産の光さんの映画レビュー・感想・評価

産の光

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トラペジウム(2024年製作の映画)

3.5

やりたいことというか、企画性は面白いが実際の映画としては肉付けの雑さが目立つ。主人公は強迫観念じみたモチベーションを持っているが、そもそも彼女が何故そこまでアイドルになりたいのかについては「光る」の一>>続きを読む

名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)(2004年製作の映画)

3.5

よくも悪くも小粒というか、物語が殺人事件捜査パートと飛行機不時着パートに分かれていて、前半の殺人事件は後半の危機の原因を作った後は完全に話からフェードアウトするため、ダイナミックさはあまりない。ただ、>>続きを読む

名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年製作の映画)

3.8

前評判からの予想に反してまあまあ面白かった。サッカーをフィーチャーすること優先で不自然な話になっている部分も見受けられる一方、サッカーという題材はかなり真面目に扱っていて、コナンの犯人への非難がサッカ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.5

白人は黒人の惨状を見ていますという免罪符が欲しいだけと劇中で繰り返されるが、アジア人の透明化まで含めてそれを描いたこの映画が賞をもらっているのも結局白人の評価が大きいのだろうし、「私たち白人はちゃんと>>続きを読む

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.5

派手な爆発や建物の倒壊がノルマと化したコナン映画だが、「何で生きてるんだよ」度では今回がぶっちぎりだった気がする(パラシュートとボールで普通にリニアを停止させる説得力はあったと思うのだけどあそこから普>>続きを読む

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

4.5

非常に面白い。前作はヒロインの戸籍乗っ取りやらミスリードのためのミスリード過ぎる刑事のバッググラウンドやら突然稼働しだす閉園後の遊園地やら何というか話を畳みにかかってからのツッコミどころが凄すぎたけど>>続きを読む

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

3.4

「警察の捜査で事件の真相はわかっていたが受け入れられない自己愛の強い犯人による依頼」という真相は明かされてみると面白い。ただ、探偵によって与える情報を変えるなど謎解きゲーム仕立てにする意味はわからない>>続きを読む

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

3.9

ミステリ部分が面白い。コナン映画で謎解き部分に素直に感心することはあまりないためおどろかされたというか、倒叙モノと見せかけて実は……という展開であり、コナンでなく毛利小五郎が事件を解く展開、理由も犯人>>続きを読む

名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

4.5

少年探偵団が主役みたいな映画ってコナン映画の中でこれが唯一ではなかろうか。基本賑やかし要員でしかない彼らだが、今回の映画では灰原哀にスポットを当てて、死にたがっていた彼女が少年探偵団に救われて居場所を>>続きを読む

貞子DX(2022年製作の映画)

4.0

『リング』のミステリ的な部分を推し進めた作品で、その部分が非常にスマートだったのがよかった(「ウイルスとして半永久的に存在し続ける」という目的としてはオリジナルよりも強固だと言えるわけだし)。全体にキ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

普通にミステリとして真相が明かされるものと期待して見に行ったので、自殺にせよ殺人にせよどちらの見方も決定的にならないまま曖昧模糊として終わっているので見て損したという気持ちが強い。映像作品としてもやた>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

異様に派手な色彩の画面が作り出す独特な世界を味わう映画。主人公のセックスをはじめとするひたすら奔放な行動からだんだんと知恵を身に着けていくフェミニズム的なストーリーは面白い。ただ、ダンカンの金を勝手に>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

可もなく不可もないというか、なまじ実写化してもそこまで無理のない題材なだけに普通に実写化できてしまい、おどろかされるようなアイディアやクオリティが全然出なかったという印象。大筋のストーリーを知ってる上>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.3

妻や子供にナメられている冴えないおっさんが男らしい暴力性に憧れた結果有害な男らしさの世界へと踏み出して痛い目を見る話かと思いきや主人公は実は元エージェントで〜という恥ずかしい設定が明かされ、そのまま男>>続きを読む