このレビューはネタバレを含みます
先輩のシャドーボクシングが素晴らしかっただけに、ドラマパートが始まると『ザ!世界仰天ニュース』感があった。女闘士が『さよなら絶望先生』の木津千里に似ていたし、オフでも一発で誰だかわかる鴻上尚史の声はC>>続きを読む
子どもが50人以上クレジットされていたが、画面上ではそこまで多さを感じないな。その3倍は見たかった。ことごとく行ったことのある場所が出てくるのが面白かったが、決定的なショットを二度見せるのは疑問だ。
『ハッピーツリーフレンズ』を思い出した。ちゃんと包皮が被っているのがわかる下半身がよかった。トムスが買い付けていることに戸惑ったが、まぁ第一作が『整形水』だったし妥当か。
キュートアグレッションを楽>>続きを読む
異世界への行き方がこれでいいんだと驚いた。元ネタは当然わかるんだが、それを使う理由が何かあるんだろうか。
歌を聞くキャラクターたちが畜産・魚類として描かれているところに危うさを感じたが、さすがにそこ>>続きを読む
勝手にあだ名で呼んでくる奴はクソという話だった。観客に判断を委ねるラストが作品を教育映画の枠内に留めてしまっている。当然投げるしかない。
予告でベルモンド傑作選が流れていて、クロード・ルルーシュの『>>続きを読む
子どもの頃はこの写真が好きじゃなかったと、被写体の女性が語るボイスオーバーが、写真の本質を突いている感じでよかった。
劇場上映だけど毎話のOPアニメをきちんと流すのは、記憶にあるかぎり『蒼穹のファフナー THE BEYOND』以来だ。北海道が占領されたとか、日本人が虐げられているとか、2020年代だと厳しいような気が>>続きを読む
劇場公開と配信が同時だと「まぁ家でも見られるし」と油断して、どうしても意識が散漫になる。『泣きたい私は猫をかぶる』の異世界パートがずっと続く感じだ。服を脱いだり着たりするところは好き。
主人公にターフビジョンを通してレースを見せることで、映画館に来た観客と同じ存在であることを示すアバンがいい。
現状に不満を抱いていても社会に対して行動を起こさず、ただ大切な人を愛してさえいれば運良く生き延びれるかもしれませんね。という唾棄すべき思想が見え隠れするが、まぁこれは原作由来なのだろう。その枷の中では>>続きを読む
老人たちの顔がどれも素晴らしい。つきたての餅の塊を持ち上げて、小走りで運ぶシーンの疾走感。ペヤングを食べるお婆ちゃんが微笑ましいが、その手が小刻みに揺れていることに気付いたときの衝撃。
サイードの家族がかつての自宅の映像を見ながら楽しそうに語るシーンがいい。
字幕つきだと音が先行しているショットがよくわかる。ガラスごしにしか映されない姉の声が印象的。
シゲちゃんの強烈な個性に目が行きがちだが、彼の作品がビデオアートであることにも新鮮な驚きがあり、思わずシゲ・チャン・パイクという言葉が頭をよぎる。
女性への興味を隠さない一方、コレクションの中に女性に>>続きを読む
放尿する馬の男根が黒塗りされていたように見えた。フィルムもしくはオリジナルではどうなってたのだろうか。
割り込みする客を見過ごした店にも責任はあるという話だった。わかりきった結末をわざわざ描かない潔さは『人生劇場 飛車角』っぽい。
スタンダードだからか二人同時に画面に収まる絵が印象に残る。とくに先住民と>>続きを読む
まばたきでモールス信号を送る登場人物って1930年代の時点ですでに描かれているのか。ウォルシュ作品、カメラ目線の人がときどき出てくるような。
2度Uターンをする車の不気味さが結末の予兆になっているのがさすが。ベティ・デイヴィスの目力はやり過ぎな気もするが、鉄格子越しで片目に見えるショットは強烈。
ぼったくりバーでそのまま払っちゃう男より、椅子で店をめちゃめちゃにする男の方が魅力的なのか。ずっと入院している人が面白い。
労働者のために運動する主人公が正義としては描かれないの、やっぱ赤狩りの影響なんだろうか。
キャグニーなんかトランプっぽいなーと思ってたら後半そのまんまの展開が出てきてビックリした。
悩みまくる阪東妻三郎に呼応するかのように中間字幕もクドイのがちょっと面白かった。金には困ってないがスリのテクニックに惹かれているタイプの泥棒キャラって、100年前の作品ですでにいたんだな。
片岡一郎>>続きを読む
ロケーションが記憶に残ったが高雄とのこと。
大学キャンパスで監督のトークショー付き上映だったが、チャイムが鳴った途端、トークが続いているのに退席する学生たちの無慈悲さに驚くと同時に懐かしい気持ちにも>>続きを読む
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コングですら毛髪の量によって善悪が決まるのかと身震いしてしまった。歯を抜いたり、差し歯を入れたりするショットは、ちゃんと口の中を見せてほしかった。
血縁よりも大切なものがあるのとか、ゴジラがとりあえず>>続きを読む
ボギーですら若い女には愛されないの悲しすぎる。アイダ・ルピノのラストの表情がいい。
主演の大美賀均の芝居や佇まいに、どこか庵野秀明に通じるものを感じたが映画監督なのか。一音一音をきちんと発声するような喋り方に最初は戸惑うが、むしろ言葉を淀みなく喋る人の方が信用できないことに気づかされ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
性格が悪いキャラが登場する作品と、性格が悪い作品は区別されるべき。本作は基本前者だが、ソニーのアイドルが書いた小説をソニーのアニメ会社に作らせた作品だと気付かせてしまう不自然なキャスティングだけは後者>>続きを読む
レースシーンに比べて日常シーンの劇伴の小ささが気になった。
無秩序な暴力がルールや法、国家といったさらなる暴力によって駆逐される瞬間に放つ最後の輝きみたいなものが、ウォルシュ作品によく出てくる気がする。大勢の観客が次々に海に飛び込むシーンが素晴らしい。
生放送のテレビドラマと置いてけぼりにされるシーンは覚えていた。『トルテュ島』もそうだが、ダイバーは仲間に入れてもらえないのか。