ダネクンさんの映画レビュー・感想・評価

ダネクン

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.9

ストレートなアクションでドラマを語る「怒りのデスロード」と比べると、今回はかなり内省的。

文明が崩壊して、法や世間といった制約から解放されても人生はままならない、という事がテーマになっていて、現実を
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.5

熱さはちょっと足りないけど、めっちゃ快活…‼︎
厳密にはスーパーヒーロー映画でないのが、ちょっと新鮮。

関心領域(2023年製作の映画)

-

ジョナサン・グレイザーは、やっぱり凄い映画人だと思う。

前衛的であることを、映画を刺激的なものにすることに上手く活用する姿勢が前作「アンダー・ザ・スキン/種の捕食」から全くブレていない。

そして、
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

「200年分の物理学の功績が大量破壊兵器になってしまうのか」

かなり支持も得ている時間が飛び飛びになっている編集だけど、個人的には「インセプション」の時の様なダイナミズムは感じられず…(もう少し各タ
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.5

制作意図について監督が「人間の振る舞いについての映画を作りたかった」とインタビューで答えているのを読んだが、まさにそこに注力している冒頭〜中盤の進み方が良かった。
登場人物のまさに振る舞いに人柄が出る
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.0

先日「ルージュ」を見て、レスリー・チャン+京劇といえば、こっちをまだ見れてなかったなー…と思っていたところで上映していたのでようやく鑑賞(知らなかったが、原作者も一緒らしい)。

伝統や歴史上の出来事
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異人たち(2023年製作の映画)

5.0

いじめに合っていた事について、アダムと父が話し合うシーンで、久々に劇場で咽び泣きそうになってしまった…。

実は事前にネットでクリップを見ていて、いざ映画で見ると感動が薄れる事も多いんだけど、今回は真
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

-

過去のある一点で、今とは異なる選択肢を選んでいたら、選ばれていたら?と悩む男たち。

人生はそんな風なものじゃない、流れ着いて辿り着いた今が、唯一自分のあるべき場所なのだと言い切る女。

勿論前を向い
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ルージュ(1987年製作の映画)

4.8

ある意味、とても恐ろしいラストなんだけど……
何故だろう、とてもユーファの事が羨ましく思える

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

-

ゴーストバスターズというよりはディズニーシーのアトラクション「タワー・オブ・テラー」の映画化っぽい…??

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.7

「スーパーエイト」が公開して以降、数多く作られた80年代のアンブリン映画オマージュの最高傑作だと思う。

吹き替え版で見て、フィービー役の声優がめちゃ良いなって思ってたら、上白石萌歌だったのか…

ショコラ(1988年製作の映画)

-

「ホワイト・マテリアル」と2作続けて見たのだけど、「ホワイト〜」では主人公だったコーヒー農場の主が、このデビュー作では完全に風刺の対象になっているのが興味深かった。

逆にいうと、「ショコラ」でで風刺
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ホワイト・マテリアル(2009年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

愚かさ(というより盲目さ)故に最後まで生き残る、というのが何だかリアルだ。

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

3.4

不思議な映画。軍隊の話だが、戦闘シーンは殆どなく、訓練の動きも軍隊のそれというよりは、まるで儀式の様だ。

軍隊というとどうしても連想してしまうマッチョイズムの気配も皆無。
俳優たちの体につく筋肉の量
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

凄い長い映画だけど退屈ではない。丁寧に丁寧に話を展開させているのが分かる。
ラストが切ないね…

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

シュールな道具立てがてんこ盛りだけど、アリ・アスター作品の中では最も地に足が付いている、人間としての顔が見える映画だった様な気がした。

前二作では登場人物たちが避けられない運命を突きつける様な、残酷
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メトロポリス(2001年製作の映画)

4.0

「わたしは誰?」

物語は往々にして主人公が成長して、自分が何者なのかを悟るものが多いけど、本作の主人公・ティマは成長の末、結局自分が何者なのかが分からなくなってしまう、というのがあまりにも哀しい。
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.9

これ、凄く好きな人が多いのが頷ける。色々魅力的な要素が沢山ある映画だ

個人的に印象に残ったのは、仲間たちのジョンに対する信頼の見せ方。

劇中どうして彼が慕われているのかは明確に描かれないんだけど、
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

最高。

映画の最後に、監督のジョナサン・デミが「ここから↓この人の仕事が本格的に始まります」っていう感じで映るのが地味に面白かった。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.8

綾野剛のたらし力がヤバすぎて、惚れそうになりました。なんという色気…

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

最初はちょっと乗り切れなかった平山さんの日常だけど、映画が終わった後、それでも少し名残惜しさを感じたので良い映画だったのだと思う。

良い夢とも悪夢とも言えない、夢のシーケンスが独特…
アレックス・ガ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

エマ・ストーン凄い…。
ビジュアルが劇的に変わるわけではないけど、冒頭と最後では確かに別人に見える。

自分の気の向くまま自由奔放に生きていくベラの生き方を肯定する映画だけど、その結果置いて行かれた男
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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

-

原題は「敵(Foe)」という意味だけど、これが指してるのは何なんだろう…?

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

-

厨二病に陥らずにニヒリズムを痛感させる凄い映画。
少し寓話っぽくするというのが秘訣かもしれない。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

-

サリー・ホーキンスの出演時間は5分ちょっとらしい。ちょっと信じられなかった

吹き替えで見たんだけど、松平健のウンパルンパが滅茶苦茶格好良かったです。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.6

人生、やっぱり前を向いて進んでいかないといけないんだな…。

最近立ち直れない様な出来事に遭遇したばかりだったので、ちょっとしたショック療法になったかもしれない。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.3

前作に続き、ウェス・アンダーソンは衒学モードに入ってしまったらしく、最早テーマやメッセージをストーリーでもって伝えるという基礎的な作劇に関心がなくなってしまったように感じる。

「フレンチ・ディスパッ
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

5.0

まだ登録してなかったことに気がつき、慌てて登録。
もう何度見たか分からない程見ている。

出てくる全てのユーモアの根幹に、必ずセンス・オブ・ワンダーがあるというとんでもねえSF映画。

美術は勿論、テ
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