Jayaさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

Jaya

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おとし穴(1962年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

炭鉱を逃げ出した坑夫が誤認から殺されて幽霊になって後から殺されたり死んだりする輩の幽霊とともに成り行きを見るお話。劇伴や音響が素晴らしい。

坑夫こと井川比左志や殺し屋こと田中邦衛が意外なハマり方。泥
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網走番外地(1965年製作の映画)

4.0

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網走刑務所へ収監された橘が仮出所目前に同房の連中の脱獄計画に巻き込まれかけて結局脱獄する羽目になるお話。オシャレで似合ってない麦わら帽子が良い。

1カットごとの美しさやカット割りがとても美しかったで
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

3.8

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諜報員レミー・コーションが人工知能に管理された未来都市アルファヴィルへと潜入するお話。モノクロの映像がより未来感を作り出していたように思います。

未来といっても特殊効果など一切なし、銀河の移動にもフ
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.6

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パリ郊外に赴任したステファンが同僚2人とパトロールするうちに根深い民族的対立を思い知っていくお話。警官3人のハマりっぷりが途轍もなく、クリスの高圧的な警官ぶりが特に素晴らしい。

警察、移民貧困層、ム
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

2.8

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イラク戦争に従軍したスナイパー、クリスのお話。緊迫感が薄く、印象的だったのは砂嵐の中の脱出シーンくらい。

そもそもの主眼が戦争なのかムスタファとの対決なのかPTSDなのか判然としない。ムスタファが全
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真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

3.0

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第5回ニューポート・ジャズ・フェスティバルを撮したドキュメンタリー。セロニアス・モンクとチコ・ハミルトンが特にカッコよかったです。

音楽は最高だったのですが、映像としては今一つ。メインプレイヤーのア
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

2.3

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ゲイのトムが自殺した恋人ギョームの葬式にやってきて兄貴のフランシスに脅かされまくるお話。不味そうなサラダ。

フランシスのイカれっぷりや、アガーテのどこかネジ飛んでる感じ、緊迫感を生み出していました。
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忍びの者(1962年製作の映画)

3.7

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伊賀忍者の石川五右衛門が頭領の百地三太夫に翻弄されるお話。秀吉が小姓扱いはあんまりじゃ。

三太夫こと伊藤雄之助の演技が途轍もない。百地と藤林が同一人物とは全く気が付きませんでした…。演じ分けもそれに
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陸軍中野学校(1966年製作の映画)

1.9

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三好少尉らが中野学校でスパイとして徹底的に養成されるお話。三好こと雷蔵はカッコよかったですが、ツッコミどころがかなり多かったです。

授業の様子はトンチンカンなものばかりで、女性の性感帯云々に至っては
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ゲット・イン(2019年製作の映画)

1.3

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休暇から戻ると家を乗っ取られていた一家のお話。誰一人心情を理解できる人がおらず、ひたすらにチンプンカンプン。

サブリナたちの動機や、賃借人なのに家賃払ってない理由、追い出せない法的根拠やら、よく分か
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はりぼて(2020年製作の映画)

3.8

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富山チューリップテレビによる政務活動費不正受給追及報道の顛末のドキュメンタリー。チラシの建物は市庁舎だったとは。随分尖ったデザイン。

扇情的でなく淡々としており、信頼性を感じさせる編集。辞任した議員
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シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

2.2

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マフィアのブシェッタが組織を裏切るまでの実録映画。その生涯を描いたものではなく、ほぼ法廷劇。舞台が絞られているのは良かったです。

法廷でのやりとりに入るまではかなり退屈でした。冒頭のドンパチが続くも
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ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶(2019年製作の映画)

3.0

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沖縄戦を振り返るドキュメンタリー。沖縄戦の戦闘よりも、沖縄戦で犠牲となった民間人の証言がメイン。

非常に生々しい証言の数々。証言に無駄な演出を殆ど入れていないのが良かったです。アメリカの「沖縄は差別
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

2.9

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レイシストのブライオンが更生していくお話。刺青を消す費用を用意した匿名の人は匿名のままでした。うーん。

「ママ」の不穏なイカれっぷりがいい演技。長女がタバコを吸うシーン、いかにも吸いなれてない感じが
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

レイシストの親父が黒くされて息子に射殺されるお話。

黒人差別の現状が描かれているのでしょうが、救いがなさすぎました。ラストで子供が発砲したのは、父から刻み込まれた差別心からなのか、母を守ろうとする正
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東京裁判(1983年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

