ハヤメソソさんの映画レビュー・感想・評価

ハヤメソソ

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湖の女たち(2023年製作の映画)

2.6

ここでの平均スコアを見て「そ、そうだよね…」と。
福士くんも松本まりかさんも、頑張っているのですが…。
私の感性のアンテナが錆び錆びになってしまっているのか、、、
だって吉田修一原作よ?
大森立嗣監督
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

やっとこさで今月観た1本。
映画鑑賞不足の体に染み渡りました。

プロレス好きには有名な"鉄の爪"エリック3兄弟ですが、さすがに当時小学生だったため詳細までの記憶がありませんでした。それでもA24の製
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

難解と誉れ高いクリストファー・ノーラン監督の、歴史上実在する人物それも原子力の父と唱われたオッペンハイマー博士の自伝映画です。

時系列の難解度は、一部噂されていたほどではなく、比較的分かりやすかった
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

写真家ナン・ゴールディン。
著名な芸術家であるからこそできた、闘いと実現の記録です。
アメリカで広く鎮痛剤として処方されているオキシコンチンは覚醒剤的側面があり多くの患者が死亡したり今も苦しんでいる。
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.8

好きか嫌いかでいうと好き。
たった一晩の、しかも終電乗り過ごした主婦が困った挙げ句、歩いて自宅に帰るまでの話。
なんという地味さ!!
そしてごく日常のささやかな日々を切り取っただけの作品。
派手なこと
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COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)

4.0

いや~、素敵ですね。好きです。
数々の名だたる過去・現在のドラマーや関係者たちのインタビューを交えた「ドラミング」についてのドキュメンタリー。

「ただ好きだから叩いている。それだけ」
という、あるド
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

観ていて2つの映画を連想した。
「ツイン・ピークス」
「殺人の追憶」

若い女性が焼き殺されるという凄惨な事件を捜査する刑事のチーム。その班長ヨアンが主人公のこの作品。
フランスの山あいの小さな町で起
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

好みで言うと好きな映画です。
リュック・ベッソン監督は世間的には「LEON」が代表作なのかもしれませんが、私は「グラン・ブルー」で心を捕まれたクチです。

アクションや激しいバイオレンスのイメージです
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.5

怖い。面白い。怖い。でも傑作。怖い。

凄まじい物語でした。怖すぎる。巧すぎる。いや怖い。
途中まではハラハラドキドキしながらも、少年少女のある種ピュアな物語かと完全に信じて見てましたが。
物凄い裏切
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

カンヌでパルムドールですか。素晴らしい。その宣伝文句に釣られ観賞。

雪に覆われた小高い丘の頂上で暮らす3人の家族。作家の妻、元教師であり今は作家を目指す夫、事故で視覚障害のある11歳の息子ダニエル。
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

近年観た中で、ぶっ飛び感が半端ない作品でした。
いや~、本当にヘンテコな映画。
いろんな映画の多彩なジャンルがごちゃ混ぜにミックスされた印象。
正直、ホアキンの間違った使い方しているような…。でもホア
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

まさにパーフェクト。

ヴィム・ヴェンダース作品と聞き、絶対押さえねばと観てきましたが。
独り慎ましく静かに穏やかに生きる男の物語をひたすら丹念に描いた映画でした。
役所広司が主演していなければ、ドキ
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.2

マンガがかなり面白いとの情報のみで鑑賞し、その後マンガ、現在アニメとハマってからのレビューとなりました。

まず、映画だけ切り取ると初見派としても十分に楽しめました。
キャスティングも先入観ナシのため
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.3

この世界観よ!!
そしてこのオチよ…!

監督の美的こだわりと世界観大爆発な作品でしたが、ダークファンタジーの様なテイストもあり。
社会派な要素もあり。
女性の性の解放部分は、まるで少し前に見た「ラ・
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

極道×合唱部男子の化学反応。
何だか胸が甘酸っぱくなる映画でした。
人気漫画の映画化ですね。
原作は毎度安定の未読ですが、漫画好きから支持される作品なことは見知りしており。
作者が和山やまさんと聞いて
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.4

原作を読まねば。
業界では名の知れた劇団のオーディションで選ばれた7名の俳優が、ある別荘で4日間の合宿に参加する。
それは配役を決める最終オーディションであり、冬の山荘で殺人事件が起きる設定が決められ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

安定のウェス・アンダーソンブランド。
まさに先月行ってみた「ウェス・アンダーソン過ぎる写真展」の光景の元ネタ的な。
改めてブレない作家性だなぁとニヤリとしました。
計算されたカット割り・群像・追っかけ
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

5.0

寓話の金字塔作品。
これがほぼ30年近く前の作品とは思えぬ古びなさ。
当時としても相当尖ったセンスだったはずだが、今見てもなお新しい。
戦争に対して強烈に皮肉が込められているが、これが現代でも通じるこ
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.5

人間関係不得意。

みんなそうだろ。
この言葉に逃げちゃいけないよ。
得意なやつどこにいるんだよ。
(統計は知らんけど)
多かれ少なかれみんなその中をせめぎあってやってるんだろうよ。
プロに認められる
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

巷での噂を聞き付け観賞。
号泣こそしませんでしたが、目玉の親父のラストの一言にグッと込み上げるものがありました。

作画・動画のクオリティが半端なく、ストーリーも骨太で中々の業の深さでした。
鬼太郎誕
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ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)

3.6

ロッシデパルマの存在感!!!

