Yuichiさんの映画レビュー・感想・評価

Yuichi

Yuichi

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

アメコミにおける“お約束”を運命とし、その運命に争う主人公の姿を描く。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

終わらない日常

オウム以降、虚構という物語すら信じられなくなった我々は終わりのない日常を生き抜くしかないと言う定説は「3.11」をキーポイントとしてそれ以降終焉すると思われた。しかし我々の世界は一変
>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.4

売れない黒人作家が黒人のポリコレ的英雄譚を皮肉として描いてみたところ、その物語が大ヒットしてしまうというブラックコメディ。
哀れな悲劇のヒロインの冒険譚は確かに面白いがそこに中身は存在するのか?そうい
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

夫の転落死を起点に揺れる妻サンドラと息子ダニエルの物語

転落死の真相はサンドラしか知らないのかもしれないし、本当に誰も知らないのかもしれない。

転落死という事実を起点に様々な物語を人々が作り上げ真
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

熟れた身体を持つが脳内は子供であるベラは、身体のもつ本能そのままに行動し、肉欲を満たしてゆく。
性行為行為を通じて他者を知り、理性を獲得したベラは、言葉や思想を通じて世界を知り、自らの住む世界の矛盾に
>>続きを読む

ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.7

特撮が凄い。CGでやられているリアリティの追求ではない形、ナマモノの迫力がある。

さよならジュピター(1984年製作の映画)

4.0

話を脳内補完してけば面白いかも

人間のエゴによる環境破壊、地球外生命との交流、立場を超えた禁断の恋愛、様々なsfギミック、3時間あればそれらが綺麗に繋がったのかも分からないが、この素晴らしい特撮のク
>>続きを読む

東京画(1985年製作の映画)

4.6

小津の幻影を追いかけカメラを片手に東京を歩くが、そこにはもうその面影は残っていない。経済成長であまりにも欧米化してしまった日本の都市にはもう小津の映した東京は見られない。日々の喧騒から一時的に逃避する>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.3

資本主義による長時間労働、労働により失われる人間性に対しての警鐘を描く。歯車と蒸気。機械のようになる人間を嘲笑する。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.7


主人公は不自然なほどに綺麗にリニューアルされた公園のトイレの清掃員。汚いものを排除する近代都市の中で、その汚いものを清掃する清掃員である主人公は、規則的な日々の中で小さな物語を紡いでゆく。

冷たく
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

折り合いをつけながら社会を生きて、本音で語り合える仲間を見つける。人生の最後に泣いてくれる仲間を見つける。すばらしき世界

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.3

分厚いSFと繊細な人間描写に支えられた平成戦隊モノみたいな感じ。

僕はウルトラマン系ヒーローが好きなので合体ヒーローロボには全く興味が無いので戦闘シーンはそこまで…って感じ笑

ただキャラが非常に魅
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

マイナスワンとかいうダサいサブタイトルつけないで、しっかり「ゴジラ」って名乗らないとダメだと思う。

庵野監督のゴジラが「シンゴジラ」だったら本作は「ゴジラ」でしょ…

胸焼けするようなドラマとか見え
>>続きを読む

ヴィタール(2004年製作の映画)

4.4

解剖を通じて相手を知り自己を知る

生きる事、感情とは
いい匂い