紫陽花さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

紫陽花

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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

5.0

とにかくフィンランドの原風景の美しさに圧巻でした。

ストーリーは予定調和でしたが、のんびりとした余暇の様子=釣りやサウナ、筏の上の飲み会など、羨ましいくらい時間がゆったり流れていて、フィンランドの短
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オートクチュール(2021年製作の映画)

5.0

ナタリー・バイも若い女優さんも本当に素敵でした。

Diorの全面バックアップでできた作品で本当に全てが美しく、それ故に人種問題や宗教まで加わり、それらとの対比が現在のフランス事情を反映していました。
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

5.0

グレン・クローズ圧巻の演技力でした。

最初から最後まで、ドキドキでした。

ノーベル授賞式の舞台裏が覗けたようで驚きの連続でしたが、やはりノーベル財団が監修されてるのでしょうね。

あんな感じで連絡
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

5.0

あまりにも意外な犯人でしたね。

海外のサスペンス、特にアガサ・クリスティの作品は、登場人物が多くて、誰が誰か把握できないままストーリーが展開し犯人はこの人!…誰だっけ?となることが、私の中では日常だ
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

5.0

アドルフ・ヒトラー側からの視点で描かれた作品。

ブルーノ・ガンツ出演のため鑑賞。やはり演技力の高さには驚かされましたが、複雑でした。
何だかブルーノ演じるヒトラーが可哀想に思えてならない…単なるブル
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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

5.0

ブルーノ・ガンツ出演で鑑賞。

最初は、青年の恋愛あれこれに少々ウンザリしたものの、最後は大変良かったです。

故郷の母親への葉書も良くて、時々見る夢をメモしなさいとフロイトに言われたから…とは言え、
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左利きの女(1977年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1977年制作とは思えないほど、主人公のファッションやインテリアが色褪せない、それでいてシンプルかつセンスの良さに見とれました。

一番素敵だったのは、主人公の元勤務先の社長らしきダンディーなおじさま
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ジミー、野を駆ける伝説(2014年製作の映画)

4.8

ケン・ローチ監督の作品なので鑑賞。

実在の人物をモチーフにした作品で、アイルランドの小さな田舎町では超前衛的な人物は排除される時代だったのでしょうが、一番危険なのは、知識も知恵も自分の考えも持たない
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ケス(1969年製作の映画)

5.0

イギリスの作品で当時の労働者階級の家庭は、こんな感じだったのでしょうか?

学校内での問題や、家庭内での問題、いづれにしても今の時代では大問題ばかりですよね。

ただ、本当にこの主人公はたくましい!私
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

5.0

身につまされる映画でした。

リアル過ぎて、ほぼドキュメンタリー。

家族みんないい人ばかりなのに。何でこんなになっちゃうんだろう。

アビーがお客様に逆に髪をといてもらうシーンが印象的でした。あと、
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夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

4.3

最初はベルギーのダルデンヌ兄弟の作品を彷彿とさせるものがありましたが、こちらの作品の方が先に制作されているのですね。
社会に対して問題提起している点とドキュメンタリー的な作りは似ていますが、どきついタ
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グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札(2014年製作の映画)

5.0

これは…フィクションとして観るものですね。

実在の人物の物語なので、事実なのか!と色々と調べながら鑑賞していましたが、何だかよく分からず…とにかく、ニコール・キッドマンのお顔はもちろんのこと、特に背
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エディット・ピアフ愛の讃歌(2007年製作の映画)

5.0

マリオン・コティヤール迫真の演技でした。

全てが素晴らしくて、これ以上何も言えません。

マリオン大好きです!

ロダン カミーユと永遠のアトリエ(2017年製作の映画)

4.2

カミーユ役の女優さん、凄く良かったです。最初は、生意気な雰囲気にロダン側が搾取されるの?と心配でしたが完全に逆でしたね。
確かにこの時代に女性が有名芸術家に支持し弟子になるとは、愛人的な役割の方を要求
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旅するローマ教皇(2022年製作の映画)

5.0

尊厳は誰にも奪えない

貧困は宿命ではない

泣けました。

シャンボンの背中(2009年製作の映画)

5.0

全体的には、とても素敵に仕上がっていました。

シャンボンのスタイルやファッション、風景、空気感、どこを切り取っても絵になるし、行間を読むと言うか、間の取り方が絶妙で、登場人物の心中を完璧に間で表して
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ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

4.2

主人公のスパイ役の彼氏、BBCのSILKに出てた彼ですよね。

実在の人物をテーマにした作品で、こんなに頭の良いお母さんは凄いですが、作中二人の男性と付き合ったりして、一体息子はどっちの子なんだよ!と
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ティエリー・トグルドーの憂鬱(2015年製作の映画)

5.0

はぁ…観ていて本当に辛かったです。

最後の方は、これドキュメンタリーだっけか?と思うくらいリアリティがあり過ぎて、事件が起こった時は、思わずえっ!と声が漏れてしまいました。

実際、こういった問題が
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マクベス(2015年製作の映画)

5.0

マリオン・コティヤールが大好きで見ましたが…大変辛かったです。

何がって、翻訳一体どうなった?AIに自動でやってもらったんか?というくらい不自然でもはや意味をなしてない、ストーリーが追えないくらいで
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権利への階段(2017年製作の映画)

3.8

ダブルキャストお二人息ぴったりの熱演でした。

原告と弁護士、双方共に同じ人間同士で支え合ってる印象でした。

今でも、色眼鏡で見られる病気を患われている方々の希望の灯りのような映画に仕上がっていまし
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

5.0

ベニスに死す、見ました。

当時の彼の美しさと現在の風貌との対比に驚きを隠せませんでしたが、できることなら当時と今現在の彼を抱きしめて差し上げたかったです。

奇しくも、日本ではジャニーズ事務所の性被
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私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター(2022年製作の映画)

5.0

マリオン・コティヤールの演技力に改めて感動いたしました!

