ぎにょるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ぎにょる

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シンデレラ/魔法の木の実(1973年製作の映画)

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舞踏会がクリスマスシーズンのシンデレラ。シンデレラが可愛いのにもののけ姫くらい元気に野山を駆け回るタイプで明らかになよなよした王子より格上なのがとても良かった。全体的に元気な映画なので観ていて元気が出>>続きを読む

Disney's クリスマス・キャロル(2009年製作の映画)

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定番中の定番を定番中の定番だと思いながら観る定番中の定番。だがそれが良い。何故なら私はクリスマスもクリスマスキャロルも大好きだから。キャラデザやCGの出来や技術に言及するべきなのかも知れないけどそんな>>続きを読む

GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

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豚が好きなので。人類には是非とも滅んで欲しいですね。その方が世界は美しいから。豚の福音。

ナイトブック(2021年製作の映画)

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丁度良いファンタジーで丁度良い。映画内物語のチープさも美術や衣装もめちゃくちゃ好み。絵本的な可愛いファンタジーはやっぱり良いよね。クリスマス関係ないけどクリスマス気分。

リトル・バード 164マイルの恋(2011年製作の映画)

5.0

このタイトルとジャケットからは全く想像できないヘヴィーでシリアスでシニカルでシビアで死にたくなる最低のクソみたいな話。大好き。だって私は生きてるだけで迷惑で人に迷惑かけるしか能のない我儘人間で心も頭も>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

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悪い意味じゃなく原作よりあざといというか狙い目がはっきりしててピンポイントでピントが合った世界の輪郭がハッキリしているのに原作より生々しくないと言う凄く不思議な距離感の作品で世界に0.3%くらいピンク>>続きを読む

ザ・クラフト(1996年製作の映画)

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厨二病発精神病院行き超特急列車。ヴィジュアルとかメンタルもゴスだけどマインドがちゃんとゴスっ娘でしっかりオカルト寄りのホラーになってるのが好かった。音楽も映像も演出も特撮のチープさも確実にザ・90年代>>続きを読む

HIP HOP くるみ割り人形(2022年製作の映画)

5.0

オールドスクールとニュースクール、クラシックとモダン、バレエと(ブレイク)ダンスという組み合わせの妙だけどちゃんと見栄えの良いエンタメとして消化し昇華されていて面白かった。でもニュアンスとしてはどちら>>続きを読む

悪夢は苛む(2021年製作の映画)

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何か思い出しそうなのに思い出せないあの感じに似てて実際に何か思い出しそうな気がするんだけど思い出せなくてもどかしい。夢の啓示は信じる者にしか作用しない。ノセボ効果に近いのかも。ドットの粗い点描みたい。

GAGARINE/ガガーリン(2020年製作の映画)

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日常に木漏れ日めいたファンタジーが介在することで生まれる現実のゆらめき。自分のアート感覚を擽ぐる場面や色彩や絵作りがあって好きな映像ではあるんだけど観てる時の体調が優れなかったことも合間って何処か捉え>>続きを読む

ナイトティース(2021年製作の映画)

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マフィアとかギャング同士の抗争にヴァンパイア・エッセンスを振りかけたような設定の厨二病的感覚ではあるものの血生臭くて好いラブロマンスだった。

グッドナイト、マミー(2022年製作の映画)

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第六感でやるべきことを半分の第三感くらいのセンスで済ませてるような部分があって丁寧で巧妙に見せてはいるけどその分だけあからさまだったりもする。それを判り易さと捉えられる人にはいいんじゃないかな。オリジ>>続きを読む

トムとジェリー(2021年製作の映画)

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トムとジェリーだけを追いかけてれば大体いつも通りなので楽しめるには楽しめるけどアニメが実写に対してではなく実写がアニメに対して浮いているという画面内の実写比率の割合とは逆のことが起こっているので何か変>>続きを読む

家をめぐる3つの物語(2022年製作の映画)

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悪夢的なホラーが好きなので不条理でしっかりちゃんとしたホラーになっていた1話目が好み。フェルト生地であんなに炎の揺らぎが表現できるなんて感動。わたしはわたしの心の中にいる。わたしは間違った家に閉じこめ>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

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戦争のドキュメンタリー。編集と構成と修復と再構築への狂気めいた執着を感じるけど妄執ではない。昨日のことのようにとか身近に感じてるのとは裏腹に虚構だとか真実だとか本物だとか偽物だとかを知った気になって手>>続きを読む

悪の寓話(2020年製作の映画)

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狂って行くのではなく静かに壊れて行って取り返しがつかないし取り替えもきかない日常。生々しい生色の地獄。自分だけが可愛い人間たちの可愛くなさだけを集めた閉塞感。そしてそれらを圧縮し作り上げた蜜の無い「隣>>続きを読む

リンカーン弁護士(2011年製作の映画)

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思ったより鋭い角度でスリリングなリーガルサスペンスになってて面白かった。こんなに「無罪にしないでくれ」という気持ちで無罪を勝ち取る法廷モノを観たのは初めてな気がする。マシュー・マコノヒーがただただカッ>>続きを読む

