あいこさんの映画レビュー・感想・評価

あいこ

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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.5

平次がミッションインポッシブってて笑ってしまった、年々めちゃくちゃっぷりに拍車がかかっている気がするしみんな人間辞めすぎだしでツッコミどころ満載なのだけれど、このお決まりなハチャメチャを堪能しに来てい>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

つまり多分こういうことなのでしょうと頭で理解出来ても納得出来ないことが多すぎて終始モヤモヤ
わたしは 時を超えた結果としてその時空間その瞬間に同じ人物が2人存在してしまうという状況が許せないタイプなの
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

完璧だった あまりにも光
青さと生々しさの描写 そして陰影の表情の美しさが焼き付いて離れない
4時間もあるのにどうしてこんなにもすべてのシーンに無駄がなくすべてが素晴らしいのだろうと何度でも感じる ほ
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

講義での紹介に背中を押されて鑑賞
この作品をまぶたの裏によみがえらせた時に真っ先に浮かぶのは 不気味さを感じるほどの静けさを湛えたシーンの数々で、それはどこか冷たさを感じる自然風景であり、淡々とチェス
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無防備都市(1945年製作の映画)

3.2

目に映る映像を頭で理解し解釈しつつも それらがあまり内側の方まで染み込んでこなかったなというのが正直な感想
ファシズムに対する抵抗の意思を端々に感じて、全体主義に呑み込まれてゆく世界の中で それでも信
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

この映画を観たことを人に言いたくない感想を尋ねられたくない、面白かった良かった凄かったそんな表現はもちろん用いたくなくて どんなに言葉を尽くしても すべてが通り過ぎ闇に沈んだスクリーンの静寂を見つめた>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

違う立場に居る人間に言葉は力を持って届くのかといった言葉の有効性について考え込んでしまった
私たちは同じ言語を共有しているけれど、ひとつの単語に紐づけられた感情も付帯する意味も人それぞれであり、本当の
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独裁者(1940年製作の映画)

3.7

アメリカ側の世論が圧倒的反ナチズムであったとはいえ、ヒトラー全盛期にこんな作品を世に送り出す胆力というか度胸に凄さを感じた、ただ純粋に映画作品としてはちょっと冗長に感じる部分が多かったかも
ユダヤ人ゲ
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メメント(2000年製作の映画)

4.1

記憶というものの曖昧さとその解釈の恣意性について改めて考え込んでしまった、結局のところ真実なんてその人が何を信じたいかで簡単に揺らいでしまう不確かな存在だなと何度でも感じる

お早よう(1959年製作の映画)

3.7

初の小津監督作品、講義のためなのでストーリー云々というよりも描写に集中しての鑑賞だった、メモ抜粋
家と家の隙間から見える土手を通り過ぎていく人々の描写が楽しくて好きだった、人物をまずは遠くから映し会話
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二十歳の恋(1962年製作の映画)

3.7

『大人は判ってくれない』の続編的作品だとは知らず鑑賞して驚き、クラシックのコンサートで出会うのも映画館でのデートも好きだったけれどアントワーヌの不器用さが切ない

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.5

トリュフォーだけでなくチャップリンもU-NEXTでたくさん観れるようになっていて嬉しい、母最推し作品なのでふたりで一緒に鑑賞
産業革命により資本主義への道を辿る様子に対する風刺やブラックユーモアもある
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あこがれ(1958年製作の映画)

4.5

やることなすこと最悪でけれどどこか憎めないガキんちょたちがかわいい、萌ゆる緑のざわめきや倒れた木漏れ日のかがやき、それら初夏を感じさせる鮮やかな色彩がモノトーンの向こう側から浮かび上がってくるようだっ>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

4.2

カウリスマキ節全開な構図表情台詞雰囲気ストーリーカメラワーク全部最高ちょう好み、最後の最後まで救いが無さすぎてもはや苦笑だったけれど手を取り合う相手がいて良かったとしみじみ

「どうする?結婚するか」
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blue(2001年製作の映画)

4.3

画が良すぎるこういうの大好物
どこか淡くざらついた質感と色合いが大好き過ぎるし、構図もロケーションもいちいち良いし、なんかもうすべてが完璧でわたしの好みどストライク、ひりひりするような感情の生々しさ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

他にも同じ考えの方がいたけれど、ふとした構図や色合いなどにソールライターっぽさを感じさせる瞬間がいくつかあったなと何度でも思う、写真的なNYの切り取り方が美しくてうっとり

