sattonさんの映画レビュー・感想・評価

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ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.7

6月6日という怖そうな日に鑑賞。けっこう有名な映画だったんですね。
「ジョーカー」(2019)を見た時に、確かに前日譚として面白かったのだけど、ジョーカーの得体の知れなさが薄れてしまったように感じたこ
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ここでの評価はそれなりだが、とても面白く、また考えさせられる映画でした。9.11の後にこのような問題があったこと自体、まず知らなかった。

自分は大統領から直接電話がかかってくるような仕事をすることは
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恋におちて(1984年製作の映画)

3.8

不倫映画ではあるが、まっすぐな恋愛なので思わず共感してしまうところがある。大御所2人の素朴な演技も良いです。クリスマスのニューヨークに大きな本屋、この雰囲気は憧れます🎄

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

31歳の父と11歳の娘。この歳の女の子が子どもっぽい顔と大人びた顔の両方を見せるように、父にも父としての顔と若者としての顔がある。でも、親の1人の人間としての顔、特に弱い部分は、子どものときは見えない>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

関東大震災の際に多くの朝鮮の方が犠牲になったことは学校で学んだが、この事件のことは知らなかった。
事件が一時のパニックや群集心理だけで起きたのではないことが感じられ、陰鬱な気持ちになった。自分の誤りに
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画としてすごく面白いかと言われるとやや微妙だったが、この作品の考え方に触れられただけでも見て良かった。
この人生では結ばれるほど縁が強くなかった、でも前世で何かの縁があったから今同じ場所にいる、来世
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

事前情報ゼロで鑑賞。衝撃的な映画だった。
何でもないやり取りから、吸い寄せられるように悲劇的な結末に向かっていくのが怖い。いくらでも避けられた事件のようでいて、何をどうしていれば良かったか…というのは
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

ブームに著しく乗り遅れての鑑賞となりましたが、とてもおもしろかった!
原作への愛情と技術の進歩が、完全に噛み合った感じ。当時のイメージどおり、いやそれ以上の躍動感でキャラクターが動き回るのは感動もので
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サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

3.6

チョウ・ドンユイの映画を見るのは3作目。
文化大革命の時代の話だけど、この時代ならではの展開はあまりなく、どこまでもピュアなラブストーリーでした。彩度を落とした緑に映える赤が印象的でした。

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.7

2024年1本目はこの映画から。
ストーリーは荒唐無稽(=バラ色笑)であるが、細かいことは気にしない前向きなエネルギーに溢れた映画でした。ワーキングガールを見た時も同じような印象を受けたので、80年代
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

配役は実際のノマドの方々。半分ドキュメンタリーのようですが、映画らしい静かで詩的な空気もあります。
人(多くは高齢者)がなぜハウスレスの生活を続けるのか、その理由がポジティブな面もネガティブな面も少し
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大昔に原作を読んだが、映画の方は初めて。
とてつもなく残酷なことが進行しているのに、物語が淡々と進行していくことにすごい違和感がある。未来がないことが決定されている人は、何を感じ、何を頼りにして生きて
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愛が微笑む時(1993年製作の映画)

3.7

本当はつらい話のはずだけど、描き方はとても温かい。ロバートダウニージュニアの雰囲気が最高です。良作。

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「ロスト・ボディ」の監督によるミステリー。映像を使った叙述トリックというか、流れている映像があくまでその人物の語っている内容だというところがミソですね。オチは割と読めやすい…かも。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.1

4年ぶりの鑑賞。初めは捉えどころのない話に思えるけど、例の掃除のシーン辺りから物語にぐっと引き込まれる。
ヤスミンが全く知らない場所で居場所を見つけて(いや、自分で作って)いく過程も良いし、みんなの心
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あなたは私の婿になる(2009年製作の映画)

3.6

ストーリーもキャストも、邦題の付け方も含めて笑、王道のラブコメ。今は逆にここまでストレートなのは見れない気がする。
彼の家族の雰囲気が素敵で、そのあたたかさが沁みました。

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

闇夜を這いずる者。主人公の行動は誰もがアウトと思うだろうが、ではどこまでなら許されるのかというと結構難しい気がする。彼が最後に痛い目を見てすっきり…みたいな話ではないのが面白かった。ジェイクギレンホー>>続きを読む

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2017/3/17
あまり見たくない現実も見えるけど、これが人生であり、愛である。

2023/8/31
初めてこの映画を見てから6年以上が経ったらしい。歳を重ねると、どうしても色んな雑事に時間をとら
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(1963年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

