Junoさんの映画レビュー・感想・評価

Juno

Juno

ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

4.5

基本的にはコメディでコメディそのものが面白いのだが、キャスティングとキャラクターがとにかく絶妙。とくに男性陣。小物で回避癖があるが「善き」夫に中村倫也、勘違いロミオ元カレに岩田剛典、ただの激ヤバ犯罪者>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

4.8

シンプルに面白かったし、おそらくこれはGENERATIONSのファンだったりLDHをわかっていたりすると尚更楽しめる性質のものだと思う
監督の旧作に対する知識もあればオマージュ元や画角の再現性など唸る
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昨日より赤く明日より⻘く-CINEMA FIGHTERS project-(2020年製作の映画)

4.9

もともと映画が好きで今年ひょんなことからGENERATIONSのファンになってしまった人間にとって、これほどご褒美のような映画もなかなかない。個性豊かなクリエイターによって作劇・演出される、類まれな個>>続きを読む

ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

ようやく見る気になったので見たのですが、自分でも引くくらい泣いた。刺さったポイントは色々あるが、
・出てくる現地の人たちがみんな抱えてる多かれ少なかれの喪失と折り合い
・残酷なくらい無邪気でやさしい外
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HiGH&LOW THE MOVIE3 / FINAL MISSION(2017年製作の映画)

4.0

某グループに唐突にハマって唐突に完走しました。3部作なので3作目に感想を。
ドラマ版はこれからですがなんとなく全貌は掴めたのでこれから答え合わせ感覚で前の時系列に戻る予定です。映画だけでも充分楽しめる
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

4.0

アニメーションが最大に活きる映画。
実写でダブル主演でもおかしくないふたりを声優として起用する贅沢。

アニメーション、ただただ凄く良い。
水の描写、質感、色彩の拘り抜かれた表現に、モノローグの代わり
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

批評という俎上に載せることを躊躇う。
ある程度そういうものと心構えをして見に行ったのでこの程度で済んだが、これ初日に期待して見に行った人たちは大丈夫だったんだろうかと無用な心配を募らせてしまう。

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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.9

「終わった恋」の話が好きなのでよく見るのですが、この映画はそのテーマ性を抜きにしても非常に秀逸でした。新しい記憶から少しずつ思い出していく。何をちょっと思い出したのか、最も腑に落ちる形で幕が引かれる。>>続きを読む

消えない罪(2021年製作の映画)

4.7

サンドラ・ブロックは元から好きな役者で、煌びやかな役から犯罪者の役まで何でもできる、なんなら犯罪者でかつ煌びやかな役までもモノにするすごい人。今回はひとりの逞しく、しかし折り合いをつけて生きるのに不慣>>続きを読む

ミュンヘン:戦火燃ゆる前に(2021年製作の映画)

4.8

ミュンヘン会談の裏に国境を超えた友情があって、それが大きな流れを揺るがしはしないのだけど、ひとりずつの歴史が重なって普遍的な年表に記載されるような歴史へと動いていくのだなあというのを痛感させてくれた作>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

4.4

役者が揃いすぎている。
細かいところで気になる点はあるが、それ以上に役者の名演が誰も彼も素晴らしかった。
目の演技に泣く。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

石原さとみに泣かされる。
石原さとみ以外の役者が考えられない、名演中の名演。
テーマとしてはやや古さがあり、2021年にこれをそのまま映画化することへのちょっとした疑問のようなものもないではなかったが
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罪の声(2020年製作の映画)

4.1

2020年の贅を凝らした邦画という印象。
日アカ総なめも割と納得。
2時間のミステリとして上質。伏線の終結点も個人的には好み。全てが美しく解決し、動機が私怨に終始するものよりは断然良い。
役者も脇に至
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

とても丁寧につくられた映画。
演技、演出、脚本と内容に関する細やかな気配りと作り込みを感じる。
年齢いじりをする若い子に苦言を呈する人生の先輩としての描写、知人に失礼のあった恋人を窘める年上としての描
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.3

ティザー動画がTLに流れてきた頃から気になっていた映画。
るろ剣の最新作でも思いましたが、佐藤健という人は、喪失の演技がうまい。
大事な存在をなくした者の寂寞、怒り、虚無をあの美しい目に宿すのが本当に
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あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

端的に言ってしまえば思い出の美化。
あの頃、というタイトルにはその線引きが滲む。
現代と「あの頃」にはうっすらとした、しかし確かな境界線が存在していて、いまからその線を踏み越えることは叶わない。
だが
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.2

冷戦真っ只中のロンドンからモスクワに運び屋。平凡なセールスマンがスパイに? という実話を元にした伝記的作品。
スリリングなアクションあり、家族間のハートフルな交流あり、当時の時代感を演出する小物に美術
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.3

浴びるように酒を飲みたくなる映画。
色んなシーンで様々な意味合いの酒が出てくる。レストランで会食、カバンの中に潜ませたボトル、祝杯、そして勝負時。どんな時にも酒はつきものであり、劇中で繰り広げられる饗
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

見逃し続けていたがようやく視聴。
ホラー苦手の民的には導入部の劇伴からもう怖かった。
しかし終盤にかけて、やっていることは過激ではあるものの、ヒロインの心が大いに癒されてくるのがわかるため、伴って理解
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