このレビューはネタバレを含みます
骨を掘る男
慰霊とは、今を生きる人間が過去に生きていた人に時間と場所を接続する、想起ための行為なのだと思った。
冒頭、地面を一心に掘る男性が、骨を収集しているのだということがわかった瞬間、緑の景色>>続きを読む
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ある意味日記だが、編集の時点でイメージの断片は日記以上のもの〈=アルバム、作品〉になる
カメラの視点と自分の解釈 撮った瞬間とその後の工程 詩人はそれらが近い位置にあるのかもしれない
記憶とイメージの>>続きを読む
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少ない予算の中、見事にひきつけられる、展開も演出も過不足がない職人技だった。
観客は画面のこちら側という安全かつ全てを見渡せる優位な立場で、登場人物の愚かさや危機管理不足を心の中で指摘し続けることで>>続きを読む
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私が生まれる一年前の、故郷・高知の風景。
リュミエール兄弟が映画を発明してから100年後に撮られた風景。
作者が30歳の頃に撮った映像を、映像ができて30年目の今観たことには個人的に特別な意味があった>>続きを読む
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大規模なスペクタクルだけが物語なのではなく、何気ない日常を大冒険に見せるのも物語の醍醐味だよなぁと思い出せた。
ドアや窓が工業製品ではなく、近所の人々でつくり合う世界
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作り物のような綺麗な建物と理想的な家族、背後で聞こえ続ける銃声と叫び声と焼却炉の音。
川のシーンで音が止むものの、次の瞬間死体を焼いた灰が流れてくるところがよかった。逃げられない、逃がさない、という感>>続きを読む
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久しぶりにお金がいっぱいかかった映画をIMAXで観た。お金をかけると、画面と音はここまで管理できるのか…。
怒りのデスロード見返したくなった。
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家族でない人間からもなお母性を期待されることへの苛立ちを、男性である監督がどこまで意図してストーリーに入れていたのかが気になった。即興劇だからこそできるリアルな感情表現と間合い。
長回しで家事を撮り>>続きを読む
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映画はその場にいない人として、その場にいない人を見る、亡霊を見るための装置。
デジュヴュを見る側であった主人公が、デジュヴュに見返され、デジュヴュの中に入り込み、最後は仮面の群衆に見られる側になる。>>続きを読む
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被写界深度が深く、焦点距離が短い映像が多用されてる。全体にピントが合っていて、魚眼に近い超広角。カメラも被写体の周りを回るようにぐるぐる動く。
環境の中の人間を見せたいんだと思う。
華美なセットの中に>>続きを読む
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若干CGが使われている驚き
讃美歌ベースの音楽が素敵
ノートルダム大聖堂を駆け回る時のカメラワークえぐ
差別や美醜や人種や宗教、色んな重要な問題を内包しているけど、1番俗っぽいところに目を向けるとす>>続きを読む