウンの1日。セウォル号沈没事故の前日。
そんな喪失への暗示に満ちた世界で、それでも光をい
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佐藤さんと佐藤さん(2025年製作の映画)

4.0

何年も司法試験に不合格なタモツと一発合格したサチ。
共に、とはまだいかないバランスを愛で補うけど結婚.出産を経て〝何で?〟ばかりが増えていく…
もともと同姓の二人が佐藤を共有できず、理解も追いつかなく
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WEAPONS/ウェポンズ(2025年製作の映画)

4.1

ゾッとする面白さ!
ある夜一つのクラスの17人の生徒が一斉に失踪。が、理由は見つからず…
不快な緊張や疑心、苛立ちに包まれるこの町で何が起こってるのか?担任教師や親、警官など多角的な視点で紐解くミステ
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ブラックフォン 2(2025年製作の映画)

4.0

生存者フィニーの心の傷を弄ぶように悪夢再び。そして標的は妹グウェンへ…
物理法則を超越するチート幻覚も更に進化してたし、冬のキャンプ場で展開する寒々とした恐怖と8mm映像、そして悲しい物語とのコントラ
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果てしなきスカーレット(2025年製作の映画)

3.0

綺麗事でも別に良いんやけど、復讐という暴力、そして人間とは?を描くには余りにも凡庸な展開で、割と魅力的な聖とのバディまで不可解になってくるしwスカーレットも悪い意味で揺ら揺らしてるな〜という印象。
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モンテ・クリスト伯(2024年製作の映画)

4.0

誠実な船乗りから復讐心に支配される伯爵へと変貌するエドモンの華麗な佇まいに忍ばせた憎悪と、もう愛には生きれない哀しさ…
壮観な映像に古典の味わいを感じながらも娯楽性高くて驚くほどフレッシュな復讐劇w
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スプリングスティーン 孤独のハイウェイ(2025年製作の映画)

3.9

次のアルバムで確固たる名声を手にすると誰もが期待したが、ボスだけは違った…
時代を彩る為じゃなく、自分が自分である為に制作した82年〝ネブラスカ〟その切実な方向転換、壊れかけの魂に触れる彼の最重要期。
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旅と日々(2025年製作の映画)

4.0

夏と冬。語りの形式で隔てられた二つの物語、二つの出会いが自然と不自然を揺ら揺らと漂い、区別がつかなくなるような…
フィクションの枠を意識しながらリアルな感情に触れる不思議な感覚だったし、虚実も言葉も超
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プレデター:バッドランド(2025年製作の映画)

3.8

優しさは弱さだと落ちこぼれの烙印を押されたハンターが最凶惑星で半身アンドロイドと出会い、心と体を補い合って優しいまま強くなる…
プレデターの咆哮がこんなに切実だとは思わんかったしw彼のボロボロ自尊心を
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羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来(2025年製作の映画)

4.3

面白過ぎる〜!
あんなに人間が嫌いだったシャオヘイが師匠との絆、信じる〝正しさ〟を胸にすっかり成長してたし、戦争の兆しに揺れる世界で姉弟子ルーイエと時に衝突しながらも、共闘する姿に泣く…
そして超高速
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爆弾(2025年製作の映画)

4.0

この無邪気で無敵な悪意がどこから生まれたのか。ベラベラと無駄話をしている様でも決して尻尾は掴ませず、むしろこちらの心の形を掴まれる…
そんな醜悪なのに惹き込まれるタゴサクvs天才・類家の心理戦、言葉の
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ひとつの机、ふたつの制服(2024年製作の映画)

3.9

全日制と夜間部。同じ学校で同じ机を共有する二人に違いはないと友情を育むも、やっぱり違う太陽と月。
親しくなる程に劣等感や階級への意識が芽生え、そこに恋が絡めば尚更。
そんな様々な痛みを越え、自分の殻を
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フランケンシュタイン(2025年製作の映画)

4.0

神に挑み生命を創造した科学者だけど、そこに足を踏み入れるには人間は余りにも不完全。
そんな世界で生まれながらに忌み嫌われる者が人間性を育み、自分が何者かを理解していく…
〝怪物〟に知性を授け、心を語ら
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ミーツ・ザ・ワールド(2025年製作の映画)

3.9

自虐的腐女子と死にたいキャバ嬢が出会い交わる世界と、交わらない世界。
私に起こった変化があなたにも…という理解と傲慢、一方通行な推し活から生まれるモヤモヤ展開はやや辛気臭いものの、この出会いに形成され
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フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡[私闘編](2025年製作の映画)

4.1

めっちゃ面白かった!
殺し屋としてダメ過ぎる真中を緩〜く掘り下げつつw彼が越えるべき壁に向き合っていく展開が熱いし、愛想尽かしながらも共に闘ってくれる国岡さんのデカさにもまた惚れた。
ラストの死闘&私
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見はらし世代(2025年製作の映画)

4.2

壊れた家族が10年半ぶりにその痕跡に触れる。
けどそこにあるのは、あの日に戻れる可能性と言うより戻れないからこそ生まれる可能性。
認識できないほどカタチを変え、共有できない悲しみを容赦なく描きながらも
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死霊館 最後の儀式(2025年製作の映画)

