すごい良かった、まず映像と演出がめっちゃ好き。小見浦の手の熱が残した、白い痕のアップにはゾクっとした。
ラストまで気の抜けないサスペンス。謎解きというよりは、社会の不穏さを反映しているような、ずっとざ>>続きを読む
まず映像がすごく良い。いい意味で違和感がまったくないというのか、すごくスムーズできれいな映像。
物語は、全方位にナイフを向けているように感じた。これほどまでにトゲトゲしている作品はなかなか観たことな>>続きを読む
フィックスのカメラでひとつひとつのシーンをながーく撮る作品。心地いいくらい眠りに誘われる。
タイトル通り、記憶をテーマにしていると思っていたら、、脈絡のない(と思えた)ラストは唖然とした。
このレビューはネタバレを含みます
本当にこわい映画だな、、と。
長回し、水や火や光を効果的に使った演出、突然起こるむき出しの暴力、ともう語り尽くされていると思うが、まったく画面から目を離せない緊張感が続く、おそろしい作品だった。
ラス>>続きを読む
「魂がない」と自分でも言っていた、なかなかのクズ男っぷりの富岡が、最後に見せる涙。
ほとんどが男と女の会話劇だが、生々しいというのか、いま観ても違和感がないリアルさだった。
最高のライブドキュメンタリー映画!ではあるけれど、『ブルータル・ジャスティス』と同日に観たからか、余計に「政治的正しさ」について考えてしまった。
デヴィット・バーンがしきりに言う“変革”。その一つの方>>続きを読む
主役の2人(特にヒロイン)が美形なのが、これまでのカウリスマキ映画からのいちばんの変化かも。
ウクライナ侵攻や女性どうしの連帯も描かれていて、レトロに見えて、意外にいまの世界をちゃんと見据えた作品。>>続きを読む
メル・ギブソンのため息を堪能できる映画。
意外とドンパチシーンは多くない。その分、いちいち気の利いた会話が楽しませてくれる。
「仕事よりも変化や政治が大事だったなんて」という言葉が、映画のテーマを表し>>続きを読む
スタンダードサイズの画面に映る、役所広司の顔。
テーマが明確で伝わりやすいという意味で、キャッチーな映画だと感じた。
「いま、ここ」だけ、描く。
役所広司と三浦友和のやりとりは、名優ふたりのからみ>>続きを読む
口噛み酒(もやしもんで出てきたやつ!)、ナタのような斧のような刃物、竹から滴り落ちる水、葉をタペストリーのように織り込む屋根、など、出てくるものひとつひとつが新鮮だった。
メインに据えられたセバスティ>>続きを読む
ジャケットの雰囲気からメロドラマかと思っていたけれど、ひとりの男の過去と今と夢を描いた、かなり独特な映画だった。
3部構成みたいになっていて、長回しのシーンは一人称視点のゲームみたい。
ノイズ混じり>>続きを読む
明確に言い表せないのだけれど、なんか好きだった。
あんまり怖くないというか、ちょっとかわいい感じ(バルーンとか、目玉?みたいな反射板つけたパーカーとか)がチャーミング◎
軽さが良い。
悲壮感なく人のだらしなさや欲望を描いているのが好き。男たちの性欲、主婦たちの割引への欲望。
作品の中に散りばめられた監督(脚本)のセンスが、自分のテイストにヒットするものばかりだった。ク>>続きを読む
トラウマを扱っていて、かなり怖くて陰鬱。精神的に元気なときに、ホラーとしてみるのがおすすめ。
主役(エニー)の演技がものすごくて、カメラ目線でこちらを見つめる眼と、金切り声に圧倒されてしまう。
現実>>続きを読む
テレビで何度も聞いたことのあるあの曲は、この映画のテーマ曲だったのか、と。
「俺たち光ってる」
食べる時のケモノ感、ラリってる(?)時の目玉ぐるぐる。ちょいちょいあるシュールなユーモアが好き。
謎のアニメーション切り替えは皮肉なのか。紙を破いて冷凍庫に入れる呪いは誰にかけているのか。
メタ的なユーモアが含まれている気がするが、わからないものも多かった。
包丁持ったラユネンを止めに入る男と女。男はケガをしてしくじるが、女は仕事をしっかりこなす。冒頭のシーンから、静かなユーモアが顔をのぞかせる。
全編通じて男は情けなく女はたくましい。ラストで白身魚を美味>>続きを読む
理解しようとしなくても、ただただ直接的に胸に響く映画。そぎ落とされた透明度の高い澄んだ作品。
すごくポップ(きらびやかという意味ではなく)で、観る人を選ばないと感じた。
後半、静かな感動で涙が止まらな>>続きを読む