近藤真弥さんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

近藤真弥

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ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE(2013年製作の映画)

3.6

灰原哀が言う「女が若さにとらわれたら終わりなんじゃない峰不二子さん」て台詞が好きなんだけど、これは女に限らずあらゆる人に当てはまる気がするな。後ろを振り返り“若さ”にとらわれたそのとき“本当の老い”は>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.4

女心学べる云々という簡単な映画じゃないよな。人間関係を築くうえで抱いてしまう些細な邪推をおちょくる意地悪な作品だと思う。というわけで、すごく面白いです。

メビウス(2013年製作の映画)

4.3

キム・ギドクあっぱれ!荒唐無稽とバカにさせない半ば強迫的な展開にやられました。

マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年製作の映画)

2.1

ジュリアン・ムーアとミア・ワシコウスカの奇怪な演技は秀逸だけど、締まりがない起伏の作り方はちょいと退屈だったから、ひとつの映画としては微妙。

薄氷の殺人(2014年製作の映画)

4.4

終始ヒリヒリとした緊張感が伝わってくる映画だった。ひとつひとつの音が不気味で、不愉快な心地よさを味わえるのも面白い。フィルム・ノワール好きなら必見でしょ!

百円の恋(2014年製作の映画)

4.1

面白かった!なかなか一皮剥けなかったり、殻を破りきれない大人が観たら励まされるかなと。笑いもあればホロッとしちゃうシーンもあるチャーミングな映画です。そして安藤サクラすごい!!!

アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

4.5

パッと頭に浮かんだのはデヴィッド・リンチと『欲望』。宣伝の仕方で損してるよ、絶対。

禁忌(2014年製作の映画)

3.8

倒錯的な価値観を詩的に描いた興味深い作品だった。淡々と物語を進めていく作風は、ベルリン派を連想させる。杉野希妃さんの活動は興味深いと思います。

トラッシュ!-この街が輝く日まで-(2014年製作の映画)

4.0

軽快なテンポで進む物語が光る面白い映画。観客に正しさのカタルシスを押しつけるところはいろんな意見がありそうだけど、俺はラスト・シーンでホロッとしちゃいました。「『ショーシャンクの空に』だな!」って感じ>>続きを読む

仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル(2014年製作の映画)

3.8

予想以上にメッセージ性が強かった。「個人主義」という言葉を持ちだしてまで描かれた物語は、今の子供たちにどんな影響をあたえるんだろ、なんてことを考えさせる内容です。

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

1.0

ダメだったわ。ただでさえ締まりがない起伏の作り方でキツいのに、クリストフ・ヴァルツの無駄に過剰な演技が流れをいちいちぶった切る。観ててイライラしてくるくらいに。

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

4.4

面白いというよりスゴい映画。予想以上に消化するまで時間がかかりそう。エンドロール後にどよめきが起こったのも印象的だった。でも、泣いてる人がいたのは謎だったな・・・。泣ける映画ではないし。

それからフ
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ストラッター(2012年製作の映画)

2.6

〝ロックの物語〟が好きな人なら、ということで「良い映画だ!」と思って公開時に観たんですが、そんな物語に興味ない人にとっては理解しづらい内容かもしれません。

タリウム少女の毒殺日記(2012年製作の映画)

3.4

途中までは虚構と現実が入り混じる気味悪さでもって“混沌とした今”を上手く映画のなかに落とし込んでいたけど、倉持由香さん演じる少女が突然叫びだすあたりから、ただの逃避行的ストーリーに見えてしまって、それ>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.3

1979年のカリフォルニアを舞台に、ダンサーとして働きながらもベット・ミラーのようなシンガーになりたいと夢見るルディ、世界を変えるために法律を学び検事局で働いているポール、そして薬物依存症の母に育てら>>続きを読む

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.6

監督のエヴァ・イオネスコが実際に体験したことを基にしてるから、ある程度エヴァについて下調べしておかないとコミットできない場面が多いかも。退廃的な映像は楽しむためだけに観るのもアリ。

私の男(2013年製作の映画)

4.5

監督は、前作『夏の終り』も話題になった熊切和嘉。原作は桜庭一樹の同名小説なのだが、設定やストーリが異なる部分が多くあり、予習として原作を読んでから、というのはあまり意味がないように思える。

