Mさんの映画レビュー・感想・評価

M

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

映画とは不確かなファンタズマゴリア(走馬灯)なのだという、『メメント』(『フォロウィング』)以来一貫するノーラン的主題

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

1.0

劣悪なエヴァのエピゴーネンに喜んでる観客は舐められてることに気づいた方がいい

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.0

本当に何がしたいのかわからない。そんなに顔面のアップを写したいのなら、グリフィスやドライヤーからやり直すべきではないか(ちなみにリンチ版フェイド=ラウサはスティングだった)

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

4.3

オープニングとエンディングがともに圧巻(ワイルダー→アルドリッチ→リンチという系譜)

ザ・ドライバー(1978年製作の映画)

4.6

すべてが心地良すぎて無限に見てられる

Cf.『サムライ』『スティング』

Tメン(1947年製作の映画)

4.4

こういうのを見ると、「芸術とは湧き上がる衝動だ」というようなインテリの自己弁護がいかに卑しい根性なのかがわかる

ボディ・ダブル(1984年製作の映画)

4.7

映画の裂け目をあえて見せびらかしてしまうシニカルさが、オマージュだなんだとうるさい映画の境界をすべてねじ伏せてしまう(『ミッドナイトクロス』よりもはるかにレベルが高い)

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.9

パロディのパロディのパロディのパロ……
途中から二人がジェフ・ブリッジスとジョン・グッドマンに見えてきた
(たとえばPTAにあけすけなパロディを撮るだけの度胸(愚かさ)があったら、『インヒアレント・ヴ
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.8

女が勝つ

追記)おそらくは伝統的なファム・ファタールの転倒に起因する、コーエン兄弟によく見られる女性の勝利について考えてみたい

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

セカイ系はオタクの孤独な想像力の中でしか成立しえないことを示した快作

Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.3

ソーシャル・ネットワークの成熟。フィンチャーの(皮肉な)映画愛が爆発してて泣けてきた

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.4

歴史の終わりとアメリカの自死。私たちの時代の侵略に侵略者はいない

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

-

エラン・ヴィタールだった‼️
最初のバイクのシーンが絶頂で後半はあんま面白くない

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.4

(最後に良い感じにまとめようとしてるあたりが特に)五里霧中で真顔で滑り倒してる凄みがある。たぶん映画館で見たら爆笑してたと思う

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

ウェルズの「審判」とキュアロンの「トゥモロー・ワールド」をみよう

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.6

7年ぶりに。いうまでもなく傑作
死への先駆によって現存在が自由になるというハイデガーの議論が初めて腑に落ちた。自由とは重力なのである

イカとクジラ(2005年製作の映画)

4.2

ちょうど去年の年末に見た「ホワイト・ノイズ」を思い出したので。世界を自分の目で見ること、すごくよかった

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)

4.2

天上の批判から地上の批判→喜劇
地上の批判から天上の批判→悲劇

Cf.『サンセット大通り』『バートン・フィンク』

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.1

悲劇をことごとく無化されたボニー&クライドの白昼夢。本当の悲劇のなかでこのコミカルさを演出できれば歴史に残る傑作になっていたが、やはりそれは難しい

Cf.『拳銃魔』

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.6

仮借なき真昼のフィルム・ノワール。コーエン兄弟は『ノーカントリー』でみずからの『ブラッド・シンプル』を超えた。(フランシス・マクドーマンドとケリー・マクドナルドの対比に注目したい)

白い恐怖(1945年製作の映画)

3.8

ふたつの主観ショット、そして回転。
精神分析と探偵についてはジジェクの『斜めから見る』を読むべし。

エイリアン(1979年製作の映画)

4.7

映画とはなによりもまず光学的イリュージョンでなければならない。その意味で、リドリー・スコットが人類に『エイリアン』と『ブレードランナー』を残した功績はあまりにも大きい。

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