真空桜さんの映画レビュー・感想・評価

真空桜

真空桜

映画(906)
ドラマ(2)
アニメ(0)

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

声優総入れ替えした点でガッカリしながらも、それでも期待してた私。

見終わったあと…
自発的に息しなきゃいけなくなりました笑
原作を読んでるから分かってるのに、スクリーンに呑み込まれる緊張感。

何度
>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.8

ほんと売り方が間違ったとしか思えない、そんな作品だった。
なんとなく..後回し的にしてた一本。

キャラクターもよく、アニメとしてのクオリティも高い。ギャグコメディかと思ったら意外とハートウォーミング
>>続きを読む

僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.9

ジョージ・クルーニーのあたたかなタッチが全編通して伝わるように優しい温度感、心地よい空気感…使い古された題材でなにが悪い?私は素敵な作品だと思いました。


監督、主演共にバットマン俳優という素晴らし
>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

気がついたら終わっていた。。

主人公たちの必死に生きる様に引き込まれ圧倒される。静と動が映像と音響共に躍動している中、ラスト20分のシモンズの逆恨み復讐からの主人公の復活、そしてシモンズを完敗させる
>>続きを読む

偉大なる、しゅららぼん(2014年製作の映画)

3.9

琵琶湖界隈を舞台に不思議な力を持つ能力者同士が衝突、対峙します。

屈折した登場人物と、陳腐と紙一重の妙な世界観に、不思議とだんだん愛着が湧いてきます。噛めば噛むほど妙な味わいが出てくる作品。

真面
>>続きを読む

雪の華(2018年製作の映画)

3.9

たぶん誰でも想像するであろう単純なストーリー。少女漫画のようなキラキラした感じかなと思いながらも鑑賞してみた。

でもフィンランドの美しさを存分に活かした演出と、心理の移り変わりを丁寧に描写したセリフ
>>続きを読む

二ノ国(2019年製作の映画)

3.6

原作を知らずに観ました。設定やストーリー構成など、かなり個人的には見入りましたし、作画も問題なかったので、面白い作品だったなという印象でした。

お互い守りたい大切な人が同じだったユウとハルを想わせて
>>続きを読む

Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~(2021年製作の映画)

3.8

元々ミュージカルからの映画化された作品。

今ではLGBTQが当たり前、だけどその言葉の重みを知らない若い世代も増える中、この作品で出てくるヒューゴはそれは単なるノリではない、犠牲者も出した闘いの歴史
>>続きを読む

パラダイス・ネクスト(2019年製作の映画)

3.2

行間が多めで見るものの想像にゆだねる部分が多く、好き嫌いが分かれそうな作品ではあると思う。全体的な色彩や雰囲気が、台湾の街並みと相まって渋み溢れてて良かったです。

ラストでは理不尽さにモヤモヤ。

花と雨(2019年製作の映画)

3.8

感情表現の少ない主人公・吉田と、多くを語らない描写で、鬱屈とした空気が流れ続けるこの作品。笠松将さんの存在感に尽きる作品。

挫折や別れに傷を負いながらも、それでもラッパーという道を歩んでいく。自らが
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

怖いのはホラーより人間。。

女性の他者への共感力や共鳴力の高さと、それはときに個人の自由を許さない同調圧力になることが伝わり、息苦しさを覚えた。これは同じ女性としてみてても同感出来るところとゾッとす
>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.4

タップダンス、音楽、演出、映像、配役すべて良かった!主演俳優の演技が素晴らしいの一言。

親共、反共というイデオロギーの基に朝鮮半島が分断され、それに乗じてロシアとアメリカ、はては中国まで参戦し、お互
>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.7

皆が抱え込んだ喪失感、どうする事もできないし
個々が何か悪かったわけでもない。

それでもどうしても抱えてしまう思いがある。
じゃあな、またねの一言の先にある未来。

ラストの方でファンタジー的要素あ
>>続きを読む

弱虫ペダル(2020年製作の映画)

3.1

自転車競技の華である、ロードレースの楽しさ、厳しさ、チームワークの良さ、仲間たちの絆、主人公の坂道と仲間たちの目線で構成していたし、映像や表現の良さもよかったね。

でも原作ファンとしては、物足りなさ
>>続きを読む

ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

4.2

ニューヨークが美しく、主人公アリスが可愛くて、お洒落で女性好みの雰囲気。男性が見たら評価低そう(笑)。独身であろうが独身でなかろうが自分自身をよく知ってる人は輝いている。

