Tamiさんの映画レビュー・感想・評価

Tami

Tami

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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

最高に好きな1作。
痛快な皮肉があちこちに散りばめられている佳作。

最高のエンディング!と思ったら、それは、ジョニーウォーカー 赤 黒 青
に繋がる、これまた最高に皮肉なエンディング!!

セロニア
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.5

杉咲花のお芝居を観るだけでも充分に価値がある。
あんな振り絞るような嗚咽ができる俳優さんは唯一無二だろう。
私のココロも一緒に震えた。

みんな、どこかで52ヘルツの歌を唄って生きている。
その声を、
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

タコに泣かされるとは思いませんでした。

素晴らしい抒情小曲集。
生きる事の美しさと、chain of lifeの美しさを静かに詠いあげる珠玉のドキュメンタリー。

これを読んだみなさんに是非見ていた
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.8

長らく自由が丘に住んでいた私。
ある日、いつもお買い物していたピーコックに、ここはトモエ学園の跡地であることを記した石碑を見つけた時の驚きは今でも鮮明に覚えている。
今はピーコックは無くなって新しいシ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

私も息が詰まると木を見上げて写真を撮るクセがある。
深呼吸して、木漏れ日を感じると、ちょっと笑顔になる。
そんな瞬間が、東京では時々必要になる。

一編の詩の様な映画だった。
めちゃくちゃ好みの映画だ
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コーラスライン(1985年製作の映画)

4.5

コーラスライン

シングルマザー育ちの私は特に10代は経済的にもタイトな日々を過ごしたけれど、映画はたくさん観た。
特にミュージカルが好きな母とはたくさんミュージカルを観た。

そんな時、ブロードウェ
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

母が急逝してから1年。一周忌が終わった。
いつも観てよかった映画の話をして、盛り上がる相手だった。母は人生のしんどい時、いつも映画館に逃げていた。アステアやジュディガーランドに会って、元気になって帰っ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

記念すべき100本目のレビューは何にする?で全然出来ていなかったのですが、即ギメ即日レビュー笑

私的過去5年で観た映画のベストシーンは、Captain Fantastic(はじまりへの旅)のSwee
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

エンドロールの前に映画のタイトル。
あの空に何を思うだろう。

余白も余韻も優しさも、完璧な映画だった。
この映画の不快感や冷酷は、私達の日常に溢れている。
映画と現実は陸続きだ。

役所広司は言わず
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

5.0

武者震いするようなドキュメンタリー
RBGの生きた時代を知り、彼女の功績を知る、秀逸ドキュメンタリー!
Janis Joplinのsummertimeあのタイミングで使うとか最高でしょ!
魂震える2時
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.2

ドキュメンタリーとしても良作ですが、生命を捉える映像美が素晴らしい。
なので、映画館での鑑賞をお勧めします。

エコシステムは、支え合い、理解し合えるニンゲンの仲間も含まれるんだな、と感じました。

七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

七人の侍も観ずに、映画好き名乗って本当スミマセンでした。

それ以外アッシに語る資格は何もありゃあしません💦 

ラッキー(2017年製作の映画)

3.9

ゴールデンウィーク最終日を飾るにふさわしい作品。

ただ微笑むのさ。

生きるってそういうことなんだね。
肩の力がすっと抜けて、救われる。

キャスティング最高でした。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

大好きなワーキングタイトル2夜連続 笑
2度目のyesterday
2度目も良かった
(2度目に更に好きになる映画が私にとっての良作)

Beatles好きは外せない
歌詞が色んなところに散りばめられ
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

4.4

大好きで繰り返して何度もみる映画シリーズ

もう20回目くらいかなぁ
セリフも半分くらいは言えちゃう笑

終始彩る絵画のような自然光の美しさ
役者の動きで心情を写すカメラワーク
心地よい音楽

そんな
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.1

ロードムービー好きには、マスト!
でもこんなに近距離?なロードムービーは新しい 笑 
でもね、大冒険感あふれる。
距離じゃないんだなって。

リトルミスサンシャイン布陣と聞いたら観るしかない!で、大正
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シーモアさんと、大人のための人生入門(2014年製作の映画)

4.1

#uplink が始めた配信で鑑賞(コロナで苦境にたつ uplink をサポートしたい方は是非是非!60本見放題 良作満載です)
https://vimeo.com/ondemand/uplink60
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

4.0

あぁ…
喉の奥が痛くなる涙。
こういう痛いのがすごく好きな私がいる。

ホアキンも素晴らしかったけれど、ジョナヒルに感嘆!
「綺麗事」や一見使い古されたようなセリフがすんなり染みる映画って本当にカミで
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

