うちださんの映画レビュー・感想・評価

うちだ

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関心領域(2023年製作の映画)

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正直予告編でお腹いっぱいかなあって感じする。裕福な家庭の隣に強制収容所があって、叫び声とか焼却炉の音が聞こえるけど、家族たちは無関心です、それでしかない。
この家族たち酷いなあって思ってる観客に対して
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肉弾(1968年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

イカれてる反戦映画。
岡本喜八にしか作れないと思う。

戦争映画なのにとんでもなく軽快で、それでいてちょっと難解。ずっと面白いのに観る側をめちゃくちゃ混乱させてくる。突然話が飛んだり夢オチしたり、戦争
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四季を売る男(1971年製作の映画)

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ヘンテコズームアップ。
題名のセンスは素晴らしい。
全体的にジメジメしててキツい。

身分証明書(1964年製作の映画)

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めっちゃヌーヴェルヴァーグ。
あんまり好きじゃない。
撮り方は面白い。

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

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監督が20代とは思えんくらいの完成度。
ジャンヌモローが街を彷徨うシーンはすごく絵になってる。

若いカップルのイライラシーンとか歯がゆい感じのシーンとかもあるけど、何か惹きつけられるようなものがあっ
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

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なんかアメリカ映画のいいところを全部持ってきたみたいな感じだ。
映像の世界観は好きだけどあんまり話が好きになれなかった。
もっと元気なときに観ればよかったかも。

リュミエール!(2016年製作の映画)

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リュミエール兄弟はただの撮影用カメラの発明者だと思ってたけど、それ以上に監督としてものすごい優秀だったんだな。
どの映画にも絵心があって観てて楽しい。
その上写しているのは庶民生活や都市労働者が多くて
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セルゲイ・エイゼンシュテイン ー人と作品ー(1958年製作の映画)

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そもそものドキュメンタリーとしては微妙。歴史の教科書みたく退屈なところがある。
もうちょっと映画撮る中でのエピソードとか観たかった。

良かったのはエイゼンシュテイン直筆の絵をいっぱいみれたとこ。絵が
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24アワー・パーティ・ピープル(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

だいぶめちゃくちゃな映画だなあ色んな意味で。
ポストパンク〜マッドチェスター好きにはたまらないけど、それ以外の人は好き嫌いはっきり分かれそう。

モキュメンタリーでリアルな雰囲気を出したかったからなの
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尼僧ヨアンナ(1961年製作の映画)

5.0

灰とダイヤモンドに並ぶポーランド映画の名作らしい。
灰とダイヤモンドは割とシンプルで社会派な感じだったけど、こっちはかなり芸術的で普遍的な内容を扱ってる。
テーマのせいかもしれないけど映画全体からどこ
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フロント・ページ(1974年製作の映画)

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アホな映画だなあ。
気楽に観れる映画だけど、明確なメディア批判が現れててどこか社会派気質だった。

小道具による伏線・きっかけ作りはなおも健在で、オチの捻りが特に効いてて良かった。
突然サスペンスぽく
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クリスチーネ・F(1981年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画の存在を知ってから約6年、ついに観ることができた。

後半、抜け出せない鬱展開でキツすぎた。ただヘロインが欲しいから体を売って金を稼ぎ、ヘロインをやめるためにヘロインを打つのをじっくりとみせられて
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嵐を呼ぶ男(1957年製作の映画)

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日活はやはり金かかってて最高だ。

石原裕次郎ってそんなカッコよくないし演技うまい訳じゃないのになんで人気なんだろうってずっと思ってたけど、目をキラキラ輝かせてるまっすぐだけどヤンチャで都会的な若者、
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ついに観た。

ベトナム戦争によって社会と自分の間にギャップがうまれ、夜型になって過酷なタクシードライバーにしかなれず、孤独。そんな中で自己の生きがいというか存在を認めるにはどうすればいいか、主人公は
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八つ墓村(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これがあの八つ墓村かぁ
ミステリーってよりかは、昔の閉鎖的でジメジメした村の雰囲気や人が次々殺されていく怖さみたいなのを観るような感じだった。要蔵の大量殺人は津山三十人殺しを彷彿とさせる。

古風でだ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これ親子で演じてるのめっちゃいいな。

話全体はのほほんとしてるけど、恐慌の時代が舞台とあってちらほら暗い印象を受ける。
恐慌×禁酒法みたいな映画って本当に多いな。

ロードムービーは肩の力入れるんじ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

めちゃいい。
アカデミー賞の近年のポリコレ意識からしても好まれそうな題材ではあるなあとは感じるけど、それを抜きにしても面白かった。

ロードムービーとして良いのはもちろん、セットの細部にまで美意識が感
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

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案外めちゃくちゃでb級映画感あった。
こまけえことはいいんだよってスピルバーグが言ってるような気がした。

夜行列車(1959年製作の映画)

