しだはらさんの映画レビュー・感想・評価

しだはら

しだはら

映画(321)
ドラマ(1)
アニメ(0)

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

ちょうど最近気になっていたホロコーストに関する事象と似た内容となっており、とても納得のいく内容だった。

完全なる悪と善は存在せず、非常に微妙な関係性のもとで混在している。
善と思える表面の裏には悪が
>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.1

始まる前の序章、踊り場、何もない時間、何かありそうな予感。
海辺の空気感の中に、異邦人であるちひろさんがイキイキと映った。
誰かが誰かのきっかけになっていく。
当たり前のことが描かれているのが良い。

リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

3.9

マヤホークを見たくて視聴。
スクールカーストものにひねりが加えられており、最後まで飽きることなく見れた。

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.1

マフィアの日常
人生の遍歴
老後

人生で出会う谷山を移民の男はどのように渡り、どこに辿り着くのか。
長編ながら時間を忘れさせる素晴らしい構成だった。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前作から更に映像美が磨かれ、展開も素晴らしかった。ただ、物語の軸が複数走ることをうまくコントロールできていたか、という点は少し気になる。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.2

「stop making sense」にて、デビッドバーンが表現したナンセンス、または異なる要素が混ざり合うことによるダイナミックな展開。それを下敷きに今作を視聴。

ミニマルなステージ構成、演者が動
>>続きを読む

引っ越し大名!(2019年製作の映画)

3.9

役者、脚本共に素晴らしいバランス。
歴史上些細なこと、その中にある人の成長を物語れている良い映画だった。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.2

どこまでが現実でどこまでが空想か。
最後の最後まで揺れていた。
主人公の視点を追いながら、その構造に付き合っていくのはビリビリと現実感覚が麻痺していくような感覚。おもしろい。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.9

差分のない世界

差別のないボーダレスな社会や環境は、用意するのは難しいけれど、個人の幸せはなんなのか一緒の時間を過ごして目線を合わせていくことは大事なこと。

2人の役者が画面の中で育てたのは、それ
>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.3

曲を知っていると言う前提で、パラレルワールドを楽しむことができる。とは言え、だから何なんだと言う感じの出落ち感のある映画。

音楽ものは、直近50年の範囲でのリアリティモノの方が好みだ。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

狂ってるのは世界か俺か。
どちらが狂っていようとも、痛みの取り扱いはその人個人の超克、と言う点でヒーローものの映画、そのスピンオフヴィラン映画として成立している。

何よりこころに刺さるのは自分の矛盾
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

異文化コミュニケーションにおけるある側面からの悲劇と一個人の心理模様が入り乱れる様は見事。

見方により味わいが変わるけれど、いづれにおいても痛々しい。それが良い。

傷跡が残ってそこから考えが広がる
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

ノーラン監督の映画見たなぁーと言う感じの、講釈必要な、またはそれが楽しい感じの映画。
シンプルな設定を掘り下げまくって、やり通す様と言うのはすごいなぁとは思います。

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.6

高畑充希と山崎賢人の2人安定感がとてもある。
振り切れることのできる高畑さんとブレない山崎賢人がいいなぁ。

ミュージカルは作家性のあらわれだけど、ララランド的なものとして取り扱うのは突拍子もない感じ
>>続きを読む

ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

キャラクター描写は特になく、密室サスペンス要素を持ちながら、ただひたすらアニャテイラージョイがかわいいと言う一点で押し切る映画。
他のマーベル作品とは連続しないため、アベンジャーズ の流れを期待してみ
>>続きを読む

5時から7時の恋人カンケイ(2014年製作の映画)

4.2

若くして亡くなったアントンイェルチン主演のラブストーリー。
英題は「5to7」邦題が恐ろしくダサいことになっているけれど、限定的な関係性について。
日本にはあまりウケが良くはなさそうな不倫関係とそのこ
>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.3

1.少年が出会いと別れを経験していく王道ストーリー
2.MARVELマルチユニバース
3.そしてトンデモナイ精度の映像美

この3点がアニメーションと言う視覚領域を新たなエリア・物語体験まで引き上げて
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

暗く悲しくなりそうなアメリカ南部の差別に関する題材を馬鹿正直で対称的な2人が愉快で、それでいて心に染みる素晴らしい物語にしている。

実在した人物のある冬の演奏ツアーの旅行記。
劇中で何度も燃え尽きて
>>続きを読む

悪の法則(2013年製作の映画)

3.0

麻薬をめぐる悪者たちの末路。

見るに耐えないような凄惨な描写は存在しない。
けれど、登場人物たちが淡々と話す内容は普段触れるような類の話ではなく、現実感もなく、ただ残酷な内容であり、総じて命に価値な
>>続きを読む

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

3.6

原作の展開をほぼ忠実に再現。

タイトルの通りSF漫画の奇妙な世界観を暗がりの画面構成と特徴的なキャラのビジュアルに落とし込んでいた様は意外にも自然な感じだった。
演技派の俳優を揃えており、原作の言葉
>>続きを読む

ナイト ミュージアム エジプト王の秘密(2014年製作の映画)

3.6

全三作のトリ
舞台をイギリスに変えて、いつものメンバーが大英博物館で大暴れ。

それぞれの登場人物たちのその後と新たな側面の掘り下げが前の2作と同じように展開する様は見ていて心地よい。

惜しむらくは
>>続きを読む

ナイト ミュージアム2(2009年製作の映画)

3.3

テンポ良く前作から連続して視聴。
相変わらずのテンポの良さと新しい登場人物たちの活躍に楽しめる。

ベンスティラーの恋役?にエイミーアダムスが出演しており、しばし強引な駆け引きだったけども、目をキラキ
>>続きを読む

ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

3.6

夜×博物館×怪しさ
誰もがワクワクドキドキするような子供の時の気持ちを思い出させてくれる遊園地映画。
今となってはですが、ロビンウィリアムズのちょうど良いいいおじさん加減を味わえる楽しくホロリ。ヒロイ
>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

本家マーベルスタジオとは異なるマーベルコミック原作の世界観

ハードな描写もそつなくこなし、サイケデリックな状態になってしまった主人公の混乱のさまをトム・ハーディがいい感じのマッド具合で演じています。
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.6

誰もが感じたことのある不思議な出会いと恋する感覚。恋が実るために立ちはだかる複雑な関係や条件の壁。

それらが時間の経過とともに打ち解け、結びついて行く様をとても近い位置で見つめることができるしあわせ
>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

4.6

ホラー映画の金字塔「サスペリア」のリメイク

バレエカンパニーとそこに巣食う魔女、そこに新たに立ち入るアメリカからの少女というオリジナルの構図を取りつつも映像美と新たな舞台、構成でラストまで目が離せな
>>続きを読む