登場する家族みんなにどこかで共感する。

痛くて、優しくて、酸っぱくて、愛がいっぱい。

シングルマザーで二つの仕事を超馬力でこなすオカンに、私もレディバードみたいに地団駄踏んでた。笑笑

そういう自
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.0

Oh painful...
泣いた

当時は痩せ薬として使われていたとはいえ、覚醒剤を子どもの頃から常用させられ、眠れなくなり、子ども時代の喜びや楽しみを全て奪われたジュディガーランドがOzに共存して
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スキャンダル(2019年製作の映画)

4.0

International Women’s day ということで本作鑑賞。
シャーリーズセロンにニコールキッドマン。良いしかないですねぇ… 知性の間に垣間見せるwhite trash 感が絶妙。この2
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.9

ケイトブランシェット、最高ですねぇ…

リンクレイターは、私の中では「惜しい」監督でしたが、本作はもの凄く好みでした。
母娘モノが好きなのと、ケイトのお陰でもありますが笑、誰もが持つ、生きていくstr
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アリスのままで(2014年製作の映画)

4.3

2015年にフェイスブックに友人向けに書いたレビューを敢えてそのまま載せます。
好き過ぎて、2回も書いています 笑

Bostonからの機内。
映画館で観ようと思っていたのに、ガマンできずに観てしまっ
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

銭婆の、

「ちひろ・・・いい名だね。自分の名前を大事にね」

この言葉を聞くためにある映画。
このセリフだけで、5.0 だと思う。

私たちは現世に生きながら、名前を忘れているのかも知れない。
異世
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主戦場(2018年製作の映画)

4.0

面白いと言えない。
拍手もできない。
(拍手でエンドロールって話を何度も聞いたけど)
絶望感に苛まれた。

一番印象に残ったのは、歴史修正主義者が自分の過去に後悔するシーン。
私は自分の過ちに、あそこ
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バイス(2018年製作の映画)

4.0

America!
クリスチャンベール!
ブラッドピッド!

あそこでAmericaを持ってくるセンスに脱帽。west side で一番好きな曲が釣られたよ全く!笑

コメディベースに実話の悲劇、すなわ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.3

スパイクリーは、グリーンブックみたいな、今までに何度もつくられてきた、白人に黒人が救われる映画へのアンチテーゼとして、この作品を作ったんだな。

観て凄く納得。
新しい視点を与えてくれた。

いや、最
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.1

テレビドラマですね、映画じゃない。

ストーリーも池井戸さんも好きですが、ごく普通の映画だな、というのが率直な印象。

こういうのが好きな人が多いんだな、と改めて。こういうの、とは台詞で全部説明しちゃ
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

5.0

もう10年以上も前。

ブルーノートにブルースブラザーズバンドが来た。
もうアンコールかな?という時に、お客さんで来ていた清志郎が、ステージに上がって、ブルースブラザーズになった。もうその時の盛り上が
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シッピング・ニュース(2001年製作の映画)

4.1

大好きな映画なのに、評価が低いので、評価します 笑

キャスティングはラッセ映画でもベストのうちの一つ。
好きな俳優さんしか出ていない映画、と言うだけで奇跡。

冷たく凍ったニューファンドランドの孤島
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

最強のふたり系。
ロードムービー好きには外せない1本。

ヴィゴとマハーシャラの芝居につきる映画。彼らは間違いなく鉄板で、特にヴィゴはイタリア系にしか見えなかった…彼の知性を微塵も感じさせないトニーま
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.2

日々を自分らしく、丁寧に。
四季の移ろいを感じて、楽しみながら。

人生の、「すぐわからないもの」を、愛おしく感じた映画でした。

ありがとう、きりんさん。

ガンジスに還る(2016年製作の映画)

3.7

ネパールに行ったとき、死が日常に溶け込んでいることに衝撃を受けた。
ガンジス川に繋がる支流の辺りで、焼かれる亡骸を眺めながら、お茶を飲みながら語らい、やがて、帰路につく。

良いなぁ、と心から思った。
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コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~(2016年製作の映画)

4.0

やっと観れた。

コスタリカに、心からの敬意を表さずにはいられない。

印象的だったのは、
非武装により、より強くなった
という言葉。

大人がビジョンと理想を語り続けると、奇跡は現実になる。

コス
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キリクと魔女(1998年製作の映画)

4.2

素晴らしい。

アンリルソーみたいな素晴らしい色彩美、黒を上手く使ったコントラスト。
その絵が、優しく動く。

人間の本質を突くストーリー。

これで何を感じるか。

息が止まるくらい美しい色彩に、何
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.1

この映画は事件だ。

なんなんだこの映画愛。

悲喜交々のドタバタ、理想と現実に折り合いつけながら、でも譲れないことは確かにあって、それすらも蔑ろにされる日々。

これは労働者に捧げる映画だ。

こん
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