これは、少し嫌な気持ちになる作品かなぁと予想していましたが、意外となんだか腑に落ちる作品でした。
最近、漫画でも風俗嬢日記を読んだりして知らない世界に触れることで、自分
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ムーミンパパの思い出(2021年製作の映画)

2.5

原作のムーミン好きのため観賞。
以前にも同様のパペットアニメーションの別話を観賞しましたが、そのシリーズってことですかね。
原作にかなり忠実ではありますが、様々なエピソードを再構築した形になります。
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

2.5

善の固まりな作品でした。
固まりすぎて、自分が汚く思えるほどでした。
この作品を否定したら、人間性を疑われるほどの美談であり、人間讃歌で救いがあり希望に溢れるラストでした。
主人公はそれまで両親が定ま
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.7

すべてが美しい映画過ぎてびっくりしました。
何の予習もせず、あらすじだけで劇場に飛び込んでみたらあらびっくり。
トラン・アン・ユン大監督。
そりゃぁそうだ。
この静かで穏やかな美しさ、足し算ではなく引
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.9

ディズニー100周年記念作品。
記念作品としてはよいのかな。もちろん超一流スタッフが描く安定したクオリティの作品ではありますが、一般人(私)が新作ディズニーアニメと期待して観に行くと、そこまでではない
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

ホアキン演じる英雄ナポレオン。
有名すぎる人物だが、歴史に疎い私としてはたいへん学びがあったのであった。
「皇帝」になるまでの過程やジョセフィーヌとの関係。
史実に基づきながら、名匠リドリー・スコット
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

特にこのシリーズのファンと言うわけではないが、流行りものは押さえておこうと言うことで鑑賞。
主人公のウォンカチョコレートの創始者であるウィリー・ウォンカの物語。
元作品もリメイク版もはるか昔に見ました
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.6

嗚呼、まさか続編を観に来るとは…!!
迷った挙げ句、ポイント観賞券があったため観賞に踏み切りました。
脳みそ使わなそうだし(笑)

いや~かなりダイレクトにチャーリーとチョコレート工場をパロっていたね
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.5

フランソワ・オゾン監督作。
「スイミング・プール」あたりまでは追っかけていたかな。
動向が気になる監督ではあります。
「まぼろし」でその才能に震えましたが、本当に器用な方なのだろうな。
いろんなタイプ
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.0

ロバート・ロドリゲス監督作。
過去に見たのは「デスペラード」だったっけか。
懐かしい。いつぶりだろう。

面白いには面白かった。
だけどなんだろう既視感がすごい。
映像は若干チープだったが狙いか?
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正欲(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

普通に生きるって何だろうな。
私もそっち側なんだよなぁ。
…と感じながら観た人も多いのではないか。
この作品には様々な生きづらい事情を抱えた人たちが出てくる。
小児性愛者が別格で異質だったけどさ、自分
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春画先生(2023年製作の映画)

2.5

タイトルに惹かれ観賞。
思ってたのとは少し違った作品でした。

春画の観賞の仕方はGood!
先生の弟子になってからの弓子の心の流れは自然に感じたけど、弟子になるまでや肝心な場所で起きる地震だとか、佑
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

2.0

メンヘラ胸クソ化け物映画でした!!
怖かった!!
ホラー映画かと思ったら、公式でもそう書いてあり納得。
これって多分警告映画になるのかしらん。
世の承認欲求のオバケみたいな人たちが
見たら、どう感じる
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

2.9

すごい世界観。
これがどんな話なのか気づくまでの間は、もう奇をてらいすぎでは…??!と冷や汗が流れるほどでしたが、「あ、そういうことね!」と気づいてからは、「なるほど~」の連鎖反応でした。
山田孝之さ
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.2

ほっこり心温まる系。
最後、みんなで力を合わせて病気の子どもにビデオメッセージ贈るところで泣いてもうた。
秋乃さんの思いや、お客さんたちの優しさに。
この原作マンガ、知りませんでした(…って、私が映画
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

いや~、3時間越えの206分。
全く飽きませんでした。
さすがスコセッシ!!
(最後にちょこっと出演しちゃうところも可愛い♪)

実話ものか…。これも民族がらみで実に醜く悲しいストーリーです。
しかし
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