Fumiさんの映画レビュー・感想・評価

Fumi

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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.5

スローモーションや、ちょっとひねりのあるカメラワークに大音量の音楽をかぶせたりして、凝ったテニスシーンになってた。劇画アニメ感というか。ただ昔の劇画アニメと違うのは「よくって!ひろみ!」みたいな心の声>>続きを読む

ハロルド・フライのまさかの旅立ち(2023年製作の映画)

4.1

たしかにハロルドが800km歩いたところで、何が変わるわけでもない。
でも、ただ歩いて祈る、強く思う、単純でありながらも、それが人にとっては、大切な一時だったりする。
昔の大江健三郎の講演?を思い出し
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.0

このシリーズ、実は一作もみたことなくて、今回お試しで鑑賞するも、苦手なやつだった。。(評価高いレビューが多い中申し訳ない🙏)山海塾みたいなみなさんは、たいてい犬死になのも怖いし、生活がしんどそうなのを>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.8

「ラブアクチュアリー」も「ブリジットジョーンズ」も「パイレーツロック」もめちゃ好きな作品なのに、なぜか未見だった本作。
映画館は満員。後ろで入場を待ってたカップルの男性がこれまでに鑑賞済みのようで、「
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ラブストーリーで主人公を引き離すのが、難病、余命を使うのは法令で🆖としたいよ。一体これまで何人死んできたの。
いっときの寝台列車内と京都でやたら殺人事件が起きてたのと一緒だよ。

韓国も昔のドラマは、
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関心領域(2023年製作の映画)

4.6

アウシュビッツ収容所の、壁一枚隔てた隣にある、所長の家からホロコーストを描くという切り口が興味深く期待していた本作。予告編のときから、晴れた空の青が残酷に見えて強烈そうな映画だなと思っていたけど、やっ>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.8

発揮したのは正義で、常に主人公は中立でロジカルに考えようとしてたけど、小賢しい生徒たちや、同僚との関係性など、難しい状況に追い詰められていく過程は、うまく描けていた。

ラストがどう捉えたら?ていうの
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.2

「お金がなくて、暇だから街ゆく人々の誰かを尾行してしまう」「サッカーの試合で盛り上がる観客を見ると、その中の誰かに目がいってしまう」

めちゃくちゃ素晴らしい着眼点!

クリストファーノーランは、映像
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.4

ほんとよくある、オーソドックスな、お騒がせラブコメディ。
ブラがすけすけのブラウスきたヒロインが、お胸をゆさゆさしながら、走ってカフェにやってくるファーストシーンから始まるしね。(ある意味で最近ではこ
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.6

とにかく新宿ロケができたことが、作品のそれっぽさを引き上げてくれてたと思う。セットの方がイマイチだっただけに(敵の本陣のビル内とか)本物の舞台をつかうと、ぐんと本物の空気がでるもんね。

いまの時代、
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

濱口竜介作品、3作目だけど、ドラマ部分は、これまでで1番わかりやすかった。ただその奥は難しかったわー。
evilて、邪悪な、みたいな言葉のイメージあって、そういう意味では本作上、「ない」んだろうけど。
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無名(2023年製作の映画)

3.4

誰が味方かわからない✖️トニーレオンは、それこそ「インファナルアフェア」を思い出すなぁ、と思いながら見てた。ただ今回、クレジット上はトニーレオンが主役だけど、(YONCE似の)ワンイーボーがとにかく主>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.4

飛行機✈️内で鑑賞。途中寝落ちしつつ、最後は見れて敷島のドラマや筋はなんとなく理解。

船から戦う感じは、「ジョーズ」へのオマージュなの?パクリとは思わなかったけど、おお、なんかロイシャイダーだなと。
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貴公子(2023年製作の映画)

3.7

娯楽作品として楽しめた。この監督・脚本の方、「WITCH」を作った人なのね、猛烈に強いキャラクターが好きなのか。最初マルコがボクサーで強い設定なのに、後半ボクサーだっけ、そういえば、ていうくらい貴公子>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

3.5

主人公の孤独感の元をたどって埋めていく映画。ただ、主人公はおじさんなんで、うっかり映像だけみると「こどおじ」?ていうキーワードもまた頭に浮かんでしまうわたし。

全体的に静かで(なので音楽が印象に残る
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

A24が提供する「韓国ドラマ」。もう少し言うと、ちょっと昔の、登場人物も撮影場所も極力少なかったころの(なのに、なんでそんなにドラマが書けるのかっていう)韓国ドラマ。初恋に重きを置いてるのもそう。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

ようやく見れたよ、オッペンハイマー!昨年から待ってたよ。

クリストファーノーランといえば、演出、映像のほうが強いイメージがあって、でやっぱ、今回も脚本家としてではなく、映像・演出のほうが得意なんだな
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

