Tetsuyaさんの映画レビュー・感想・評価

Tetsuya

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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

その大きなからだ全体を使い
多くの汗をかきながらまるで踊るようにサックスを演奏する姿が脳裏に焼き付く
面倒くさいとか
明日やればいいやとか
やる気の出ない時に観たい作品
豊洲の橋の下を散歩するたびに思
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恋は光(2022年製作の映画)

3.0

好きという感情を有している状態
では好きとはどういう感情だろう
一般的な恋の定義からもっと深く探っていく
全体的に癖の強い演出を許容できれば
その言葉の持つ意味を楽しめるだろう
西野七瀬を知った作品

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.0

今作も力強いストーリーの流れを体感できる
リングのパワーや人々の心情の変化
そして時間を共有することで生まれる友情が印象的
エント族のシーンでやや間延びを感じるも
アイゼンガルド決壊に必要だったのだろ
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.0

ストーリーの壮大さを感じる
そして20年以上前の作品であることに驚く
指輪の軌跡や
ホビットやエルフたちの詳細な設定など
きっと小説から多くのものが失われただろうが
それでもそれらを映像と音そして演出
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怪物(2023年製作の映画)

3.5

誰が怪物であるのか
それは観る視点により変わってくる
そしていま自分の中にある感情は自分のものなのか
自分自身から生まれたものなのか
誰かや何かに大きく影響され作られていく感情の不思議さを知る

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.5

丁寧な伏線とラストシーンが印象的
作り込まれたトリックによる衝撃がある
しかしそのトリック以外への感想が浮かんでこない
すべてはトリックのためのストーリーであり
マルコムとコールそして妻のアンナの視点
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

エブリンがゴンゴンにベッキーをジョイのガールフレンドだと紹介できるか
始めは出来なかったことが
様々な経験をしたエブリンがそうすることができ
ジョイとも心を通わすことができる
斬新な演出とジョイの流し
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.5

生命力に溢れる子供にとって死とはどんなものなのだろう
またいつからそれを理解できるのだろう
理解する過程もそれぞれであろう
自分に置き換えてみれば
死とはその人ともう会えなくなることで
そんな日がいつ
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.5

オープニングの映像美に鳥肌が立つ
暗く寒く重いその雰囲気が
まるで自分がそこに存在するかのように感じられる
セックス依存症のジョーのストーリーを
セリグマンがゆっくりと噛み締めるように聞いていく
依存
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.5

過去の戦争を扱う作品に
現在の描写をいれることで
それが歴史上のものではなく
昨日や去年や10年前のように現実の世界にリンクしてくる
そうして語られるストーリーはとても強い
ただ山本への信頼が醸成され
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君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

3.5

タイムシフトして7歳の過去に戻り
それ以降パラレルシフトを辞めればいいのでは?
その説明もあったのだろうが理解できなかった
それでも誰かが誰かの為に時間を費やすストーリーは心に染みる
時間をかけがえの
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僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

3.5

ラストで意外な展開があったが
上手に締めくくられてスッキリする
そして本当に人生とは選択の連続なのだと実感する
違う選択をした自分がいる世界がパラレルワールドとして存在したなら
自分が無数に分裂してい
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

人生は環境にとても影響されると感じる
職場や友人そして家族という自分の周りの環境こそが人生と言ってもいいほどである
お酒を飲みながら観る映画としては勧められないが
お酒に頼る心理が上手に描かれている
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

選択肢が限られていく過程が
静かにゆっくりと確実に描かれている
見てみぬふりをした交通事故のシーンは印象に残る
同じ立場に立ったらどう行動していたか自信がない
ただ過剰な優しさを表現したかったのか夫の
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

ほとんど言葉を発しない恵子だが
鑑賞後には恵子がたくさんの言葉を話していたように感じる
とても不思議である
それはきっと表情や所作から受ける印象なのだろうが
話していたと勘違いしてしまうほどの演技なの
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

4.0

普通の恋人なんていない
キャロルの母親が言っていたように普通とは特別で幻想のようでもある
みんなひとりひとり違い特別である
メルヴィンとキャロルそしてサイモン
3人がともに過ごした時間に温かさや優しさ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

圧倒的で圧巻なタレントを見せつけられる
ワンカットのシーンのすべてがその瞬間に彼女の思考から発せられてるものだと勘違いするようである
ストーリーとしては栄光から転落する人生を描くようでいて
ラストシー
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

今までの人生で出会った人の中で
怒りやすかった人達の事を考える
確かに今考えても自分への態度は理不尽だと思えるが
この作品と出会えていれば
本当に少しだが違う対応ができたのではないかとも思える
相手も
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

人はどんな時でも恋することができる
逃げて逃げて生き残ることの大切さ
揺るがない信念と少しのユーモア
歴史上の戦争でも
間違いなくそこには人々が存在し
生活をして恋をしてそして生きていたのだと実感させ
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ハルフウェイ(2008年製作の映画)

