Yunoさんの映画レビュー・感想・評価

Yuno

Yuno

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.1

割とシンプルな“セカイ系”といったところか。

日常パートとシリアスな場面が双方向に行き交う感じもまた“あの作品“のようだった。

個人的には現状面白いかどうかの判断はできない。

期待感はあるがどう
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オスカー・ピーターソン/オスカー・ピーターソン:ジャズ界の革命児(2020年製作の映画)

3.1

ジャズピアノといえば彼とビル・エヴァンスをよく聴いていたことを思い出す。
学生時代「Night Train」というアルバムをよく聞いていて孤独な大学生活の時間にほんのひと時の贅沢さを与えてくれた。今で
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

3.8

傷物語を三部作を総集編にあたる今作。
この作品の魅力はやはりなんと言っても坂本真綾と神谷浩史に尽きるんだろうなぁ。

あとはサンプルやオマージュの多さも注目してほしいポイント。
庵野秀明ような表現(リ
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.1

1作目と2作目同様家族愛がテーマの今作。
マイケルは非合法的なビジネスとは足を洗い妻との関係を見つめ直していくけど事態というものはそんな好転はしないものだ。
やはり彼自身の業が深いのだろうね。
当時の
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.9

ヴィトーの成り上がっていく過程と裏切りと戦い孤独になっていくマイケルの対比が見ていて面白い。

ファミリーのために戦っていくけど結果として孤独を招いてしまう。
孤独で苦悩するマイケルが愛おしい。

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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.8

ずっと見ようと思って後回しにしてたけど、見てよかったと思わされる作品!

コッポラ父さんの作品見てなかったのだけど正直すごく良かった。

マイケルの変化の具合が1番の見どころじゃないかなと思わされる。
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(1985年製作の映画)

4.2

自分としては羅生門以来の黒沢映画だが、乱世をテーマとした作品の中ではトップクラスの出来で思わず拍手をしてしまった。

映像表現も良く、コントラストが印象的であった。特に強烈な「赤」は脳裏に焼き付いてし
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都会のアリス(1973年製作の映画)

3.6

「都会のアリス」はヴェンダースのロードムービーとしての第1作目。
物語は空港で出会った母娘。母は娘アリスを置いて姿を消してしまう。
アリスの記憶を頼りに母親を探す旅をしていく中で、次第にフィリップは父
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

幸せというものは一つ一つ捕まえていけば尽きることなんてない。

ウクライナにロシアが攻め入るという音声が流れてくるラジオと彼等のピュアな関係がこの映画の肝だろう。

世界では凄惨な出来事で溢れている。
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イヴの総て(1950年製作の映画)

4.0

そろそろ50s掘りたいよねーってことで視聴。
アン・バクスターの演技が良すぎた....
優秀な野心家が成り上がっていく様はやはり面白くないわけがないよなぁ

中国漢の時代の呂后の宮廷内の権力争いとか、
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.2

「人をわかるってどういうことだと思いますか」と山崎は言う。

かなえは癖のある不思議な男にそんなことを言われるとも思ってなかったのであっけに取られてしまう。

- 暗転 -

このシーンが個人的に良か
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.6

姫からオススメされたので視聴

「マーちゃん俺たちもう終わっちゃったのかな?」

「バカヤローまだ始まっちゃいねーよ」

彼らは一度の挫折からお互いに悔しさを共有しながら学生だったあの頃の情景を思い出
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攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争(2021年製作の映画)

3.3

新しい攻殻機動隊としてNetflixでスタートしたSACシリーズ。
それの総集編にあたる本作だ。

まず「サスティナブルウォー」と聞いて頭に?が思い浮かんだのではないだろうか。
サスティナブルといった
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.2

宮崎駿による人類補完計画。
唸るような出来栄えでは無いものの。
人間が裁くことの愚かさや、何かを尊重すれば、ある一方を犠牲にしなければならない。「ゼロサムゲームなんて愚かでしょうよ」といったメッセージ
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(2023年製作の映画)

3.5

北野監督の最新作
あまり北野監督には造詣が深いわけではないけれど、歴史マニアでも議論がよくされている「本能寺の変」を独自の解釈で切り込んでいて面白い。
自分も戦国時代で1番面白いところだと思うので、歴
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.5

AIが人間に対して脅威が叫ばれている昨今いかにもという設定でちょっとはリアリティがあるのではないかな。

ギャレスエドワード自身も日本オタクでありアニメからインスピレーションを受けているためか、「エヴ
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.5

「人の脆弱さが美しいと感じる作品」

ここ何十年の出来事だろう、人がシステムの中で最適化されて、その駒として生かされている。

人間足り得るにはどうあるべきか、モラルや規範意識を逸脱すれば攻撃される現
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.4

