おはうちさんの映画レビュー・感想・評価

おはうち

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スーパーマン(2025年製作の映画)

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悪党が完膚なきまで思想や計画的にも叩き潰されて“泣く”のは、やり切った人間にしか流せない物と分かるレベルまで実際強かったので納得。スーパーマンの“人間”臭さを乗せたスピーチはベタに泣かす、すぐ冷笑で中>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

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冒頭で幼少期の主人公が見失ったパズルのピースを拾い上げた少女こそ、謎多き主人公の戦う動機を明瞭にする最後のピースそのものだったと指しているのが感動的。

ちょっと泣きました。

パラノーマン ブライス・ホローの謎(2012年製作の映画)

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冒頭とラストの反復描写に泣ける。

死者とは仲良く話せるのに生身の人間には嫌われている主人公の性格描写がスマート。ゾンビや魔女といった見た目で攻撃されてしまう偏見を取っ払って“対話”して解決するストー
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バッタ君町に行く(1941年製作の映画)

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ロングショットで工事現場に紛れ込む虫の一匹一匹を全部描き分けて差別化しているのが驚異的。次々とレンガが積まれていくのを掻い潜る虫達の挙動をロングで捉えたカットが凄すぎる、細かい挙動を全て捉えている。人>>続きを読む

ドールハウス(2025年製作の映画)

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導入部からファーストインパクトまでの恐怖の醸成が良く出来すぎて、ひっくり返った。観ている全員にトラウマを植え付ける事に大成功している。トラウマから立ち上がる積み上げ、そして更なる転落までの脚本が素晴ら>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

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同窓会の喧騒からシャッターの閉じた商店街に場面転換した瞬間のピシャリと現実に戻される感触。

ライトアップされた高知城に乗せて、片想いした女の子から思春期を通して浴びさせられた様々な“声”のリフレイン
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ブロードキャスト・ニュース(1987年製作の映画)

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三宅隆太の人生ベストワンと挙げていたので鑑賞。

噂に違わない傑作でしたね。

サスペンスに機能している後半のツイストがビックリするくらい面白かった。

メッセージを伝える手段で虚構を使って良いものか
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Automania 2000(1964年製作の映画)

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動物農場の特典映像

未来にて車社会が行き過ぎた結果、全人類が車中生活を余儀なくされたディストピア…じゃなくて住んでる本人達は快適でユートピアという、そんな馬鹿な風刺短編。完全平面の可愛らしい簡略され
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動物農場(1954年製作の映画)

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誰もが知る小説の映像化、こんなのあったんだ。タイトでかなり見易かった。

内容は何もかもが古びない、支配するものと支配されるもののストーリー。

こんなにも邪悪な豚を見たことが無い。

怒った動物の充
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F1®/エフワン(2025年製作の映画)

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人間たるもの生きる目的は金じゃないと言い切り、「目的はなんだ?」と問われてニシシと笑ってエンドマークを飾りたいもんだ。『マネーボール』のブラピが野球をプレイして世界一を取っちゃうようなミラクルで引っく>>続きを読む

ヴァージン・パンク Clockwork Girl(2025年製作の映画)

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クリエイターが己の欲望に忠実になって作った系だとコッポラの『メガロポリス』級で、処女オークションを全編に散りばめたレベルの業物。

わざわざ成人女性を少女に改造する蛮勇。

ガンアクション全般すばらっ
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罪人たち(2025年製作の映画)

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KKKにトミーガンぶっ放すマイケル・B・ジョーダンだけで池袋に行った甲斐はあったけどさ。

クーグラーさん、ジャンル映画を軽視しちゃいませんか?サスペンス&ホラーに対する造詣が浅いんじゃありませんか?
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国宝(2025年製作の映画)

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少年が老年になるまでのスパンがありながら、日本の近現代史をバッサリ切っているのは意図的なんだろうけど、その脱臭の時点で『さらば、わが愛/覇王別姫』の足元にも及ばないんじゃないですかね…。暴力団との繋が>>続きを読む

メガロポリス(2024年製作の映画)

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俺の考えたメガロポリス(未来都市)すげ〜べ!大枚叩いて作ってそんなドヤ顔たっぷりに言われちゃ誉めざる得ない。この威風堂々とお勃った矢でケツに弓を放ったような立ち振る舞い、巨匠にしか出来ない凄まじさ。処>>続きを読む

ハボック(2025年製作の映画)

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バットマンのスピンオフでゴッサムシティを舞台と説明されても成立するような現実と乖離した退廃した都市風景だった。カーチェイスでVFX多用するのは最近の風潮から逆行しているが世界観に寄与してる。銃はフルオ>>続きを読む

フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス(2000年製作の映画)

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ジョン・グッドマン主演の流れから観始めたらパチモン感が半端ない主演の締まりのない顔面、まるで日本のお笑い芸人クオリティでガッカリ。結婚するまでの過去話であかるから顔が違うのを納得しようする。ラストのメ>>続きを読む

フリントストーン/モダン石器時代(1994年製作の映画)

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子供の頃に目に穴が開くほど何遍も観たんだが改めて観ても超面白い。機械やインフラなどの全てが石器や恐竜にうま〜〜〜く置き換えられた世界観で、それらを表現するSFX & VFXの妙技。小道具の数々がオモチ>>続きを読む

ヤコペッティの大残酷(1974年製作の映画)

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DVDレンタル鑑賞

無限ループって怖くね…

この人の劇映画は初めて観たよね。

ここまでセックス&バイオレンスで破綻している筈なのに謎の感動をラストは襲いかかって来た。

改めて自分は映画をまるで
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チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁(1998年製作の映画)

