シオマメさんの映画レビュー・感想・評価

シオマメ

シオマメ

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

古き良き新たな王道の二歩目は、より軽やかに、勇ましく。

一作目の丁寧な土台作りは二作目を見据えてのことだったのか、と納得。

ハンスジマーの音楽が凄まじい。重厚な建築美の背景が、ファンタジーに現実を
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

真綿に針。
エンドロールが流れた瞬間鳥肌がたった。
ベラの瞳から最後まで目が離せなかった。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

カラオケ行こ🎤

原作から大好きな作品で、実写も楽しみにはしていたのですが、やはり原作が完成され過ぎていて、少し怖い。期待値を少し下げて観にはいったんですが、それをぶっ飛ばす様なお二人の共演(狂演?)
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.9


浮世の悩みはマジックで消える
愛があれば明日を生きられる

ヤスミンとブレンダの友情物語。
見守るブレンダの旦那の幕間がシュールで笑いを誘ってくる。

ヤスミンの、相手の価値観を否定しないで終始傾聴
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.3

ジャパニメーションの神髄。

色彩の描写、本当に漫画が動いているかのような線。スパイダーバースで感動したあの時の高揚感がジャンルは違うが同じ様に感じた。本当にすごいことを、さらっとやってのけてるのを全
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8


見終わった後はホットチョコレートを飲んだ様にあったかくて幸せな気持ちにさせてくれる。

素敵なことは夢を見ることから始まるの。夢を追い続けて。

パディントンでも、ウォンカでも、言葉達がキラリと魔法
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.7

ちってすがれたたんぽぽの、
 かわらのすきに、だァまって、
 春のくるまでかくれてる、
 つよいその根はめにみえぬ。
    見えぬけれどもあるんだよ、
    見えぬものでもあるんだよ。

鑑賞後に
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パンダコパンダ(1972年製作の映画)

3.3

ほっこりしたい時に見たい映画

登場人物がもれなく可愛いし、皆良い人。
終始画面があったかくて、ジブリの良さが詰まってる。

子供も大人もにこにこしながら見れる。
それってやっぱり、すごいなぁ。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

現実と芝居の間。
すごい入れ子構造で、見ているうちにどれが現実なのか、芝居なのか、分からなくなる。(そしてこれ自体が映画で芝居なのだよな、と上映後はっとする)

あまり、ストーリーや会話、時代背景をそ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0


宮崎駿監督の世界に潜っていく感覚
きっとここが終着点にして原点なんだろうなと感じた。

若手新進気鋭の作品をみているような、でも確かに感じるジブリの宮崎駿作品という確信。今までのどの作品も同じ時間軸
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レインマン(1988年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

mainman

この2人にとっては、2人で過ごした1週間は、一生の中でも鮮明に思い出す1週間なんだろうなと思った。

人を知ることは、長く付き合ったから深く知り合えるのではなく、いかにその人のことを
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やはり、ナートゥすごすぎる!!!

ビームとラーマの友情、そして最高のエンドロール!

ラーマの武器のない村に武器を持ち帰って戦おうとするラストが少し心苦しいけれど、どんなに暗い時代にさしかかろうとし
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.2


ロケットの過去とこれから。

三部作目、あっという間にお別れの時が来てしまって、みている時も寂しさがどうしても入りじまってしまう。

でも、1作からの愛すべきガーディアンズ の成長と皆の帰ってこれる
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.7

「いつでも難しい方の道を選んで下さい
あとで良かったと思えますわ」

作品に携わったクリエーター達の愛のこもった映像化。
アニメーションだからこそ、この作品の"童話的な柔らかさ"がすごく出せてる気がす
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


線が動き始めるオープニングは痺れた。 ずっとこの時をまってました。

山王戦の試合会場に自分自身がいるかの様な臨場感と緊迫感、井上雄彦(敬称略)の漫画がそのまま生きてる様な高揚感。

映画という限ら
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.2

劇場で鑑賞。(10月)

出会ってもう10年以上経っているのに、いつだっていつまでもいつも彼らは気持ち良いほど阿呆で愉快で最高だった。

小説がでた時、いつかまたアニメをという思いはあったけど、こんな
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.5

一作目で、鈴木亮平の王騎が忘れられないと書いた時から早数年...

大沢たかおの王騎がとても良かったです。
演技から、戦場と人生の経験値の奥深さが感じられて、"この人が王騎だ"と今回実感するシーンが今
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ロスト・イン・パリ(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

人生楽しんだもの勝ち!なマーサのウキウキした表情が忘れられない。
わんちゃんがベストアクト賞な映画に外れなし!!🐶

足のダンスのシーンがマイベストシーン!ずっと見ていたい!いややってみたい!