子どもの時に見てなくて良かった映画。見てたら確実にトラウマになっていたと思う笑。
序盤のドラマ部分が意外に面白い。一見クラシカルな恋愛物語のようで、背景で少しずつ不穏な気配が漂いはじめる。
ラストで思
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

ストーリーは正直よく理解できなかったけど、やはりアクション映画として見応えあります。今とやこれがCGでないことは周知の事実となっており、凄みを感じますね。
ローマのシーンは、この都市の路駐のひどさとイ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.9

先に読んだ原作は、今年ダントツで1番面白かった本でした。映画は原作のダイジェスト版という印象は拭えなかったけど、十分楽しめました(正直に言えば、もっと面白い映画にできた気もしますが)。
原作者は何と動
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

物語の不穏な始まりが良い。全貌はわからないが、異様な光景からはっきりと暴力の気配を感じる。この冒頭のシーンが、その後も不安感を掻き立て続けてくれる。
アメリカの農場+未知との遭遇みたいな構図もすごく好
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.7

30代半ばって同世代でも人によって生き方が全然違ってくるので、そのぶん自分の選択に悩んだり自信がなくなる時期かもしれない。そういうタイミングで見ると、心がすっと軽くなるような映画だと思います。何といっ>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

現実では何者にもなれない男たちが、女性たちを狭い世界に閉じ込めて「理想の妻」を演じさせ、支配する。そしてそれを「理想の人生を与えてあげた」と思ってしまう醜悪さ。現実にも通じるものを感じてしまう。
相変
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.7

予想どおりの展開で、予想どおり面白かった。楽しみを後回しにしない、って大切なこと。ジョージクルーニーはいくつになっても格好良く、ジュリアロバーツの笑顔はとびきり素敵でした。
意外にもロケ地はオーストラ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

「私は声を奪われた」という言葉が重かった。改めて、この件で立ち上がり声を上げている人たちの勇気を尊敬します。
キャリーマリガンは元々好きな女優さんだけど、最近の作品選びには信念を感じ、さらに好きになっ
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督作品。73分と短いけど何とも余韻の残る映画でした。感想を語り合いたくなる。
タイムリープした先は、同じ家。同じ家だけど、「演じる」役割が違う。演劇をして複数の役
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

弁護士が出所した元依頼者から恨まれて付け狙われるというなかなか怖いお話。心理を読まれ、やることが全て裏目に出て、益々追い詰められていく。このじわじわした怖さが良かったので、終盤はちょっとやりすぎ感があ>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ずっと気になっていたが、テーマが重たそうで敬遠していた映画。結果、見て良かったです。

同じような毎日を繰り返すうちに、当初の情熱を失い、ミイラのように過ごしている男。かつて自分が作った業務効率化の提
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.1

久しぶりに見たけど、やっぱり面白すぎるな。終始めちゃくちゃな話なのに、鑑賞後にはなぜか爽やかさすら感じる不思議。ダンスシーンは最高でした。あの店憧れる。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーはあってないようなもので、倫理観もめちゃくちゃ。事前情報なく見たので、ハサミの突き刺さった死体が唐突に(平然と)画面に映り込んだときはぶったまげた。その後の展開も、奇抜という言葉では足りない>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

中国の近代史に疎すぎるため、予習してから鑑賞。これが良かった。そうでないと、ストーリーが全然理解できなかったと思う。

2度閉ざされた扉が印象的だった。限られた世界の中だけの皇帝として振る舞う、それは
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マイ・ガール(1991年製作の映画)

3.8

5年以上「見たい映画」に入れっ放しにしていた映画、ついに鑑賞。
いやー、これは切ない。胸がぎゅっとなりますね。「小さな恋のメロディ」的映画と思っていたらちょっと違って、11歳のベーダを中心とした色々な
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ケミカル・ハーツ(2020年製作の映画)

3.7

よくあるティーン映画のようで、起承転結というか、テンプレ的展開はほとんどない。話が一本調子に進まないのが今っぽく感じた。静かで詩的な雰囲気が好きだったな。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。大好きなエンニオ・モリコーネについて、新しいことを色々知ることができた。備忘兼ねて印象に残ったところを。

・早朝から入念なストレッチをするマエストロ。長く結果を出し続けるのは、才能に加え
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.8

個人的にかなり好きな映画でした。
第一次世界大戦後のイギリスが舞台。美しい風景や静かな会話が心地よく、それだけでも満足していましたが、物語中盤の主人公とオリヴィアコールマンとの会話で、なるほどそういう
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