なぜ闘い続けるのだろうか、名誉のため、それとも因縁なのか意地なのか。二人の関係は仏と英の関係にも思える、互いを受け入れることができず闘いつづけた歴史。そして、ナポレオンに翻弄され各地を転戦する兵士たち>>続きを読む
ネッド・ケリーは知らないが、伝説は作り上げられるのだろう。ポリシーも格好よい逸話もない、ただ家族を守るため、生き抜くために無我夢中だったんだろう。
このレビューはネタバレを含みます
SNS、位置情報、ライブカメラ、翻訳などネットテクニックを駆使しての捜索スピードについていけず戸惑うが、改めてネット情報に恐怖を覚える。コロンビアの便利屋が意外と親切で、最後がSiriなのもおもしろい>>続きを読む
上司の指示通りに行動するマットが、トビンとの交流を通し自分で考えて行動するように成長していく様がいいね。
最初からウルウルのイカン作品だ。これは息子との巡礼旅なのか、いや自分と向き合う旅なのだろう。そして個性的で素晴らしいメンバーたちとの出会い、お互いつらい過去を抱えているが、寄り添うだけで踏み込まない、>>続きを読む
若気の至りといいながら、異文化の地での犯罪は無謀だろう。言葉も常識も通じない恐怖、孤独、不安、絶望が半端ない。
皆狂っている。こんな社会が悪いのか、それとも裏社会で生きる俺が悪いのか(昭和ブルース風)。もっと計画的にやれよと突っ込みどころ満載だが、竹中と椎名の狂気が群を抜いていた。そして誰もいなくなった。
前半は中井が木梨を鼓舞したり貶したりと面白いが、江口のウソがばれてからはドタバタ学芸会で三谷幸喜らしい。全編龍馬愛にあふれ、おりょうも魅力的だが、龍馬の妻だからなのか、おりょうの魅力なのだろうか。
スルッと入り込み、バレそうになったら脱兎のごとく。引きこもりのおばさんの所業とは思えないが、藤山直美の親しみやすさと普通のおばちゃん感が良いのだろう。逃亡先で次々と不幸が連続するが、彼女の癒しが救いだ>>続きを読む
彼に見つめられると全てを見透かされたように感じる。欲望と本能が解き放たれると、人は壊れていくもんだ。そして資本主義社会への鉄槌か。
「ボルサリーノ」から30年、クールなドロンと陽気なベルモントの競演が楽しい。爺さんたちが老体にむち打ち頑張っている分を加点しましょう。
おちゃめなマイケルダグラス、マイペースなロバートダウニーJr.、そして危うげなトビーマグワイヤと個性豊かな三人の競演。特に感受性豊かで不安定な青年をトビーが良い。そして原稿が舞飛ぶシーンはゴタゴタやし>>続きを読む
ハードな法廷劇で証言により印象がどんどん変わっていく。夫の隣で作家として成功したことが妻の唯一の罪という言葉が印象的。しかし、子供に気を遣わせるほど、自らの自由を求めて争う両親ってどうなんだろう。
体制批判と資本主義への風刺に満ちた旧ソ連のヘンテコなコメディSF。瞬間移動装置に謎の飛行艇、思考を読み取る能力と想像以上の科学だが、殺伐とした風景と汚らしい姿には共感しづらい。しかし異国に舞い込んだ感>>続きを読む
この映画は冒頭の10分につきる。そして冒険ブックが日本語になっていたことに驚き。
十字架の窃盗事件なのか、女人禁制の儀式での神への冒涜なのか、法律と宗教の真逆の立場で考えるとおもしろい。でも女性蔑視への主張が中途半端で消化不良だった。それは彼女の努力を感じないからだろう、女性リポー>>続きを読む
モーションキャプチャーを用いたCGによるバトルシーンは素晴らしいが、空中都市や火星戦争のさわりも不明なまま「続く」とは。そして70年代に流行ったローラーゲームってなんだったんだろう。
