sさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

4.0

かつての『Faces』、『こわれゆく女』でも底に堕ちるまでに魅了されたカサヴェテスの公私にわたるパートナー、ジーナ・ローランズが今回も。老いと共にさらに崩壊していく感じ、30歳を迎えた今だからこそ先の>>続きを読む

反撥(1964年製作の映画)

4.0

高校生の頃、TSUTAYAの「発掘良品」的なコーナーで出会ったのが始まり。アントニオーニの『欲望』も確かそうだった。後に『水の中のナイフ』を知り、ART-SCHOOLの水の中のナイフはこれだったのかと>>続きを読む

野性の証明(1978年製作の映画)

3.5

角川映画第二弾。池波正太郎が『映画を観ると得をする』の中で、「この時代の日本映画は誰でも彼でも死なせてしまう監督が多すぎる」と憤慨しめちゃくちゃ批評してたので。池波正太郎曰く、高倉健が最後何十台もの戦>>続きを読む

暁の追跡(1950年製作の映画)

3.5

市川崑×新藤兼人。一番好きな『恋人』の池部良を超えるものはなかったが、浴衣姿、海パン姿は最高。杉葉子とのナイスカップルっぷりにニヤニヤが止まらない。

(1957年製作の映画)

3.5

市川崑のサスペンスコメディ。久里子亭=ミステリー映画脚本の際に用いられるペンネーム「久里子亭」(アガサ・クリスティーのもじり)は、市川崑のペンネーム。
洒落たセンスでブラックユーモアに富んだお方、話の
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ゴダールのマリア(1984年製作の映画)

4.0

アンヌ=マリー・ミエヴィルによる「マリアの本」と、ゴダールによる「こんにちは、マリア」の二本立て。連作ではあるがイエスの母マリアの処女懐胎を現代に翻訳した一つの作品。

①「マリアの本」 約30分(体
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ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(2011年製作の映画)

3.5

前作より格段に面白くなってるし、『慰めの報酬』→『気休めの報酬』っていう転換発想意味わかんなくて好き。ジャケで半日笑える。

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.5

死ぬほど楽しみにしていたミカエル・アースの新作。やはり素晴らしかった。感想あとで書く。

華麗なる賭け(1968年製作の映画)

3.5

当時流行したスプリット・スクリーンの大胆な多用、ゴリゴリ60sなswingin'ファッション。チェス・シーンのルグランの音楽がイカすぅ!

でんきくらげ(1970年製作の映画)

3.0

3年前に観た増村の『しびれくらげ』同様、渥美マリの身体はとても良い。

卍 まんじ(1964年製作の映画)

4.0

谷崎潤一郎×増村は『痴人の愛』がとてもよかったので。このエロクール小悪魔感はどう頑張ったって得られない。

からっ風野郎(1960年製作の映画)

3.0

三島由紀夫のイメージが変わる。作家としての彼だけを知っていたかった気もする。

青空娘(1957年製作の映画)

4.0

なんて爽やかな。戦後すぐにこの映画が出るのはすごい。

おとうと(1960年製作の映画)

4.0

アヒルの大群。幸田文原作&水木洋子脚本で良いに決まってる。成瀬巳喜男の『あに・いもうと』観なくては。

プーサン(1953年製作の映画)

3.5

いきなりトニー谷登場でテンション上がる。交番でひと休みすると休む間もなく弟を殺した人、息子を殺した人、ねずみを殺した少年(ここで警官の悲鳴)が次々に訪れ心休まるどころか恐怖すぎてものの数分で交番を後に>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

4.5

身に覚えがありすぎる。素晴らしい。本当は4年前に観ていたはずの映画。

めし(1951年製作の映画)

4.5

同窓会での「幸せそうね」が今ならわかる、女同士なら尚更。

乱れ雲(1967年製作の映画)

4.0

インモラル過ぎ!こんな出会い方あるかよ!と思ったが観れてしまう不思議。若大将加山雄三に引っ張られるな。

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

4.0

レフンのドキュメンタリーを思い出さずにはいられない。ホドロフスキーのタロット占い、レフンの子供がかけた言葉など。
かなり神秘的でviolenceな赤と青の世界。観る場所と人を選ぶ。観る時の精神状態が重
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

2.5

面白いのは分かるが合わなかった。全員に対しての苛立ちがある。

嘘をつく男(1968年製作の映画)

3.5

ベルトルッチの『暗殺のオペラ』と同じソース(ボルヘスの短編)だからか。語り手すらも嘘をつく男なので目に映るもの聞こえるものすべて何も信じられないという不条理。映像とは無関係な効果音や突然の痛々しい音や>>続きを読む