こう
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

ずっとずっと待っていた続編。
そして全く期待を裏切ることなく、幕が下りるまで、観客のボルテージをさらにさらに高みへと上げ続けてもらった続編だった。

グースの息子かぁ。
しみじみと前作からの時の流れを
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トップガン(1986年製作の映画)

3.9

悪い人が誰も出てこない。

いつでも、いつまでも心を惹きつけてやまない映画の一つ。

グースがやっぱり好きだなぁ。

昔はマーヴェリックのヤンチャぶりが格好良いと思ってたけど、今ちゃんとみるとアイスマ
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犬王(2021年製作の映画)

3.4

とんでもなく気鋭で勢いのあるスタッフ達が集まって作ったキレッキレ画期的で前衛的な映画

鑑賞後は映画というよりは、フェスでたまたま聞いてみたものの、それがとてつもなく凄いアーティストをみてしまって度肝
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ハリーポッターシリーズ好きすぎての久々の長文です。すみません、読み辛いです笑

 二作目の終盤で感じた、もっと風呂敷を広げると思っていたストーリーの畳む展開の速さにびっくりしてしまった点もあるけど、や
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9


ミルズ監督の作品は、鑑賞後がとても心地よくて、1時間、1日、3日経つにつれ、優しく包み込んでくれて、あぁ、良い映画をみたなぁ、と染み染みと思わせてくれるのがとても好きです。

本作は20センチュリー
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

あったかい家族の物語

パンフだけ先に買って、見れずじまいて終わってしまったものの、ありがたいことに追加上映でスクリーンで見ることができました。

最初っからルビーのタフラヴァーがもう最高でテンション
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his(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

誰かと出会って影響を受けるのは人生の醍醐味

ほっといたら大概のことは解決する

誰が誰を好きだろうとその人の勝手やで
好きに生きたらええ

緒方さんの一言一言にとてもほっとさせられ続けた映画だった。
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ウェスアンダーソン 節炸裂な今作もへもいキャラクター達の楽しいような切ないようなストーリー。

画面の情報量とセリフの情報量、ストーリーのテンポの速さに自分自身が追いつけずこれは0.5倍速が丁度良いの
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8


明るく静かに澄んで懐かしく、少し甘えているようでありながら、厳しく深いものを堪えていて夢のように美しいが現実のようにしたたかな叙事詩。

好き好みはかなり激しく分かれてしまうだろうけど個人的にとても
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

寂しいはずなのになぜだか爽やか

ありがとう、全てのエヴァンゲリオン。

聖書に様々な福音書があるように、エヴァシリーズの中の一つの大きな大きな福音書が無事完結したんだなぁと「終劇」の文字を見て感慨深
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.6

イケてはいないんだけどどこか憎めなくてだんだん愛らしく思えてきてしまう。

ウェスアンダーソンの作品の登場人物は本上まなみさんの言葉を借りると「へもい」でできてるような感じがします。

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます


スタンドの描写がすごくかっこ良い。
ロケ地も杜王町の穏やかさに潜む不穏な雰囲気を感じられてぴったりだと思う。

ただ、やっぱりジョジョ4部を一本の映画にするのは難しいなと感じてしまった。
音石明は出
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.1


派手なアクションも、ファンタジーもない。いつも過ごすありきたりな日常にドラマチックな出来事なんてほとんどない。
けれど、誰の人生にも決定的な瞬間というのは必ず突然やってくる。

運命的な出会いも、偶
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.1

日々を過ごす全ての家族への生活讃歌の様な映画。

生活に潜むファンタジーで、すこし不思議なが溢れつつもひいじいじの格好良さにびっくりしつつ、東京駅の描写がとても近未来で駅員さんがまた良い!

ゆっこ、
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「もののけ姫」はこうして生まれた。(1998年製作の映画)

5.0

"もののけ姫"
この作品がいかにマスターピースと呼ばれる由縁を紐解いていく様な作品

沢山の人々の創作の魂が吹き込まれてこの作品ができたのだと知ることができ、もう作品自体がエネルギーの塊なのではないか
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ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)

3.2

役者さんたちが 漫画の登場人物ぴったりで 温かくて柔らかいキラキラした世界観が見ているこちら側でも伝わってくる。
動くはぐちゃん、竹本くん、真山、山田さん、森田さん、花本先生を見ているみたい

残念な
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

車に詳しくない自分でさえも熱くなれる

ルマン24時間耐久レース 7000回転の先の世界なんて想像もつかない
実際に地面を高速で走っている感覚なんだろうか

キャロルとケンのコンビの良さもケンとの奥さ
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