最も多感で不安定な中学生、誰しも傷つけたり傷つけられたり、でもその時代の体験や友人は大切なものだ。狼と七匹の子ヤギとはおもしろい(狼を懲らしめるくだりはないが)。
ハードなギャンブルものと思いきや、人情ものか。フィリップベイカーホールの渋い演技ぐらいがポイントかな。
弱気を助ける(懲らしめる悪者はいない)水戸黄門ってか。母親は偉大なり。しかし農業の苦労は大変なものだ、若者がいるだけでもありがたい。
不衛生で貧富の差が激しく、平気で人を騙すしたたかなインド。でも人力車一つで体を張って金を稼ぎ、家族を守るハザフ、生きるって大変だ、でも生きるって幸せだと感じさせてくれる。
犯罪が撲滅され、接触行為を避けるクリーンな未来、だが刺激がなく味気ないっておもしろい設定だ(20世紀マニアって)。でも後半はいつもの肉弾戦と大爆破だよな。
女三船とも言える眉と眼力だが、少々魅力に欠ける。一方百姓の二人がいい味だしているね。三船もさすがの存在感。
秘密結社による陰謀や傷痍軍人など重いテーマの割に、なぜかおしゃれでコミカルだ。好きなテイストなんだが、もっと三人の奇妙な関係に寄せても良かったかも。
両親の復讐で虚しさを味わったトゥヴィアだからこそ、戦闘ではなく生き残ることの大切さ(生き残ることが復讐だ)を見出したのだろう。トゥヴィアに意見するズシュやアザエルの成長も心強いし、ラストの盛り上がりは>>続きを読む
如何にもの容姿のヨンとシェンに惑わされるが、今作はラウの苦悩・妄想・崩壊につきる。片やトニーレオンはリー医師に見守られて気楽でしあわせそうだ。そしてあの音楽が耳に残る。
バブリーな時代だったなあ。舘ひろしと柴田恭兵のコンビは愉快だし、渋い上司たちにおちゃらけ温子、ストーリーは?だが。
真面目で寡黙なニコスだが、何を楽しみに生きてきたんだろう、ギリシャ人ってこんなに真面目だったっけ?ニコスのきっちりとしたスリーピースも素敵だが、それ以上に父親がおしゃれだね、そしてニコスの作るドレスも>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
第一作の前日譚と軽く思っていたら、結構衝撃の内容が含まれていて驚いた。ヤンの血筋、ラウの思慕、そして必要悪のウォンとラッキーなサム、各々の人物像が浮き彫りになり、もう一度第一作を見たくなる。
倫理感は横に置かざるをえないが、ヌーベルバーグのカラフルで明るい映像を楽しむものなのだろう。それでもフランソワの言う「しあわせ」には首をかしげたくなるが。
意外にどっしりと重い話だった。丁寧なヒアリングを行う北川と不安定な芳根の対照的な演技が印象的。みな辛い過去を抱え、ストレスの中で生きている。でも子供の時の辛い記憶は一生忘れることはない。
若妻の匂い立つような色気、艶めかしい仕草、骨抜きになってしまうやろ。ゲランの香りが伝わってくるようだ。でも後半が盛り上がりにかけ残念。
裏社会でストレスを抱えて生きるヤン、裏社会のために働くラウ、どちらも表社会で自由に生きたいんだろう。ギリギリの状態でのスパイ活動、乱れ飛ぶ情報戦、目の前で起こる肉弾戦、スリルの連続で息もつけない、そし>>続きを読む
また不幸な子供を作ってしまった。それは宿命というべきなのかもしれない。任侠の時代から、ビジネス系インテリヤクザへの移行をクラシックとシャガールで表現しているのだろうか、クロードチアリの音楽もよかった。>>続きを読む
子どもの「ありがとう」は至福の喜び。東京のデスク仕事よりも現場で人々の笑顔に囲まれた生活ってすばらしいね。