スティーブ・ジョブズの人間的成長はなかなか見られず、周囲との単調な言い争いが続く中で、終盤の共同創業者スティーブ・ウォズニアックとの言い争いのシーンに盛り上がりを見せ、考えさせられもしたが、2時間ほと>>続きを読む
現代の設定に、今では懐かしい駅の伝言板や80年代ファッションを取り入れた味つけにノスタルジーを感じつつ、鈴木亮平のかっこよさに全く古臭さはなく、おもしろかった。
シュワちゃんが主役のバットマン。全体的にまとまりがなく、わちゃわちゃした印象。それでもバットガールはキュートだったし、夫婦愛をベースにした展開にはホロっとさせられた。
美しいイタリアの街並みでえげつない成敗がキマってるデンゼル・ワシントン。几帳面で紅茶好きな紳士が悪事を働くマフィアを懲らしめるまでの序章が楽しい。パスタ食ってる場合ではなかったねとマフィアに一言、言い>>続きを読む
前半の海底のアクシデントからの脱出劇はハラハラさせられたものの、後半は一気にアクションコメディに変わってしまい、海から、陸から、てんこ盛りの敵の多さに気が散ってしまった。
マッドサイエンティストのジム・キャリーや昔のおっさんみたいなトミー・リー・ジョーンズなどアメコミ感強めなヴィランが楽しいバットマン。ニコール・キッドマンは目の保養。
自分のことは後回し。自分の欲望や利益よりも他人の利益を優先して行動し、損をすることを厭わない。見た目は良くないけれど、そんな自己犠牲の心をもった男の一念発起の奮闘記。なんとも愛おしい。応援せずにはいら>>続きを読む
ドキュメントのような空気感。澄んだ川の中のような透明感たっぷり。親身になって話を聞いてくれる教師のアドバイスはなかなかよかった。
どこか心の歪んだ男がはまるマット・デイモン。中盤からギアが上がり、場当たり的な辻褄合わせが始まると、自分の事の様にハラハラ感が加速し結末には嫌な気持ちと疲労感が残った。若き日のグウィネス・パルトロー、>>続きを読む
ゴジラのVFX素晴らしくよかったが、それ以上にストーリーや戦後日本の人間模様に胸を熱くした。佐々木蔵之介をはじめとするベテラン俳優の演技が記憶に残る。
脱北者がきつい世界をなんとか生き抜いていく話を想像していたが、それだけでなく難民認定問題、安楽死問題などテーマがてんこ盛りだった。前半こそ、まさに死闘を描く展開に引き込まれたが、後半部分は、出会った女>>続きを読む
ペンギン男の不幸な出自で始まるオープニングはどこか御伽話の世界のよう。ヴィランは悪に徹しきれず、バットマンの出番はそれほど多くなかった。
運命に翻弄される男女の単なる悲劇で終わらず、マーク王の度量の大きさによって物語に厚みが出た。愛に生き、大義に生きる人々の心の揺れが切ないラブストーリー。
医者と患者という関係を超越し、人付き合いは苦手なのに、優しく温かくそして熱心な研究医に心を打たれた。ロビン・ウイリアムズの優しい温もりが、体にじわじわ染み込んでくる。
イタリア市街地のカーチェイスや暴走列車での死力を尽くしての戦いなど、どこかで見たようなシーンではあるものの、どのシーンも既成のアクションをはるかに上回っていた。作戦中の掛け合いも大いに楽しい。
観るものに生きる事の意味を問う。難解な問いに一つの答えをシンプルに示したビル・ナイの演技が素晴らしかった。生きるエネルギー溢れるマーガレット役のエイミー・ルー・ウッドの魅力が光る。
性格も生き方も正反対の姉妹の愛と寛容のホームドラマ。キャメロン・ディアスがはまり役。コメディ要素は少な目だけど魅力たっぷり。
造園家と成仏出来ない研修医の霊という設定が素敵なラブストーリー。ワークアンドライフバランス問題をSF的に愛の力で解決したともとれる結末は好みだった。
好きな事に真っ直ぐに没頭する3人の若手ジャズプレイヤーの熱演は迫力と臨場感が素晴らしく、ジャズの素晴らしさを会場のお客さんとともに共有出来た気がした。
これはハマった。全裸でボコるジェニファー・ローレンスは自由闊達でかっこいい大人の女性だった。気持ちいい起承転結の展開もよかった。
クスッとするほどでもない品のあるラブコメディ。美しいアイルランドの絶景や街並、雰囲気のあるパブの様子なども楽しめるお得感のある一本。
プリンセスの主人公、ミリー・ボビー・ブラウンの最後まで諦めない気持ちの強さに引き込まれた。サクサク進む展開も、予想を上回る結末もよかった。
ミステリーテイストのヒューマンドラマ。日常で遭遇する出自、職業、学歴などとアイデンティティやレッテルなどの問題を考えさせられる。遠い世界の話ではない。
人の気持ちを理解できない事の残酷さがエスカレートしていく展開は痛ましく感じたが、あみ子の逞しさと坊主頭の少年の優しさが気持ちを和らげてくれた。
異国感、スピード感、無双ぶりどれも1、2作目を越える事は出来ず、娘の妊娠問題などは消化不良気味な最終章。別れた奥さんの再婚相手の変貌に驚愕。
情に厚い男たちの葛藤に痺れてしまうラストがお見事なギャング映画。人間味あふれるハーヴェイ・カイテルに好感。
王道のアメリカンロードムービー。しっかりしていなかったら生きていけない世界で、ずっとイライラさせられたけれど、その反動はとてつもなく大きかったし、ハル刑事とトラック野郎のギャップも大きかった。
三姉妹で男を共有する関係も軽やかでコミカルだ。不倫も病気も死さえも、人生にとって大した事ではないと思えてくる。心地良い人間讃歌。
舞台はパリからイスタンブールへ。ニーソンの無双に加え、今回は娘も無双。教習所の教官のように、無免許の娘に実践的なドライビング指導をしてカーチェイスを乗り切るニーソンがおかしかった。
海では男らしく経験豊富、アクシデントにも適切な判断で対応出来る大型貨物船の船長が陸に上がった途端にレア・セドゥの魔性にやられてしまい難破寸前。レア・セドゥは船乗りが帰る港ではなく、大海原だと感じた。
昔馴染みのスパイの家で奥さんに発砲するなど手段を選ばないリーアム・ニーソンの娘の救出劇にハラハラさせられたけれど、作戦中の的確で迷いのない判断が清々しかった。
80年代、ユダヤ系中流階級の少年の成長物語。事情はわかるが生きる術を教えてくれる大人たちの押し付けがどうにも鼻につく。終始しんどい思いをする少年ポールを見ていられなかった。
サイボウズCMの円井わんが、仕事の出来る先輩社員を好演するお仕事ドラマ。自分のため、出世のために働くよりも、人のため、チームのために献身的に働く方が合理的だと思えてくる新春にぴったりの一本。
モササウルスのような巨大なサメに立ち向かう間違いのないジェイソン・ステイサム、ヒロインのリー・ビンビンとのラブコメ的な憎まれ口の叩き合いもどこか懐かしく心地よい。場面展開の切り替えテンポが気持ちよくラ>>続きを読む
ポアロの名推理が楽しく、ベネチアの旅情もそそる年末年始にぴったりの一本。今回のポアロは引退気分のせいか、少しコミカルな印象を受けた。
アキ・カウリスマキ監督作品随一奇妙で癖のあるロードムービー。会話少な目な男女四人の心のふれあいについて行けず置いて行かれた。