4.1

どうかなと思ったけど、ドラマが丁寧に作られていて、かつまとまりもよく、良作の映画だと思った。
女性が立ち上がる系の映画は、もちろんよくあるんだけど、無理のない変化の流れで描かれていて、箱入りでブルジョ
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.5

殺人事件の捜査なんて、こんなパターンよくあるんだろうな、と。突破口が見えたかと思ったら、空振り。でも次の解決の糸口を探さないといけない。その繰り返し。

映画としては悪くないんだと思った。
最後の些細
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.8

絶妙に面白い仕掛けはいくつかあったし、アイディアもよいんだけど、全体として見ると、もう一歩。

わたしが思うに、キャラクターがほぼ全員いろんな意味で病んでて、少なくとも主人公だけでも、ごくふつうであっ
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アバウト・ライフ 幸せの選択肢(2023年製作の映画)

3.4

見る予定はなかったんだけど、ギア様なんだかお久しぶり、と思って鑑賞。

冒頭は、ちょっと退屈で、何度か寝落ちしかけてしまう。6人一同揃ってから、ようやくドラマが動き出した感じ。

リチャードギアあまり
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ある男(2022年製作の映画)

3.3

なるほどねー。まぁそう言うこともあるかもわからないよね。しかし、暗い映画ね。

息子役の子、あれ?て思ったけど、やっぱり「不適切にもほどがある」のキヨシだった!数年しか経ってないだろうに、ぐんと大きく
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.2

まず、なぜこの映画ポスターの構図になったのか。。??本編への貢献度、全然関係ない構図だよね。


「キングスマン」はたしかにスパイ映画の新機軸で、本作もその要素は盛りこまれているし本筋のアイデアも悪く
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

3.5

見たことあったかなー、どうだったかなーと思いながら見てた。たぶんあるかもしれないけど、「明日に向かって撃て」とか「俺たちに明日はない」に記憶が上書きされてるかもしれない、ていうくらい、同じようなクライ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.5

妻が殺人の罪に問われる法廷劇が表にあって、つまびらかになっていく夫婦の関係性や、人となりの掘り下げていきながら事件の中身を追う展開の仕方も良かったんだけど、その夫婦のドラマの裏でじわじわと、ずっと流れ>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.3

原作は未読。藤沢さんと山添くんの関係性はなんとなく原作の雰囲気を感じ取った。ただモノローグが多く(そのうえ、職業上仕方ないけど朗読とかもするし)もう少し映画的表現でどうにかならんか、とは思った。関係性>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

歪んだ子離れ、親離れをこの形で表現したんだろうけども、こんなに長い時間いる??
設定が設定だから、やりたい放題だよ。

ホアキンを主演に迎えて、体張らせて、屋根裏部屋であれなモンスターと出くわされて(
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.4

エンタメ脚本として、よくできてる!ここまで脚本が上手な韓国映画は、わたしが昨今みたなかでは、数年ぶりじゃないか。

わたしが良いと思ったのは、
・終始鍼の使い方のうまさ。何回鍼が作中のキーポイントにな
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

原題の通り、おとなしくて、あまり感情や欲を表に出さない女の子なのだけど、その分、ここ一番のセリフや言動に重みが出るよね。どんなセリフを言わせるかは考えどころだけど、ラストは、どシンプルで良かったと思う>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

美術デザイン、コスチュームデザインがよかった。時代が昔とは言い切れないあくまでフィクションな、ファンタジーな設定をよく表してたよ。
それをカメラも芸術的に切り取ってた。ラストのクレジットの背景までいち
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.7

ウディアレン作品は、わたしがみたものに駄作はなくて、人生の苦さと甘さを達観しつつも洒脱に描いているのをいつも楽しませてもらってる。

今回もウディアレン節は多いにあったけど、モートのラストには、その年
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.6

最終的には、悪くないし、国防ていうテーマが、いかにもオバマさんプロデュースという感じもしたんだけど、話が動くのが遅い〜。Netflixていうのもあって、5回くらい細切れ視聴してようやく完走だよ。ラスト>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.3

原作が好きで鑑賞。あの独特な作風を再現するのは難しいだろうと思ってたんだけど、やはり難しそうだったので、途中から別ものとして見ることに。だとすると、狂児との心の距離感の変化や、部活、家族との関係など、>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.7

前半までは、よかったと思う。非常事態✖️限定された空間、ていう舞台設定もよいと思うし、イ・ビョンホンをはじめとして、マンション住人の変わり様や、彼らのコミュニティをどう維持していくのかも、よく描かれて>>続きを読む

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

4.2

「「ブリジットジョーンズ」の製作陣が送る」、ていう、わたしには、どんささりのコピーに気づかず、いまのいままでスルーしちゃってた本作。

基本線は王道のラブコメだけど、考えるところもある、よき作品だった
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.5

年明け一作目は、ライトに見られる映画を、ということでこちらを選択。

脚本はまとまっているし、笑えるところもあり、お気軽に見られるという点では、期待通りだった。

ベトナムでの興行がよかったということ
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