人種差別が蔓延る世の中に対してメッセージ性の強い作品で胸を打った。
関東大震災がちょうど100年前ということもあり、現代が抱える問題を考えうる上でも非常に重要な事件だと改めて考えさせられた。

とりわ
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

4.3

「Generative AI 時代の一つの答えを導き出した傑作」

本作を見るにあたって前提知識はいくつかあった方が楽しめると思う。
大まかに以下の点などが挙げられる。

資本主義による貧富の格差の拡
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

彼のやりたかったことシリーズ第3弾が今作「シン・仮面ライダー」
「庵野秀明はエヴァンゲリオンから逃れられないのか」
と各所で言われているように、このシン・仮面ライダーでもエヴァ的なスキームを多く見られ
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.1

やっぱり人は行き着くところは滝行なんだよなぁ
孤独を埋めようとすると、完全に孤独になってしまう。
人の欲望というのは完全に罪だよね。

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.2

「君の瞳に乾杯(Here's looking at you, kid.)」

舞台は1940年台のナチスドイツの傀儡政権だった頃のフランス領モロッコ
主人公であるリックは、ドイツに侵攻されパリが陥落す
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セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.8

一見順風満帆に見える夫婦ジョンとアン

夫のジョンは妻の妹シンシアと快楽を分かち合う関係を結んでいる

その夫ジョンとのセックスレスに悩み精神科に通う妻アン

ねじれた日常をただ空虚に過ごしているとこ
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.0

「ここまでシンプルで素晴らしい映画ってあるんだろうか」

さびれた砂漠の風景、澄み切った青い空、この時代の特有の黄身がかった粒子状の映像、そして色彩表現。

最初はその雰囲気が切なく、寂しくも感じてい
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.0

セリーヌ・シアマの「秘密の森の、その向こう」は、

子供たちの成長と大人の過去と現在の取り扱い方を描いた作品である。

祖母を失ったショックから母親は突如失踪する。

その母親がかつて遊んでいた森で、
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

2.7

自身の治療のために書いた自分宛の手紙をコナーにとられてしまったことから様々な出来事に巻き込まれていく...

死んだコナーの関係を疑問に思った、アラナに「あなた本当に友達?」と聞かれ焦ってしまうエヴァ
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悲しみよさようなら(1990年製作の映画)

2.4

ウィノナのヘビーデューティな装いが素晴らしいよ‼️ 100点‼️

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.0

タイムリープって悠久な時の流れに取り残される虚無感と孤独感があるよね。

この映画は新しい明日を望む原動力を提示したと思う。

決まりきった過去よりも、今よりずっと良くなりたいとも思うし、過ちだって償
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

1.3

もっとカタルシスがあれば良い
まるで90分AT 0-0の場面でロングシュートで試合決めてスタジアム全体が盛り上がるように

マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年製作の映画)

3.6

OVAからのMOVIE EDITIONを視聴。
トップガンマーヴェリックの元ネタと言わんばかりの描写にはしびれる。

バーチャルアイドルのマネージャーとして生きていくミュン。
そんな彼女は歌から逃れる
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.7

エルヴィスを観てからずっと自分はレビューすら書けなかった。
それほど自分を悩まされてしまうのだ。
ただ今回その頭痛の種とおさらばしようと思う。

僕が彼の勇姿を見ることができるのは、ストリーミングやY
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

「いつでも別れられる自分でいたい」

ただの階層階級を描いた映画だけではなく
社会が持つアンコンシャスバイアスに悩まされる人のための映画だと思った。

女性は日本の現代でも「若さ」だ、「30までに結婚
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.7


真奈は死者であるすみれを自分の中で忘れず大切にしてる一方で
周りの人間はどんどん自分のライフステージを進めていく、
それが周囲とのギャップがより彼女を縛り付けていく。

人の思いを大切にできるのは、
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パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

3.3

普遍的な愛って性役割から生まれるものではないよね。

父親が女性になりたいと言っても、子供からしたら親だし、愛は消えないんだから

ただ思春期でこれを受け入れろと言ってもなかなか難しい。

アンコンシ
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.2

電子掲示のFUJIFILMがとても美しい
あのシーンだけで大体の事は理解できてしまう。
高度経済成長期の日本とアメリカの文化を色濃く影響を受け生活が豊かになる一方で、人々の心はそこまで進化できない。
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

3.1

サンクラでリミックスを聞いてたら音ネタでたまこマーケットが使われててレビューしていないことを思い出した。

「たまこが好きだ!俺めちゃくちゃたまこが好きだ!」

この言葉をアニメシリーズを見ていた人は
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