最初の登場シーン、セリフなしで表情のみ…から最後の場面まで、とにかく圧巻のお芝居でした。

ストーリー自体は、こんな姉弟関係もあるのかな?と
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人間の値打ち(2013年製作の映画)

5.0

こんな深刻なイタリア映画初めて見ました。イタリア映画ファンの方、ごめんなさい。

大好きなヴァレリア・ゴリノが思いがけず出演していて、登場シーンあれで終わり?と思っていたら、最後の〆をかっさらっていき
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秘密への招待状(2019年製作の映画)

5.0

ミシェル・ウィリアムズのお顔が、めちゃ好きです!

それ以上に、ストーリー展開もダブル主演のジュリアン・ムーアも旦那役の俳優さんも、たまに入る自然や景色やインテリアや風景も…全てが美しく素敵でした。
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天才ヴァイオリニストと消えた旋律(2019年製作の映画)

4.2

ユダヤ人大量虐殺に関する物語。

有名な事件で、それ故に映画の題材として頻繁に使用されるのですが、実際にも本当に数多くの被害者、ご家族、ご子孫がそれぞれの地域、立場で傷つき人生を歪ませてしまったりと、
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ヴェラは海の夢を見る(2021年製作の映画)

4.4

男尊女卑というテーマを全面的に感じることがなかったのは、主人公の演技力と感情を抑えた演出の成果でしょうか。

ただ一カ所だけ主人公が感情を爆発させて泣いてしまう場面があり、悲しみ悔しさ…全てが伝わって
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ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

5.0

私は女よ バカじゃない

ストーリーはシンプルなのに、よくぞここまで広げられたなと感心いたしました。

神様が女だったらどうする?

性別とは一体なんなのか?それぞれ必要不可欠な役割があり、結局はお互
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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

5.0

どこまでも美しく真っ直ぐな作品でした。

主人公は、自身の寡黙さや人生の難しさ悲しみ等、言葉では言い尽くせない全てを宮殿に込めたのだと思います。

それにしても、この宮殿、めちゃアジアンテイストですね
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冬時間のパリ(2018年製作の映画)

4.4

電子書籍か?紙の本か?価値やコストの話しを永遠と登場人物が話してました。

今まで深く考えたことがなかったですが、私自身、世代でしょうか?夏にはどうしても新潮文庫が欲しくなります。今、読んでます。
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声優夫婦の甘くない生活(2019年製作の映画)

4.6

思っていたより数段よかったです。

移民なんて、私たちとは全く関係ないところで存在しているような感覚で観てましたが、実際、自分だったらと思ってみたら大変ですね。

ただ、ストーリー展開がよく、キャラク
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

5.0

ルーカス・ドン監督の最新作を諸事情で見に行けず、代わりにこちらの作品を知り、観ました。

主人公が可愛い過ぎ、ジャケ写で女子と思い込んでました。

内容は、主人公の自身の性への葛藤を軸に、青春とバレエ
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消えた声が、その名を呼ぶ(2014年製作の映画)

4.8

タハール・ラヒムという俳優の凄さを、また見せつけられた映画でした。

今回は、ほとんどセリフなしで、身振り手振りと表情で勝負でしたが、その全てが抜群によかったです。

また、この俳優さん、平均的なフラ
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預言者(2009年製作の映画)

5.0

大好きなタハール・ラヒムの出世作とのことでしたが、何せクライムストーリーは大の苦手で、作品を知ってから観るまでに時間がかかり、意を決して観ても、怖いから進まね~。
一体、私は何をしてるのか?と思わせら
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パーフェクトマン 完全犯罪(2015年製作の映画)

4.6

ピエール・ニネ目当てで見ました。

主人公が短絡的な犯罪を重ねていく内容でしたが、とにかくピエール・ニネが素敵過ぎて悪い人に見えない!

ストーリー展開は大体分かるのに、犯罪がバレないで欲しいし、あの
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母との約束、250通の手紙(2017年製作の映画)

5.0

シャルロット・ゲンズブール、ピエール・ニネの共演、最高でした。

内容は、実在したフランスの有名作家(主人公)の人生に多大なる影響を与えた母との印象的なエピソードを現在の主人公が小説としてしたためた文
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

5.0

とにかく、心を揺さぶられました!

シモーヌは、強い女性というイメージでしたが、実際は様々な場面で何度も辛い思いをしていて、普通の女性以上に傷つきやすく、筆舌に尽くしがたい過去の体験によりトラウマを抱
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