無花果さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

無花果

無花果

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囚われの女(2000年製作の映画)

3.7

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束縛内容にはうんざりだったが、青い壁からピンク紫みたいな壁、マリアンヌのパステルカラーのブロックワンピース、綺麗だった。ひゅうひゅう春風のように生きて死んでいってしまうマリアンヌ。久しぶりに見たチョコ>>続きを読む

プラットホーム(2000年製作の映画)

4.8

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そこには光しかなかった。ただそこにある静の美に置いていかれる感覚、大きな山を前にしてただ立ち尽くして圧倒されてしまうのと同じ感動だった。切り取りたいシーンがたくさん、全てのカットが、なんて美しい景色た>>続きを読む

世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018年製作の映画)

3.7

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これ程までに国民から熱い声援を受けて国が一つになっている様子を見て、こんな素晴らしい光景があるんだなと思う。ムヒカさんが成してきたことを詳しく知らないから、ますます気になったので、もう一つの方も観てみ>>続きを読む

ヨーヨー(1965年製作の映画)

3.8

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『恋する男』ほどの不器用さからくるお笑いはあまり無く、ラスト象に乗って川に入水していくシーンでフェリーニの『夜』を思い出した。

楽園の瑕 終極版(2008年製作の映画)

3.6

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こういった映画こそ、メイキングが観たいところですが、案外なんて事ない地を、創造力と工夫たけで描いてるんだろうな。アニメーションみたいな物凄いファンタジー。

チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

4.5

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小津安二郎映画の平凡さをつまらないと聞くだけで興醒めしてしまうな、美しさは日常の中にあると語るチャンシルさん。映画の仕事を志したきっかけの映画を名前は耳にしたことがあったけど、鑑賞後改めて調べてみたら>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

3.6

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2回目
森の緑、映画館で浴びるように観たい情景。

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

3.8

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シネマスコープ
どうか終わらないでくれ…と気付いたら願っていた気がする。鑑賞後の寂しさを感じるほど、楽しんでいた。フェリーニ的狂乱、大好きだ。

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

4.5

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松浦弥太郎さんの言葉が沁みわたります。”自分を変えたいと思う時、今いる環境と正反対の場所へ訪れる”。タイミングがタイミングで、わかっていたけれど見て見ぬ振りをしていたことを言葉で受け取って、背中を押さ>>続きを読む

アンナの出会い(1978年製作の映画)

3.8

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白くふくよかな裸、夜の道路に点滅する光たち、じっとしている時間。
(均衡のとれた画に久しく観ていないウェスアンダーソンを思い出したり、青白い人の肌にロイアンダーソンを思い出したり。)

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

4.7

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新年一発目でした。この上映の情報を仕入れるまで、存じ上げない方だったのだけれど、ジャックタチとの関わりと彼と同じ香りのユーモアを感じて勢いで観賞。
きっと幸せになってしまうだろう、の思いがやっぱり幸せ
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破局(1961年製作の映画)

4.0

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とても素敵なお笑いをありがとうございます。心がまろやかになる。

メリー・ゴー・ラウンド(1981年製作の映画)

3.0

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わだちょが勧めてた気がするから観ました。内容より、装いや木の緑をつい見てしまう。ただ蛇に恐怖、のたうち回ってるシーンは無理すぎた…。

TOMORROW パーマネントライフを探して(2015年製作の映画)

4.8

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シネマスコープ
数年前にパンフレットを貰ってから、やっと今日に結びついた!全体的に理解しやすい易しい構成に感じられました。自分ができることを頭を使って考える、行動に移す。出来ることを今持ってるものでや
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.7

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整える簡単な仕事をして本を読みながらバスに乗って帰る。復讐劇という内容がどうであれ、色とか形とか過ごし方とかばかり注目してしまう。

デュエル(1976年製作の映画)

4.0

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どちらかというとアナログで、人間の内側から排出した方向感覚と感性と、足と手を投げ出して冷めた目で世界を見てる姿勢が見てたい姿勢へとわたしの中で燃えるのがわたしのヌーヴェルヴァーグ。ジャックリヴェット3>>続きを読む

北の橋(1981年製作の映画)

3.8

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パスカルオジェとの再会。マリーは死に、バチストは宿敵と空手教室が始まるトンチキ展開。画だけ見るとロメールとわからないかもしれない。

セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

4.0

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3時間越え…に気後れしていたけれど、始まった途端、茶色い生地の上を淡い糸(水色かしら)のステッチが乗ったワンピースに見えるセットアップに透明の大きな眼鏡、好きが確定して溢れて溢れて、ときめきまくり。友>>続きを読む

キカ(1993年製作の映画)

3.0

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先の展開が気になる点はありつつも、途中棄権という終止符。

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.8

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こちらが先なのは分かっていても、あるアイドルのコンセプトビジュアルがよぎるセット感。ペイント過ぎる空の青。

恋人のいる時間(1964年製作の映画)

4.0

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眠い目を擦りながらも観終えた今朝、ゴダールが今日亡くなってしまうなんて思いもよらなかった。この映画だって、いつだってスキップしながら生きるは出来るんだなと思わされて、憧れた。どうかご冥福をお祈りします>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

4.5

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やっと出会えた今日になるまで、一体何日経ったのだろう、この瞬間を迎えられることに感謝!踊っている姿を切り取った人の形、はなればなれにというタイトル。冬のパリ、恋と犯罪の狂想曲という言葉。何年も、ポスタ>>続きを読む

トスカの接吻(1984年製作の映画)

3.0

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雪が積もる白い平坦な地を背景に走る車たちのボディがベロアに見えるよ、恋しい冬。ラストまでこの景色が観れると思わなかった。生活は映画になるよ、という監督の眼を通した美しい佇まいのドキュメンタリー。映画は>>続きを読む

アメリカの影(1959年製作の映画)

3.8

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一秒先なんて予測しない人生、予測してやらない人生。これは憧れる軽快さ。

ヘカテ(1982年製作の映画)

3.8

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音も無く、という表現より音を殺して移動する光が体の上を泳いでいく。静謐さ。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まろやかなモノクロにうっとりして、街を走る、踊る。上手くいってる、あら素敵な生活じゃない、と観ていたら雲行きが怪しくなってくる。自分の理想通りにいかない、上手くいかない、馴染んでない空気もわかっちゃう>>続きを読む

ハンナだけど、生きていく!/ハンナはいつも、アイされたい(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカによる、ロメールの女性たちのような奔放と流れる日常。

さよなら、人類(2014年製作の映画)

3.0

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人生はこんなもんなんだろうと思う。多々出る差別的な描写に気分が悪くなる。

ヒット・パレード(1948年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ジャズ好きだったわたしが、最近はクラシックを聴いてるのよ。それでもやっぱりジャズが好きね。サッチモ!

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今なんだなというこんなタイミングで観始め、記憶にあるシーンの連続で過去途中で止めていたことを思い出す。
天国にて、わたしたちの目を見て、伝える、この世界に生きていたある一人の少年の言葉。心に残りすぎて
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逃げ去る恋 4Kデジタルリマスター版(1979年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最終作にしては、最終作後のリターンズ感が強かった、総集編過ぎた。それでも「終わらないでくれ」と何度も思ったよ。サビーヌのスヌーピーTシャツに現代を感じる、現代に或るアントワーヌ。最終作にしてこんなに2>>続きを読む

夜霧の恋⼈たち 4Kデジタルリマスター版(1968年製作の映画)

4.5

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久しぶりのレオーを浴びる感じ、あれもこれもかなり贅沢だった…。あっち行ったりこっち行ったり、かなりコメディ。靴屋に就く前の会話で少し寝てしまったため、なぜ靴屋で働いてるのかわからなくなってしまった。探>>続きを読む

アントワーヌとコレット「⼆⼗歳の恋」より 4Kデジタルリマスター版(1962年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シネマスコープ
久しぶりだ!アントワーヌドワネル。斜め上から広がる四角い枠、電話ボックスのガラスのロゴがクレジットのように嵌まっていて、あれもこれもありきたりじゃなくって洒落すぎてる。レッドベルベット
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静かなふたり(2017年製作の映画)

3.0

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彼女の装いの色味や漂う空気にグッと来る部分はありつつも、こんな感じでサラリとした美しい画を並べるならば、アイリスアウト的な演出を使わずとも普通に切り替わった方が好きだった、あれで若干冷めてしまった。あ>>続きを読む

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.8

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3部作、こんな繋がりかたは想像していなかった。映画がすごく良かったんだよ、と説明するために見た予告動画で、ジグザグ道を走るシーンが最初からあったことにハッとする。本当に美しい緑だな、ブルーだ。

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

景観を泳ぐようなパン、あまりに心地良い。優しい葉の色、ブルー。空気を肌に感じる映画。