下ネタもあるけど笑える程度
>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.9

ゴッホが、永遠に残ることになるかもしれない絵画を通して、この作品の中で「未来」と繋がる。2016年になってゴッホの素描のスケッチブックが発見された事により、より気持ちを強くする。

ゴッホによって描か
>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.1

壮大な夢物語。
ノーラン、ノーラン、ノーラン!!
最後のオチはモヤモヤさせられた!
どうか倒れてくれって。笑笑

現実なのか夢の世界なのかという「自分の居場所」が重要なのではなく、「自分が何をしたいの
>>続きを読む

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

尊厳死とシンデレラストーリー。
この作品では出逢いにより彼にとっての「尊厳死」の意味合いは全く違ったものに変わっていく。また残される者たちへの配慮も感じられ切なくも愛が溢れるお話でした。


わたしの
>>続きを読む

弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

3.8

人生の浮き沈みや紆余曲折がよく描かれていて心に沁みる。現実味とか役者さんの年齢との齟齬とか細かいことは気にせず見たらいいと思う。

2人の激動の30年を「3月」だけで描くという手法が、新鮮かつ感動的。
>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

4.2

暗いバイオレンス映画っぽい雰囲気があったが、実際はまったくそんな事は無く、明るいアメコミ映画だった。途中、何度も思わず笑ってしまう場面があった。

別ストーリー展開だとジョーカーもそうだが、悪役が完全
>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

3.8

今泉力哉監督作品は真の悪人がいない。登場人物全てがいとおしい存在。映画が出した結論も、今はこれしかないだろうという納得感あるもの。そこに至るプロセスも素晴らしい展開だと思う。

単に同性愛者をベースに
>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

4.3

実際に罪を犯したのは人1人であるが、登場人物ひとりひとりに悪人の心が存在している。それをなんとか覆い隠して生きているのが普通の人間であり、何かの拍子に自制心を失えば犯罪者になってしまう。この映画はいわ>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.3

本作には主人公の名探偵の優秀さを示すオープニングミッションがなかった。代わりに看護師のマルタは嘘をつくと吐くという設定、このさりげない映画的トリックによりこのミステリーを面白くさせている。王道を斜めに>>続きを読む

グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

4.1

太宰治の未完の原作。
コメディであり、喜劇。クスッと笑えてホロりと泣けるちょうど良いバランス。

少し大袈裟なぐらいの演技がスっと世界観に入り込める。小池栄子さんの演技力に加え濁声は凄い、そして相変わ
>>続きを読む

命みじかし、恋せよ乙女(2019年製作の映画)

3.2

長くない登場時間の中で、あんなにも空気を醸し出せるのは樹木希林さんならではだと思う。樹木希林さんの一言は、その方の人生観からでた渾身の言葉だったような感じです。そのシーンは何度思い出しみても、涙が溢れ>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.4

情報無しでの鑑賞。。


トランスジェンダーが題材で、アイナー(リリー)のことが多く取り上げられるかと思いますが、私は妻であるゲルダの人間性に惹かれました。

実話と知り、「リリー・エルベ」で検索。
>>続きを読む

楽園(2019年製作の映画)

3.8

転がりゆく人生を悲しく思いましたがどこかに救いがあるような...

そんな作品。


世は犯罪者が現れた時、それをただの「悪人」として責めたてる。でもその犯罪者にも人生があり、歴史があり、悲しみや感情
>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.1

エミリーは、理解者であるべき親からいつも完璧さを求め続けられ自己を否定され続けてきた被害者でもある。やっと出会った唯一の理解者と思われた夫。。軽視されたことがこの事件のトリガー。自分の存在と証明。ただ>>続きを読む

島々清しゃ(2016年製作の映画)

4.0

沖縄(慶良間諸島)の綺麗な海と三線の音。心が洗われた様な気分になった。音楽映画と言えば音楽映画。メッセージは明確だ。自分の音ばかり聞いていないで他人の音も聞こう。自身のちんだみが整えば他人と共鳴できる>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.1

「友達っていうのは、自分で選べる家族なんだ」
 この言葉が心に染みてくる良作。

旅を続ける中で友情が芽生えていく過程が爽やかで心地イイ。また旅の途中で出会うキャラクターの優しさも物語に華を添えていた
>>続きを読む

>|