ブッチャーズヒル:甘い罠(2008年製作の映画)

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ショートフィルムと言えど子供に容赦ないフィクションが好きなので良かった。

そこにいた男(2020年製作の映画)

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冒頭部分がそのまんまな血塗れ写真が割と有名な2019年に起きた新宿ホスト殺害未遂事件を元ネタにした短編。何処にも居ない男と心にもない女の痴情のもつれ。

孤独な天使たち(2012年製作の映画)

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無限を描くアルマジロ。思い通りに気が狂うには世界は狭く地下室は広い。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

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ああいうタイプの人間爆弾て初めて観た気がする。自分で選んではいるものの選択は初めから決められているという一方的な運命論だった三部作を自分を信じてくれたものの選択を私も信じるという選択の選択を他者に委ね>>続きを読む

コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

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血肉を恥肉に変える酒池肉林。皮肉を造る為の皮と肉。美しく浅ましい絢爛豪華なグロテスク。新鮮な運命と死を皿の上に神聖には至れない食事の悪徳と終焉。フランス・ハルスの絵画をモチーフにゴルチェが手掛けた赤黒>>続きを読む

白痴(1999年製作の映画)

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世界を仕舞うには押入れじゃ狭過ぎるってお話。美的視点で自分と重なる部分もあるけど美的観点のピントが自分とはちょっとズレてるのかなって感じた。私は何かが燃えるのが堪らなく好きなんだけど映画の終盤はずっと>>続きを読む

ステイ・ホーム(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

漫画『アイアムアヒーロー』の1巻を間延びさせて構造的にシャマラン『ヴィレッジ』の中に放り込んだもの。作り手に思い入れがないんだろうけどもうちょっとゴシック感覚を作り込んで磨いて欲しかったかな。ロケーシ>>続きを読む

ターボキッド(2015年製作の映画)

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ジュブナイル版マッドマックス。グロ描写も丁度良いしB級テイストも悪くないからもうちょっとテンポさえ良ければね。血の雨が降る中を傘の下でキスするシーンはめっちゃ良かった。最後で拳を合わせた時にチャージ暴>>続きを読む

マジック(1978年製作の映画)

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ペアルックだけど孤独しかない。人形が「俺を使うんだ」と言うからトリックか何かに用いるのかと思ったのに本当にそう使うんだって使い方されてて爆笑しちゃった。

狂気の愛(1985年製作の映画)

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愛に狂気は含まれるけど狂気に愛は含まれないって言う寓話。たぶんディズニーの許可は取ってないんだろうなって思うオープニング。人間もだし色々と燃えるシーンが多かったのは良かった。

閃光少女(2017年製作の映画)

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観始めた時は日本でいうところの少女漫画を映像化したようなノリにちょっと馴染めないかもと思ったけどメンバー揃ってからの展開がもう素晴らしくて皆んな本当に可愛いし演奏に個々の見せ場もちゃんとあるしめちゃく>>続きを読む

キカ(1993年製作の映画)

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ジャン=ポール・ゴルチエによる衣装が鮮烈。喜劇を洗う悲劇であり悲劇を笑う喜劇である。ただアルモドバルの映画は個人的には色彩や全体の生命力が強すぎて疲れる。

続・黄金の七人/レインボー作戦(1966年製作の映画)

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前作より規模もスケールも大きくなってちょっととっ散らかってる感じはあるもののメカやスパイ感覚的な遊び心が増してそれはそれで良かった。相変わらずトロヴァヨーリの音楽は最高だし衣装も可愛くてオシャレ。第2>>続きを読む

黄金の七人(1965年製作の映画)

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アルマンド・トロヴァヨーリによる音楽が兎にも角にも最高。ファッションもインテリアも色彩も人物像も犯罪も物語も軽妙で軽快で手軽で手頃で洒落てて何一つ心に負荷がなくて丁度良い娯楽作品。

悪魔の墓場(1974年製作の映画)

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意味不明なシーンもあるし作り雑だしテンポもじっとり悪いけど済し崩し的に良くない方向にだけ転がって行ってただただ取り返しのつかない所まで放り出される意外とシビアな不条理で好きな感じの映画。環境問題とか害>>続きを読む

怒霊界エニグマ(1988年製作の映画)

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イジメにあった女子が事故に遭い昏睡状態になった後に何故かブチ切れ脳波になってブチ切れ復讐を繰り返すブチ切れ娘の話。物語単純なのに訳わからん。最高。怪奇! 女体カタツムリ盛りも拝めるよ!

ビヨンド(1980年製作の映画)

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映画の中で雷を観るのが大好きだから稲妻迸るオープニングにテンション上がる。不気味な絵、盲目の女、人体破壊、蜘蛛に食われたり犬に喰われたり忙しい人間ども。拘りは感じるのにフェティシズムもポルノ的感覚も感>>続きを読む

ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

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ママが崖から落下する途中で崖の岩に顔が削られながら落下する冒頭から爆笑した。幻視で見てるヴィジョンの思わせ振り感と美的酩酊感も素晴らしい。