masiさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

虐殺しといて何言ってんだよ、何偉そうに宣ってんだよって民族的な意見を言っておく。ナチとなにが違うのよ?民間人数十万殺戮しやがって。

という前提に立たなければ私はいけないとマジに思う。その上でオッペン
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

この映画の視覚的デザインのすべて、聴覚的デザインのすべてが新鮮で楽しくてしょうがない。オール神経痛、脳汁物質がダラッダラと垂れ流しの感あり。

間違いない圧巻の出来栄え。
「たまんねぇなおい」というシ
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ドンバス(2018年製作の映画)

3.9

モキュメンタリー的な手法で、ウクライナ侵攻の「口実」「大義」となっている“紛争”がいかにして作られたかが示唆される。

フェイクニュースの制作現場に始まり13のエピソードがスウィッチしていく構成で、ロ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

山崎さんの「演出」は基本すきくないのですが、この作品には沢山のワクワクが詰め込まれていて、映画体験として大満足でした。CGIとVFXもレベル高く引き込まれます。

ゴジラ×旧軍兵器×負け犬たち×逆襲=
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

毒と狂気とカルトと不条理と、いやらしくあざとく全てを映し出すカメラ…あらゆる悪意で装飾された、自由が真理が描かれていた!!

ふぁっく!

カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

2.9

視覚的に優れた作品だと思う。
ラグナルロズブローグがCIA?Mi6?の工作員として出てるので観てみたが…

なんだろ。マクロにもミクロにも結局米英のマッチポンプで、何が起きても感情移入できない。都合良
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.7

もっとスタローンがみたいのよ。。
ムチムチのジジイがどったんばったん転げたり叫んだりが観たいのよ。。ステイサムのお口じゃないのよまだ…って言うすごい不満が。

これだけシリーズ化されると「使い捨て」の
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アウトフィット(2022年製作の映画)

4.0

冬の夜におすすめ。
間違いなく傑作。

マークライランスのモノローグから物語がはじまり、あれよあれよと物語がめくるめく。洋裁店内だけのシチュエーションだからこその演出が素晴らしく、全く飽きる事がない。

(2023年製作の映画)

1.9

正直楽しめなかった。
この映画から、北野武の人生の終盤の寂しさを虚しさを感じ、(勝手に)すごく切ない気分になった。

なぜ秀吉に絶対的な影響を与えた寧々を描かなかったのか、子の無い秀吉が愛し育てた若者
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.6

うーん。
もちっとヤツの設定しっかりしないと…。なんで命かけてるのかわからん。作戦の意味がない。
「フィルムで撮るとかあつい!」って気もしたけど、あの距離で電源回復するならいくらでもデジタルで撮影でき
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

軽薄さと老獪さとの組み合わせ…この手口で、一つの民族を骨抜きに支配していく様は、どこか極東の某国でも見た気がする。

ディカプリオは至極純粋でどちらにも誰にも本気で誠意をしめそうとする。それを利用する
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.4

面白いけども。
ネタてきにはあらゆる角度と温度でやり尽くされた感があるような…
トゥルーマンショーとかマトリクスとかレディプレイヤーとか。

でも演出の小気味良さはさすが監督。とくに愛が無限のイノベー
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.4

強烈な不満だ。

演出も殺陣も役者も素晴らしい。原作厨の私が鳥肌よ。故に駆け足すぎるしもっと一つ一つのエピソードをじっくり観たいのよ。。予算を24倍、全6話でじっくり作り直すべきだ!!

おうコラ、ス
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

複数の視点で描かれる。
母親、教師、学校、少年たち…
私には他人事に思えず、終始胸が苦しかった。

結論などないし腹落ちもどうでもいい。
人生にそんなもの用意されていないのだから。
ただ苦悩があり生き
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

あいらしく、そしてアイロニカル。

「真夏の魔法」って邦サブタイトルがまじでつまんなそうでミスリードすぎるが、掴まれる映画です。

ディズニーファンはとくに。

自虐の詩(2007年製作の映画)

