トーキー映画黎明期というこの時代の最大の被害者はリーナなのに、その彼女が終始ギャグとしてしか扱われないのが辛い。
演技力や歌唱力とスター性が両立できない悲哀を、彼女を悪役にすることで反故にしているとこ>>続きを読む
法や一般常識から外れた似非家族でありながら交わされる触れ合いには確かに本来の家族と同等かそれ以上の安心感がある。
後半彼らは罰せられ各々が法や常識の報いを受けるのだが、肝心の法や常識を説く役員の人間が>>続きを読む
最初から平和を願う人間はこの世界にはひとりも居ないんかい問題。
しかし肝心要のダイアナも最初は平和より私欲を願ってしまったわけなので仕様がないのかもしれない。
こういう映画はただのコスっぽく見えたりバカっぽく見えたらもう終わりだと思うが、そしてそう見えてしまう部分は確かにあるのだが(クライマックスのバトルとか)、それでもガルガドットのダイアナは魅力的だった。>>続きを読む
面白い映画だとは思うが主人公とヒロインがあまりにも性悪説で人を判断しすぎているところがあり道義的には正直不愉快に感じた。
そのせいかどちらかというと犯人の心情に感情移入してしまったので最終的にトリック>>続きを読む
戯曲版をベースにしているからか小説の異様な雰囲気や崇高な魅力は無くむしろどこかコメディ的ですらある。
小説では見事に完全犯罪を成立させたオーエンが映画では間抜けで迂闊な印象になってしまったのが残念。
核の脅威をなくすために亡命しようとするがしかしそれは大義はどうあれ売国行為ではないかと婚約者に非難されて苦悩する主人公、というところまでは理解できたのだが、実は自国のためのスパイ行為でしたって言われる>>続きを読む
ヴィクトール・フランクルの「人間はあらゆる自由を奪われてもその状況に対して如何なる態度をとるかという最後の自由は決して奪われない」という言葉を思い出す映画だった。
愛とはどういうものかと考えたとき、やっぱりすべてを包み隠さず話して共有することだと思うのでヒロインである妻に共感していたが、最終的に彼女が助かったのはすべてを知らされていなかったおかげかもしれないわけ>>続きを読む