水野しずさんの映画レビュー・感想・評価

水野しず

水野しず

映画(97)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

-

日本語訳の歌詞を読むのがおもしろかった。

「家を燃やそう」
「みんな爆発したい」
「真実最高」
「私を川に連れていき、そして流してください」

わかるなー。ドラクエは序盤がおもしろい。ブラジルのピダ
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

-

人間はお星様になれないからうるさいし、面倒くさく、厄介で迷惑で歪で、ある部分は単純なのに、別の部分は複雑にすぎる。大抵の人が自分のことすら手に負えなくて、余裕がない中人に手を差し伸べるのは難しい。人間>>続きを読む

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

-

途中で転がり込んでくる妹が朗らかで遠慮がなく厄介なんだけど愛嬌がありすぎるために家主が頭を抱えるという劇画オバQと全く同じ立ち回りをしているせいで、おしゃれ面白いムードになっていてよかった。この退廃と>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます



終わり方これでいいのか?!(いい悪いではないが)


一見幸せ幕の内弁当のような美しい庭園でハッピーエンドを迎えるのだが、見方を変えるとかなり辛辣。主人公、ベラは才能がありめちゃモテ委員会会長の美
>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

-

よかったシーン:イ・ビョンホンがカラオケを歌いながら「もしかしたらオレはこの閉じたユートピアで幸せな夢を見ていられるかもしれん」といったドリームに一瞬本気で浸ったせいで現実の中にあったはずの手触りがみ>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

-

よかったシーン:脱北のためには共産圏の国を幾つも超えていかなければならないが、その渦中で徐々に価値観の相対性を得つつあるおばあちゃんがラオスで動物園の猿山を見て「北朝鮮に猿はない、残念」という「騙され>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

-

イーニドのやることなすことの一つ一つがわりと胸糞のカス行為でしかないんだが、それでも見ていて爽快感の方が優っていくのって、イーニドが若さも美しさもろくに使いこなせない容量の悪いアホだからなんだよなあ、>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

-

・ワームホールに対して藤子・F・不二雄と同じやりかたの説明を見れるのがなんともうれしい
・観ているこちらもたまには軽率に個を捨ててみようかという気分になる
・人類滅亡の脅威の表現が「土ぼこり」ってアメ
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

-

日本への悪口がすごい。でも偏見ギリギリまで切り込むやり過ぎ感から、こいつはファン寄りのアンチだなって感じもして嫌にならない絶妙な温度。というか、この監督はこの世があまりにも無神経なせいでだいたい全部嫌>>続きを読む

Seventh Code(2013年製作の映画)

-

・前田敦子は日本語を喋っているときよりもロシア語を喋っているときの方が、なぜか演技がうまい
・冒頭、ソ連時代丸出しの看板の前を資本主義の申し子みたいなアイドルグループのトップの人が走っていくシーンは情
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

人生が破滅するタイプの失敗の原因を一言で現すならば次のようになるんではないか。

「それぞれ別の次元でわけて考えなければならないものごとを、一つの世界、一つの真実で丸ごと咀嚼しようとしてしまった」
>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグってヒューマニズムを描くわりに毎回女性の描き方がシャレにならないくらい歪だよな、と以前から思っていたが、フェイブルマンズを観てからだとなぜこの描き方になるのかかなり読み取れてしまうのでそら>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

よかった。こういう映画は、一週間くらいしないと言葉が出てこない。出てこないというより、感情の整合性というのは常に後付けの解釈にすぎないという現実に立ち止まるしかなくなる。だから今自分がなにを考えている>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

4.5

・松田龍平は宮崎吾朗を含む全ての2世の中で最も偉いんではないか
・「あいつ辞書っぽくない?」という悪口のみずみずしく、ひりついた鮮烈さ。高2の感性である
・自分も言葉の定義を考察して書き出したりするし
>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

つまらなかった。ファンの人はすごく楽しめると思うので申し訳ないけど自分はファンではないのでつまらなかった。なんでつまらなかったのかというと、映画を作った人がボウイ自身について正確な批評ができていないか>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

-

若者の感じは国や地域によって全然違うのに(特に黙り方においては)、おばあちゃんの感じは地球上どこに行っても安定しておばあちゃんの感じがあるから不思議だな

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

-

インドの司会者はみのもんたに比べて20倍くらいの仕事をしているなと思った(冷静に考えてみるとみのは顔芸しかしていない)

あのこは貴族(2021年製作の映画)

-

・水原希子を類稀なるダイヤモンドの扱いしない全ての人民をミノタウロスが持つほどの巨大な斧で徹底的に追い詰めて終生拭い去ることのできないトラウマを植え付けてやろうか
・慶應義塾大学を卒業することで失われ
>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

-

見ながら絶叫した言葉「ガガだって言ってたじゃない!!あなたのキャリアはあなたの彼氏と違って朝起きてもう愛してないと去っていかないってさぁ、、!(真剣)」

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

-

監督だから当たり前なんだけど、庵野作品というより樋口真嗣作品という色彩の方が強いように感じた。日本沈没の作風を想起した。個人的な物語よりも神話的な物語の方が描きたい人なんじゃないかなと思ったんだけど、>>続きを読む

>|