3.9

家族のために心霊調査を引退したウォーレン夫妻がキャリア史上最も私的な事件と対峙する!
〝視なければ存在しない〟を物理的に軽々超えてくる悪霊にwもう目は逸らさない…と、愛が深まる家族総力戦が熱いし、恐怖
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ホーリー・カウ(2024年製作の映画)

4.1

気ままな18歳の青年が突然背負うことになった幼い妹と、人生。
賞金目当てでチーズ作りに挑戦するけど、何せ未熟だから過ちは犯すし失敗もする。そうやって何もない自分を受容れ、何度も横転しながら前に進む…
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ハウス・オブ・ダイナマイト(2025年製作の映画)

3.8

18分後、都市が一つ消え核戦争が始まる…

米国に向けて太平洋を横断する核爆弾。発射した国は?誤射か否か、報復の決断など、刻々と脅威レベルが上がっていく中での切迫したドラマに息を飲む。
まあ視点を変え
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トロン:アレス(2025年製作の映画)

3.8

結構楽しい!
現実世界で29分しか生きれないAIプログラムが従順を棄て〝永続〟を求める。
禁断のテクノロジーを手にした人類は神になれるのか…と、物語に目新しさはないけど、めちゃ自我があるAIレトさんが
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ハンサム・ガイズ(2024年製作の映画)

3.8

オリジナルより好き〜めちゃ笑った!

森の中の古い家を購入した強面な男2人の新生活、からの〜惨劇。不条理な血塗れ展開に加えて悪魔的な何かまで絡んでくるのに、なぜかハンサムw
斧とチェンソー振って愛嬌振
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ワン・バトル・アフター・アナザー(2025年製作の映画)

4.3

完璧な面白さ!

まだ闘える…と暗黒の時代に抗う者達が一歩ずつ繋ぐバトン。それを受け取るのが革命に接続する合言葉を忘れた男ってんだから、もうPTA最高かw
そんな闘志を過去に置いてきたパパが娘の為に今
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プロセキューター(2024年製作の映画)

4.0

冤罪にも関わらず懲役27年の刑を宣告された青年の無実を晴らすため、警官から検察官に転職した男のハイブリッド制裁が始まる…
法律が不十分なら拳で補うだけ!と、法廷でも地下鉄バトルでも正義を成すドニーさん
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テレビの中に入りたい(2024年製作の映画)

4.1

自分の本質に触れて、憂鬱にも抗えた土曜22時半〝ピンク・オペーク〟の世界。そこにいつまで居られるのか…
本当の意味で没入するマディと隔たるオーウェン。番組を媒介にした意識の旅、成長と共に変貌する.あの
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殺人配信(2025年製作の映画)

3.0

未解決事件の解明を専門にする人気ライブ配信者がリアルタイムで犯罪に巻き込まれ…
過激になるほど金になる下世話な使命感、なのにカリスマ性もあるカンハヌルの独壇場w
どっかで観たような展開やけど強すぎる承
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ひゃくえむ。(2025年製作の映画)

4.2

何これ〜凄い!

生まれ持った才能と、その限界。
それを超えるのは根性論ではなく100m10秒の本質〝なぜ走る〟を問い続けること…
シンプルであるが故に残酷な世界を表現する言葉の強度、一瞬を駆ける情熱
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ブラックドッグ(2024年製作の映画)

4.2

刑期を終えて故郷に戻った男と狂犬病を疑われる犬。
北京オリンピックを目前に辺境の町にも変化の波が押し寄せる中、疎外され孤立した一人と一匹は出会い〝生きる〟が交わる…
サイドカーの居心地に互いが救われ、
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宝島(2025年製作の映画)

3.5

アメリカーに虐げられ日本にも見捨てられた沖縄県民の計り知れない悲哀と憤り。平和などない戦後、それぞれの道で戦果を挙げようと戦った者たちの生き様や暴動シーンの熱量も凄かった。
ただ、消えたオンちゃんの魂
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劇場版 チェンソーマン レゼ篇(2025年製作の映画)

4.1

いや〜最っ高!
頭のネジがぶっ飛んでるデンジが普通の恋をしちゃう、もうそれは大事件なんですよw
そんなピュアな揺らぎからの〜爆発の反動。超絶ハイなBOMBバトルにまで溢れるラブな情緒に心掴まれたし、作
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最後のピクニック(2024年製作の映画)

3.8

自由が効かなくなってきた体や尊重してくれない息子、自分らしさが〝老い〟に薄められていく中で手を引いてくれたのは60年来の親友だった…
弱さや悲しみ。人生も終盤に差し掛かり受け入れる事ばかりだけど、息を
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ブロークン 復讐者の夜(2025年製作の映画)

3.3

弟を殺された元ヤクザが事件とほぼ同時に失踪した彼の妻の行方を追跡、更に事件に酷似した小説の存在も知り…
復讐劇に小説家が絡んできて謎は深まるんやけど、その構成が特に機能せず、しかも兄弟への同情も湧かな
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