3.5

緑道のみどり
紅葉のあか
青空のあおが綺麗
目の前の未来か
何年も先の将来か
それはよく耳にするフレーズだが
人生にとって本当に大切な選択なのだろう
自転車での通学路と放課後のグラウンドと河原の土手が
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.0

綺麗な雪山の中を寝台列車で旅行したくなる
暖かいコーヒーを飲みながら
カードゲームでもしながら
車窓からその景色をゆっくり楽しみたい
そんな印象を持つ作品
肝心の殺人事件のトリックはおまけ程度である

今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.5

忘れたくないのに忘れたり
忘れたいのに忘れられない
とても大切なものなのに実体がない
それが記憶であり
その記憶に不自由な彼女のラブストーリー
しっとりとして優しい雰囲気がある
ビーチでふと思い出しそ
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

4.0

なぜか不思議とこのストーリーを信じてみたくなる
前世の記憶を持つこともあるのではないかと
その想いは時を超えていくのではないかと
月を見上げた時に思い出すだろう
そして優しい気持ちになりたい時にまた観
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世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.0

シンプルと複雑の入り混じった感情を抱く
究極的には本人にしか理解できないことであり
本人の意思が優先されるべきだろう
作品としてはハッピーエンドなのだろう
ただ世界には全身麻痺の患者がたくさんいて
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ランド/再生の地(2021年製作の映画)

4.0

時々すべてをリセットして
ゼロからもう一度生活を組み立てたくなる
そう感じた時にもう一度観てみたい
リセットしたくなったことは
環境や物理的なものではなく
自分の心の中にあるのだと気づかせてくれるだろ
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レインマン(1988年製作の映画)

4.0

心の通う瞬間を見ることができる
それはとても大切な瞬間であり
それはお互いのみが理解できればいいと思える瞬間でもある
斜め上を見つめるレイモンドと
そのレイモンドを優しく見つめるチャーリーが印象的

Winny(2023年製作の映画)

3.5

裁判について考える
そもそも弁護の方法で判決が左右されるべきなのか
人間がジャッジする以上は仕方のないことなのか
ラストシーンでの壇弁護士の言葉が印象的
金子さんの開発者としての大切な時間を裁判に使わ
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パッチギ!(2004年製作の映画)

4.0

戦争や争いごとを遠い存在と感じてしまう自分にとって
一歩その状況に陥れば
日常など消え去って絶え間ない緊張感がひたすらに続くと考えてしまう
でもこの作品にあるように
人々には毎日の生活があり日常があり
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

嬉しいことはもちろん
悲しいことや辛いことだとしても
生きていてこそ感じられること
何の為に生きるのか
当たり前過ぎて見過ごしてしまう日常の中にも
大切なことはたくさんあるのだろう
一瞬一瞬を大切に生
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ブラックナイトパレード(2022年製作の映画)

1.5

ストーリーも演出も特徴がない
コミックの原作に忠実なのかもしれないが
実写である以上はコミカルな表現も洗練されるべき
クリスマスプレゼントを楽しみに待つ子供たちの気持ちは伝わるが
それ以上は伝わるもの
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カクテル(1988年製作の映画)

3.5

若いトム・クルーズの魅力が溢れるふ
ダンスとミュージックによるバーテンダーシーンは印象的で
ブライアン・ブラウンの大人の雰囲気も作品に深みを与えている
ただストーリーの展開に特徴がなく単調に感じてしま
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母性(2022年製作の映画)

2.0

女性にはふたりの女性がいて
母親がいる娘でいるか
娘がいる母親でいるか
それを母親と娘それぞれの視点から観たストーリーで伝えられる
独特な世界観による演出に好みが分かれるだろう
またそれぞれの個性が極
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.5

改めて津波の被害を実感する
両親や子供や親戚や親しい人たちが
突然消えてしまい見つからないまま時だけが過ぎてしまう
そんな経験をした人たちがたくさんいることを実感する
どうしようもなくやりきれない想い
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

時間が永遠でないことを意識させられる
こうしてスケートボードに夢中になった日々も
おもいだせばそれは一瞬の想い出で
仲間と過ごした日々もまたそうである
取り返しがつくかつかないか
この作品から受ける印
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

今まで当たり前に接してきたニュースにも
当たり前に批判してきた事件にも
数えきれないほどたくさんの背景があり
語られないことも山ほどあるのだろう
それらの多くはニュースになることで
画一的な視点となり
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

湿地の娘とレッテルを貼られ
様々な噂を語られ
それでも被告人として法廷に立つ彼女を
また証拠のない話で有罪にするのか
そう語る弁護士の言葉が印象的
湿地の奥へ走っていくカイヤ
その先の開けた海の淡いト
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