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かっけえなあ。
ポーランドの監督は構図編集演出がしっかりしてないとバカにでもされるんかって改めて感じる。
全編を通して気だるいジャズが流れて、ハードボイルドな登場人物たちが語り合う群像劇。この雰囲気だ
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イワン雷帝(1944年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

やっとエイゼンシュテインの全作品を観終わった...長かった。

期待しすぎたからかもしれないけど、あまり好きではなかった。
演技が仰々しすぎて面食らっちゃうし、少し冗長じゃないかなあって思った。
ロシ
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

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美術と編集が無茶苦茶頑張ってるなあって思ったけど、それも全て監督がやっててビビった。多才すぎる。

アングラな界隈で崇められるのもわかるくらい完成度が高い。
ドロドロしててクセの塊みたいな内容だけど、
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アレクサンドル・ネフスキー(1938年製作の映画)

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エイゼンシュテインの初トーキー映画。
なんだけど、人が喋ってない所の方が面白いっていうのが割と皮肉ではある。
人が話すことによりテンポにブレーキがかかって、サイレント期のような勢いがなかったかな。それ
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(1956年製作の映画)

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あんまり好きじゃなかったかな。
羅生門の影響っぽいことしかわからんかった。

東京流れ者(1966年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脚本が大して面白くなくてもそれ以外の要素で面白い映画を作ることができる、ということに気づいたのはつい最近だけど、まさにこの映画がそれに当てはまってた。

舞台美術、カメラ、構図、編集の随所に監督の美意
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なげえええ
最初は退屈だけどだんだん面白くなってくる構成。

だいぶケビンコスナーの白人嫌いみたいなのが出てる気がする。
そこら辺は気になるけど、雄大な映像や主人公とスー族の交流が観てて楽しい。

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西鶴一代女(1952年製作の映画)

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映画館で観た。
だいぶ長ーく感じたなあ。
途中で寝ちゃったのでリベンジしたい。

話が目まぐるしく変わって濃すぎる。ただただ主人公と主人公に関係した人々が不幸になる話なのでだいぶ胸糞映画ではある。てい
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シャレード(1963年製作の映画)

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すんごく面白いサスペンス。
ヒッチコックの影響がわかりやすく出てるけど、コメディ監督のスタンリードーネンらしく面白おかしくなっている。

サスペンスシーンはかなり完成度が高くて良かった。誰が敵なのか味
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メキシコ万歳(1979年製作の映画)

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ドキュメンタリー(大嘘)
メキシコ人の暮らしとメキシコの独立の過程を映そうとした未完成作。
少し冗長で退屈なところもある。なんなら本編よりもこの映画について解説するグリゴリーアレクサンドロフの所が一番
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華氏451(1966年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

俺はこういうSF映画を探してたのかもしれない。
昔の人間の描く近未来的な美術、それでいて面白い脚本。美術の一つひとつがマジでよくて、演出から何から手が込んでる。ヒッチコック信奉者らしくわかりやすさやサ
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スチレンの唄(1958年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「去年マリエンバートで」のBlu-rayに入ってた短編二つ目
いやもうこの監督一生こういうドキュメンタリー撮っとけば良かったんじゃないかな。

世界のすべての記憶では白黒だったのがこちらはカラー作品。
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世界の全ての記憶(1956年製作の映画)

5.0

「去年マリエンバートで」のBlu-rayについてた短編。パリの国立図書館についてのドキュメンタリー。全然こっちの方が面白かった。
マリエンバートでも思ってたけど、この監督カメラワークと編集が上手いなあ
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

難しいものの、完全に置いてきぼりにはならなかった?と感じてる。

確かに難解だけど、映像のすべてが完全に主人公視点であり、主人公の妄想と現実が入り混じってると考えると、この混沌ぶりはなんとなくわかる気
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

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前半と後半で主人公の豹変ぶりが凄まじい。
蜘蛛巣城趾の碑が、結局のところ今後も反乱が相次いで滅んでしまったっていう諸行無常感を演出してて良い。

ラストのシーンだけ知ってたけど本当に怖すぎる。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

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冒頭で早くも寝てしまったけど、起きたタイミングが良かったので危なかった。

全く、わからん。
どんな映画なのかが全くわからんしわからせる気はなさそう。
でも映像美はやっぱり異常なほどこだわってるみたい
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

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10秒に一回ネタ入れないと死ぬ病かってくらい笑かしてくる。
パートトーキーによって無駄な会話が削られてむしろいいと思った。

内容はコミカルなのにテーマはシリアスで、過度な機械化社会、失業者、ストライ
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パサジェルカ(1963年製作の映画)

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断片的で読み取るのがちょっとムズイ。
常に映像のどこかで死の気配がある。

主人公が見覚えのある女性を見かけたことがきっかけで、夫に強制収容所の看守であった時のことを語る。
看守の主人公は哀れみの心か
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