1.0

テレビ的な笑いとコスプレが邪魔
回想がダラダラ長い割には情報量がすくない。
濃そうでうっすい。ぺらぺら。
堤ぇ

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.1

ストレンジャーシングス、AKIRA、TheBoys、クロニクル…韓国映画お得意のマッシュアップ幕内なのだが、いまいち良いとこどりができていない。

スーパーパワーを植え付けられた少年少女にそれぞれの能
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

かなしくもうつくしい物語。
ガラス越しの2人の涙と微笑みがなんとも言えず。

RRR(2022年製作の映画)

4.0

これはスゲープロパガンダ映画です。
映像ドラッグとも言えます。
あるいは超弩級のプロレスショーか。
とんでもないパワーを感じました。

肩車すりゃ2倍強くね?
って発想は完全にやられました。

日本と
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.2

心臓が痛くなるほど衝撃をうけた。
翌日までダメージが残っている。

母が死ぬ間際に公証人に託し姉弟に宛てた遺言。父を探す事、兄を探す事。
乗り気でない弟を置いて姉は母の祖国へ。僅かな手がかりをもとに、
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

冒頭からね。眼から汗が。

映画として、どんなスポーツでも良いけど、ここまで一つの試合を描き切った作品って中々無いのではないだろうか。原作をモーキャプで完全再現して、時間とコート内の立体的な動き、キャ
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.8

過去「犯人」と現在「被害者」の視点とが並行し描かれる。

主要な登場人物は何かに縛られ、肩身が狭く、閉ざして、黙して。観客もまたずっと息を詰まらせなければならない。苦しい映画。

カオルの無垢だけが救
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.6

引き込まれました。
俳優陣ほんと良かった。


ただ、殺せるのに殺さない「都合のいい間」がめだつのと、犯人は性的不能者なのかなんなのか、日本の観客むけの手加減が目立った。

ソラリス(2002年製作の映画)

3.5

作り直すなら視覚的にも理論的にも、もうちっとなんか見せろや…と思ってしまった。

でも面白いです。
でも物足りないです。

ジジークルニーがいつも微妙なのはなぜだ。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.4

事実は映画より…
人生を懸けて作られたものがたり。
ながいながい青春に決着をつける。

監督を尊敬します。。

千年女優(2001年製作の映画)

3.8

千代子の生涯が映画と現実と夢の間を行き来ししながら描かれていく。盆まわしの様な走馬灯の様な展開に引き込まれる。

主要な登場人物が、時代と劇中劇の役回りを横断していく。そこで見えてくるのは彼らの一途さ
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キング・オブ・スタテンアイランド(2020年製作の映画)

4.0

愛すべき映画だ。

ピート・デイヴィッドソンがナゼにモテるのかがわかる。わかってしまう。飄々としながら自然に主人公の成長譚に引き込まれていく。

彼が描くタトゥーがいちいちウケる
母親の手首に描いたヤ
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.7

演技も演出も実際の事件を描くに相応しいハイクオリティでした。

日本でも「急患の〇〇」呼ばれた看護師による事件があったけど、この映画と同じく動機は不明、常人には計り知れない劣情や充足がそこにあったとし
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ロクサーヌ、ロクサーヌ(2018年製作の映画)

3.5

もう少しちゃんと彼女のラップを聴きたかった。

彼女を取り巻くリアル。そこから引き出されるリリックとフローを描いていたら、エピソードひとつひとつがより説得力を持ち、観るものの感動を何倍も強くしたのじゃ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.9

ええじゃないの。
ササラモサラゆうやつじゃ。
前作よりえぐみがキツい。
なんと言っても鈴木亮平の厚と圧。桃李の吹っ切れた感じ、爽やかな新人刑事は何処へ行ったんなら。腐れ外道肉まん中村梅雀。チンタもねー
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エレクション 黒社会(2005年製作の映画)

3.1

会長の証のあの木彫りの杖が香港土産にしか見えず、いまいち緊迫感が伝わらない。

同級生マイナス(2020年製作の映画)

3.9

オジサン 4人(+1)が浮遊する映画。
とでも言えば良いのか、なんとも不思議な雰囲気な映画。人生の折り返し地点に差し掛かったそれぞれをファインダー越しに観察していく様な。

リアルなエピソードの中に時
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

2.9

ちょっと何言ってるかわからない
けして難解なわけじゃない
時間を返せとは言わない…が

アテナ(2022年製作の映画)

3.8

シームレスな長回しのカットが、観るものを緊迫した世界に引き摺り込んでいく。

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