この映画
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複製された男(2013年製作の映画)

3.0

賛否両論だろうなあ。ひとりの人間が崩壊していく様をスリリングに描いている点は好きです。

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.4

ヴィジュアルドラッグ的な映画としてそれなりに楽しめた。サルトルと量子力学をそれなりに知っていると、より面白く観れるかも。

バルフィ!人生に唄えば(2012年製作の映画)

3.8

基本は恋愛映画だけど、途中からミステリー要素も入ってきて面白かった。『バグダッド・カフェ』を初めて観たときに近い気持ちを抱いてしまったな。エンドロールが終わるとほんわかとした温もりに包まれる感じ。

猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

4.6

デートで楽しくみるような映画じゃないだろうなとは思ってたけど、予想以上に重苦しい内容だった。でも、差別やマイノリティ、それから戦争などの問題を通して人の本質に迫るストーリーはとても秀逸。起伏の作り方も>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.6

音楽を使った小ネタが頻繁に出てくるのはちょっとしつこいけど、それでもクスッとしてしまうのは、その小ネタが絶妙なタイミングで挟まれるからでしょうかね。ベタを突き詰める潔さも好き。

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.1

ストーリーの構成は秀逸だし、クリストファー・ウォーケンと「君の瞳に恋してる」など、映画ファンならクスッとしてしまう小ネタもいろいろ。「地元を出る方法は3つ」は、ニュージャージーの歴史をある程度知ってお>>続きを読む

誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

3.7

キャッチコピーの 「その瞬間、世界の全てが敵となった。」の「瞬間」がすべての映画でした。ほぼすべてのシーンが、フィリップ・シーモア・ホフマンがラストで叫ぶ「ファック!」のためだけにあると言っていいかも>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

1.9

けっこうシニカルで、救いがないオチだった...。でも、観客に考えさせるという点ではああいうラストが妥当とも思う。

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

2.0

ド派手な娯楽作かと思いきや、淡々と哲学的な考察を見せていく内容でちょっとビックリ。面白い演出もいくつかあって笑える場面もあったけど、全体的には微妙...。

FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

3.9

音楽を通して誰かと繋がりたいと思ったことがある人ならグッとくる映画です。だから音楽好きになったんだよなあという懐かしい気持ちを思い出しました。こうした気持ちをTwitterやYouTubeを絡めて上手>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.9

これは傑作でしょ。メインとなる4人の俳優が12年間も同じ役を演じてるから、ドキュメンタリーのような生々しさとフィクションがいい具合に混ざりあっていた。特にイーサン・ホークが味のある演技してます。

さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

3.3

良い映画だったな。甘酸っぱいけれど、観る人の心をほっこりさせてくれる。出演者のなかでは、多彩な感情の機微を表現していたデリヘル嬢役のイ・ウヌが素晴らしかった。あの心地よい透明感は彼女だけのもの。

ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.7

試写で観てきました。後篇の前フリという内容だったけど、「きれいごと」や「臭い物に蓋をする」ことに中学生たちが立ち向かっていく様はスカッとした。硬派でヘヴィーな描写とレトロな雰囲気も良かった。今の日本に>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.2

共依存、同性愛、郊外、資本主義批判などさまざまなテーマが複雑に絡み合った良作。とはいえ、そうした小難しいことを考えながら観なくても、妖しい美しさをまとう映像に包まれるだけで楽しめます。ドランは新たなビ>>続きを読む

アルフィー(1966年製作の映画)

4.7

テンポの良い展開で観客を引きこむコメディーでありながら、マイケル・ケイン演じるアルフィーの生き様を通して、人生の光と影について観客に問いかける名作。

オシャレを忘れないアルフィーは、 次々と女を口説
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.9

シニカルさが強かったクリストファー・ノーランが、これまたずいぶん素直な映画を撮ったなあというのが第一印象。二者択一を迫ることに息苦しさを感じる人もいるだろうけど、父娘ドラマを描いたエンターテイメントと>>続きを読む

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

2.9

3Dの使い方は面白かったけど、“ゴダール好きのための映画”という域からは出てなかったな。

味園ユニバース(2015年製作の映画)

3.7

『味園ユニバース』観てきた。“察してよ”という奥ゆかしさがラストまで貫かれる良作。派手ではないけれど、感情の機微をくすぐってくれます。