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人形が2体になれば面白さも2倍!チャッキーと嫁さんで墓掘り逃避行+人間側の逃避行も重なるロードムービー。1999年の時代感もあるVFXガラスの雨!ちょん切れた指の結婚指輪で愛を誓い合う、全身ゴム性だか>>続きを読む

ウォレスとグルミットのおすすめ生活(2002年製作の映画)

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ベーカリー街の悪夢のDVD特典にて鑑賞。

3分ほどの短編のオムニバス形式。

身体を動かさずにテレビのチャンネルを変える発明が果てしない徒労感のある物で一番爆笑。

おつかいロボットの回はメカかわい
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ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢(2008年製作の映画)

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アクション&サスペンス&ホラー名作映画の脅威の良いとこ取りを30分の短編にぶっ込んでユーモアを忘れずコトコト作った超絶大傑作!

娯楽に徹底したストーリーの練り込み方の精度たるや、シリーズの中で一番面
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CLOVER(1999年製作の映画)

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これ『劇場版カードキャプターさくら』のエンドロール後に流れるから併映だったの完全に忘れちゃうよね。絶対そうでしょ!?

鳥籠に入れられたような薄幸美人の機械天使デザインの時代性がもう、ぐわ〜っとなる。
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

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空港から車動かしたくないグレン・パウエルがドリルアンカーぶっ刺して、竜巻に突っ込むが如くデイジー・エドガー=ジョーンズに駆け寄る場面で、いい映画じゃんとクスッとなれて良かったですね。その場で耐えて辛抱>>続きを読む

劇場版カードキャプターさくら(1999年製作の映画)

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配信で観られなかったので感慨。ストーリーはこじんまりでコンフリクトが足らないのは織り込み済みか。しかし作画の丁寧さは超絶、水の表現や滑空&飛行の気持ちよさ、飛行機では靴を脱ぐのさくらの可愛さたるや。香>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

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池松壮亮こんなに動けるのか…。池松の意識高い系殺し屋サイコパスと伊澤沙織が呼応していき期待通りの敗北イベントから再戦タイマンで盛り上がった。前田敦子の初っ端からずっと怪訝で嫌味な雰囲気を醸し出すの、後>>続きを読む

リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

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TVシリーズは浴びるほど観ていたのに映画は初見。リロの幼児体型から繰り出す唐突な暴力性、創造性のある言動の数々、そして子供の愛らしさを表現する二次元アニメーション。両親を亡くして姉と暮らす侘しさ、喧嘩>>続きを読む

ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!(2024年製作の映画)

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まさかのペンギンに気をつけろ!の30年越しの続編『ウォレスとグルミット仕返しなんてコワくない!』はまさかのデッド・レコニングへのオマージュ。ニック・パークの活劇最前線な嗜好がトム・クルーズと似通ってい>>続きを読む

ウォレスとグルミット、危機一髪!(1995年製作の映画)

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ターミネーターの一作目ラストでストップモーションになる所のオマージュで好き。トラックとのカーチェイスも成程ターミネーター的で、闇夜のブルーが掛かったような色調はT2み。ニック・パークの活劇嗜好が最高。>>続きを読む

ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー(1989年製作の映画)

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これが初期作なのね、ユーモアの在り方とか完成しきっているな。地下室の暗さが妙に怖い。月にいるロボットが可愛すぎた、ロボット史に名を残すレベル。ロボットが夢をみるの可愛いし、自分なりな実現するニッコリな>>続きを読む

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年製作の映画)

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戦闘機のドッグファイトの疾走感がたまらん、混じりっけなしの愉快痛快の活劇。

クレイアニメーションで人外に化けていくユーモア込みの手作り感ね。

萩本欽一の吹替が激ハマり。

アバンの壁掛け写真で二人
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

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2025年の映画館での再上映を鑑賞。

ここまで期待を裏切らないラストを用意されると拍手したくなる堂々とした感動エクスプロイテーション。こうしたら泣ける100%を狙って撃ち抜いているので大したものだ。
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化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

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化け猫の存在をみんな自然と受け入れる緩い世界観にほっこり。ロトスコープの手法のアニメーション+山下敦弘オフビート演出も相俟って、化け猫や妖怪や鬼たちの手触り実在感が顕現されて距離感の近い存在になってい>>続きを読む

日本沈没(1973年製作の映画)

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こちらも特撮は凄まじいが、何より俳優の大迫力さ、小林桂樹と丹波哲郎の火山灰が降り注ぐ中で日本民族を憂うお別れのパンチの強さ。流浪の民になった藤岡弘(力強い顔すぎ)を乗せた列車、その線路に沿って建てられ>>続きを読む

セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

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ラストはそうそう、こういうのをねゴジラでやって欲しいんだよな。もう理想的なゴジラ。

人間は愚か!傑作!!

デカさは『MEG ザ・モンスター』に譲って、数の多さで圧倒する!最早『ガメラ2レギオン襲来
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

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タンクトップの美女が心臓マッサージしながら谷間が強調されて生き返るトム・クルーズの構図はミッション:インポッシブル3とファイナル・レコニングで共通していた。

教え子救出ミッションで自動砲台をトラック
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ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!(1993年製作の映画)

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30分に放り込まれた面白アイディアの豊富さ、隙間なく敷き詰めており短いのが嘘のような密度。特に列車アクションの凄まじさ、こんなの観たことのない追い上げを見せる絶対に必見の代物。ギャグのテンコ盛り、天丼>>続きを読む