東京裁判の記録映画。貴重な映像であることは間違いないのですが、映画と言えるかというと、首を捻ってしまいます。

裁判の経緯は分かりやすくまとめられており、限定的な資料でありながら、その中で各被告の人間
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.3

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ポンコツの貧乏人がブルジョワ一家に取り入るお話。社会派のシリアスな作品を想像したため、大きく失望しました。

半地下一家は同情の余地のないマヌケな犯罪者軍団としか描かれず。金持ち一家も典型的なマヌケな
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

歌手クレオが癌かどうか検査を待ってドキドキするお話。淡々と描かれる、変わらない日常。まるで全編1カットであったかのような錯覚を覚えました。

説明的なシーンは殆ど無くとも、登場人物たちがどのような人物
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蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

オカマのモリーナと政治犯ヴァレンティンが監房内で仲良くなるお話。舞台が南米なのに英語喋ってて違和感。

前半、現実と空想の行き来だけで保たせる技量が素晴らしい。理想主義者でありながら刑務所での現実を思
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ニックとメイベルの困ったちゃん夫婦のお話。一瞬でネジが飛んでることを思わせるメイベルの圧巻の演技やカメラワークで、まるでドキュメンタリーのよう。

ニックの言動には「お前も病院行った方が…」と思わなく
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大殺陣 雄呂血(1966年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

水無月藩士小布施拓馬が淡々と全てに裏切られていくお話。ノワール的な雰囲気のなか凛然たる平三郎がカッコいい…。

敵のもう片方はどこ行ったのかとか、穴もある筋立てでしたがラストの殺陣が凄すぎました。キレ
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ディック・ロングが何で死んだのか、皆が知りたがるお話。何つータイトルだ…オリジナルのポスターが最高。

演技も上手く、特に妻リディアが凄い。ジークが真相を告白するときのやりとりが素晴らしかったです。夫
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ロンドンのやり手の警官ニコラスが不穏な田舎サンドフォードに飛ばされ「監視委員会」を叩き潰すお話。いかにも英国というブラックユーモア満載。

冒頭からの調子が続くと思いきや、最初の事件の辺りから、相互監
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

パリに出てきたナナが娼婦となり殺されてしまうまでのお話。「裁かるるジャンヌ」のシーンはどう捉えていいのやら、戸惑いました。

ナナことアンナ・カリーナの魅力が素晴らしいです。生命力とともにある悲壮感が
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玄海灘は知っている(1961年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

日本軍に徴兵されボコボコにされる朝鮮人アロウンが上官の姪に惚れるお話。舞台と言語が合致しない映画というのは、そればかり気になってしまう…。

最初の90分くらいは途轍もなく退屈。突っ込みどころだらけの
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蟻の兵隊(2005年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

旧残留日本兵の奥村和一のドキュメンタリー。加害と被害、両方の記憶を開示するとともに、自ら客観的であろうとする態度には感銘を受けました。

ただ主題はブレブレ。シーン毎での奥村の行動が、訴訟の証拠探しな
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

黒人ピアニストのドクと白人運転手ドクの珍道中のお話。リップとドクの演技が素晴らしい。ドクの彼にしかできないと思える笑顔。ピアノは本当に演奏?

脚本はいかにもハリウッド王道の文法に則ったもので、この後
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

連続殺人犯を刑事テソクとヤクザドンスが追うお話。実話ベースということで、もっとどんよりした雰囲気かと思いましたが、アクション要素も強め。

サンドバッグからゴロリと出てくる血まみれの顔、カラオケでのド
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追龍(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

マフィアのホウと警察のロックが固い絆で結ばれるけど敵対してしまうお話。九龍城砦の描写もしっかりしていて、狭い空越しに頭上を通る飛行機が印象的。

ホウことドニー・イェンがこれほど感情丸出しの惹き付ける
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破壊の日(2020年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

即身仏になろうとして東京で発狂みたいな話。予告編だと音楽も興味を引かれましたが、本編はうるさいだけでした。

台詞回しもかなり不自然で、イッセー尾形ですら大根に見えてしまう。台詞関係なく下手な人もたく
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タゴール・ソングス(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今も息づくタゴールソングのドキュメンタリー。タゴールソングの映画であってタゴールの映画ではありませんでした。

タゴールソングスという一連の楽曲があるのかと思っていましたが、そうではないらしい。もはや
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