このレビューはネタバレを含みます
大好物。徹底した救いの無さが、媚びていなくて良いですね。妊活中のカップルは見ない方がよろしいです。
人から逃げる時、環境から逃げる時は、脇目も振らず離れましょう。引き返すなどもっての外です。「君が差>>続きを読む
生誕100年 高峰秀子 / Hideko Takamine Retrospective at Her Centenary
国立映画アーカイブ
話をするでもなく、ともすれば仏頂面な人間達の間の、心の揺らぎや気遣い。この監督はそれをコミカルに、時にシリアスに表現するのがとても上手い。
言葉のぶつけ合い・交わし合いも結構だが、沈黙の中に零れる相>>続きを読む
言葉に出来ない感情に圧倒され、映画館で涙が溢れて来たのは久しぶりであった。自分は、あの見せ物のクジラのような目をしている時があると思う。
上映後のトークセッション、撮影秘話が本作に劣らず興味深いものだった。
最後の長編作品を、東京で撮影してくれてありがとう。
耐え難き喪失感の処理方法は人それぞれ。
この双子達にとって、それは「腐敗への執着」だった。映像が美しく、会話も面白い。
今回の Peter Greenaway Retrospective では、他の>>続きを読む
ケイレブ・ジョーンズの、非常に繊細な感情の動きを滲ませる目の表情、怒りや情熱を抑えた声色…「ニトラム」以上に堪能した。
ミゲルの親友マックスが良い味を出していて、『ドライヤー亡き後 映画に奇跡は存在しない』に思わず笑ってしまった。
さて、あのエンディングでは…?
この作品、最初は記憶がテーマだと思っていたが、途中から実>>続きを読む
静かに進行するノルウェー産サイコスリラー。ラストが雑に急いだ感があるが、脚本・演出・演技総じて鑑賞後満足感高い作品。
おばあさん本当に10時間歩いて山越えたのか?そこは問題ではないのは分かってるが。
言論の自由弾圧の原点である「弁士中止」の背景と、その後のヤジと治安警察の相克について、詳しく知りたいと思った。
「人生は長い長い夢の鎖」
『愛している』『愛している?』『私を愛していた?』『愛していた』等々の言葉が交わされるが、各々が、自分自身の為だけにその言葉を発するのだということがよ〜く解る逸品。
「心臓の前に脳が壊れる全ての人へ」冒頭から掴まれる。淡々と描かれていたおかげで、絶望を通り越して安らぎすら感じた。
「おとなのけんか」(Carnage) や、「家族の波紋」(Archipelago) 等を思い出しながら観ていた。一同集まる食事の席で、平穏に時が流れるのは奇跡に近いと思う。
元旦にこの映画を観られて幸運だった。
出来る限り長く東京に住み続けたいと思わせてくれた。
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カウリスマキお帰りなさい。
ホラッパが生きてて素直に嬉しい。
非常にお似合いの2人ですから。
無愛想に突っ立つデュオの奏でる ‘Syntynyt Suruun, Puettu Pettymyksin’>>続きを読む
家族愛と自己実現の物語。
南極到着から調子良過ぎた感があるが、エンディングの Time After Time で涙が止まらなくなった。
サンディ・デニスが素晴らしい。
紫を纏った彼女から匂い立つ、遠慮がちな毒気がたまらない。
ロバート・アルトマン傑作選
角川シネマ有楽町
豊かな感性と過敏な神経ゆえに、徐々にココロにヒビが入り…そしてぶっ壊れ… ケイトの期待通りの演技に満足。
カメラワークや室内の演出も綺麗。