狂気の中で生きてきて、ふとその狂気から醒めた瞬間からじわじわと広がる苦味。
それが生来の性質的なものであっても病気によるものであっても、自分という主体性の無い人間を見たときに感じる恐怖を突きつけられている気分。
私たちにとっては間違いなく非日常な筈のちさととまひろの「日常」が、まさしく親友ってこんな感じだよな〜という感じの緩さで、親友に会いたくなった。
壁の花は皆んなを見渡せるからこそ孤独にもなってしまうけれど、誰よりも優しくなれる。
このレビューはネタバレを含みます
単なるホラーとしてではなく、格差社会の風刺映画としても存分に楽しめるのだが、やっぱり傲慢な金持ちたちが自らが楽しんでいたつもりの作品として殺されるのは気分が良い。
舞台のスケールが大きくなって、面白さもパワーアップしていて最高だった!!
前回はタイトルの通り、歌の力がメインだったけれど、今回は全てのエンターテイメントの魅力が詰め込まれていて大満足!!
愚かな人間たちが小気味よく死んでいくのって何とも言えない爽快感がある。
このレビューはネタバレを含みます
大人から見ればまだまだ子供だけれど、まっすぐに育って真っ当に捻くれて、傷も抱えて、未来を見据えて生きようとしている2年6組の35人の姿。
これから傷付いてしまうこともあるかもしれないけれど、どうか健>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
一見するとバッドエンドだけれど、最後のオートマタの言葉を信じるのであれば希望が残るハッピーエンドでもある、という無限の可能性。
考古学にロマンを感じるきっかけになった映画。こんなにワクワクすることってない!
このレビューはネタバレを含みます
孕むということ、ある命の誕生という行為を極限まで生々しく描いた映画。
獣の血が流れている者たちより、普通の人間であるはずの教会の人間たちの方が邪悪な顔をしていた。
このレビューはネタバレを含みます
一つの史実をここまで面白く膨らませることができるなんて…という驚き。
権力争いの中で育ちきった強迫観念を思えば、仁祖もある意味では盲人のように何も見えなくなっていたのかもしれないと思った。
この甘酸っぱいノスタルジーと痛々しい青さ。
杜崎の実直なリベラルさが羨ましくも妬ましくもある。
革命前夜の雰囲気を、垂涎のフランス料理とともに味わえた。
デリシュ、食べてみたい!
このレビューはネタバレを含みます
ただでさえ些細なボタンのかけ違いが大きな諍いになってしまう夫婦関係の中に、言語というすれ違いがあるというのは一種の恐怖でもあると感じた。
弱視であるダニエルの視点は一切描かれず、あくまでダニエルを見>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
大きな絶望を繰り返して生きてきたダグラスにとって、唯一犬たちが神と繋がっていられる拠り所だったのだろうな、と感じるラストだった。
このレビューはネタバレを含みます
最後まで全く先が読めない、ミステリー映画として最高にワクワクする!!
色んな伏線が回収されていくのも爽快だし、スロンビー家の悪意として言われた言葉である「あなたの心に従って」がマルタの善良さを際立た>>続きを読む