初恋の相手と20年振りに再
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

「世界はこの日を忘れないだろう」
8月6日、広島に原爆が投下されたあの日に、呵責に揺れながらも彼が聴衆の前で述べたこの言葉。新たな時代が幕を開けたと歓喜と熱狂に包まれる人々を見つめながら、立場が変化す
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.8

わたしの14歳のページには今もなお生々しい劣等感と羞恥心が強くこびり付いていて、作品を通してそれらの記憶と向き合うことは苦しさいたたまれなさを伴うけれど、決して還ることの出来ない瞬間が纏う光は眩しくそ>>続きを読む

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.0

原作者の川村元気さんがプロデューサーをしていることで、自作を映像化するにあたりどういうところを改変してどこはそのままにしておくかという軸やラインを感じることが出来たのは個人的に楽しかったかも、原作を読>>続きを読む

スナッチ(2000年製作の映画)

3.7

なんかもうめちゃくちゃすぎて笑うしかない、 テンポのいい映像がおしゃれで楽しいしブラピがワイルド

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

世界観全開でめちゃくちゃ楽しめたけれど、残りのストーリーが後章に収まるのかすこし疑問かつ心配、あとおんたんのイントネーションが想像と違ってて衝撃

ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

4.2

ストーリーの薄さ安易さをすべてはちゃめちゃさで押し切れてしまう80年代の刹那的な熱気の力に圧倒...

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.8

「そんなに形にこだわらないの。大切なのは心よ」
「うまくいかなかったら帰ってきていいんだよ」
旅立ちの日に両親がキキに告げる言葉に涙がにじむ思いだった
歳を重ねて観返すことで何度でも新たな感情に出会え
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.8

初めから終わりまですべてがはちゃめちゃで笑ってしまった、車壊れすぎ
あまりのおバカっぷりになんか元気出た

007 スペクター(2015年製作の映画)

4.4

はちゃめちゃスパイ映画も好きだけれどやっぱり王道ハードボイルドの良さを堪能したくなり鑑賞
ダニエル・クレイグとレア・セドゥの組み合わせが完璧すぎる

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.8

超絶はちゃめちゃぶっとびアクションに何度も笑ってしまった、こんなんあかんやろの連発すぎるし軽率に人が死ぬし全部爆発する

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.2

きっと研磨にとってこの試合は、彼が歳を重ね大人になり、自分にもかつて汗を流しながら全力でボールを追いかけた時間が、そしてそれを心から楽しいと思えた瞬間があったのだと振り返る時、何度でも繰り返し思い出す>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.8

カメラワークと映像の雰囲気がちょっとほんとうに大好きすぎる、個人的にはウォン・カーウァイ監督作品暫定ベスト
夜を駆ける車窓の光、手繰り寄せられ遠ざかる街灯、そしてどこか翳りのある面持ちですれ違い時に言
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.6

ピアニストが主人公なこともあり度々挟まる演奏シーンが楽しい
テンポよく進むストーリーと、いや撃たれるのあなたなんですかという衝撃のラスト、全体的にライトな作風が見やすくもありどこか物足りなくもあり、ノ
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罪と罰(1983年製作の映画)

3.2

デビュー作ということもありまだ作風が確立されていないという印象、わたしはアキ・カウリスマキ作品の陰鬱でけれどシュルレアリスティックなユーモアに満ちているところが好きなのでこれはなんとも...もうちょっ>>続きを読む

マンハッタン(1979年製作の映画)

4.0

モノトーンで切り取られるニューヨークの美しさ、そしてOP,EDのRhapsody in Blueとの組み合わせがほんとうに完璧、大好きな曲
→「彼にとって街は常に黒と白の存在であり、ガーシュウィンの曲
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.8

初めから終わりまで、周りの人々の視点からでしか物語は語り得ず、死の直前まで彼女たちは影のある微笑みが美しい少女のまま
その年頃の危うさ繊細さでは片付けられないすべてと、決して描かれない絶望と
ソフィア
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.9

世間一般で引かれている"普通"や"正常"のボーダーラインの危うさに何度でも思いを馳せてしまった
内側に抱える葛藤や憂鬱から目をそらさず向き合うことで、混沌とした世界で自我を保ち生き抜くための力が備わる
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

4.8

本当にめちゃくちゃ良かった、最初からある程度展開は読めてしまうのだけれどなんだかんだこういう王道な物語大好きだなと改めてそして何度でも
繊細なピアノの旋律やどこを切り取っても美しいシーンの数々にうっと
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソンの世界観全開でちょう楽しかった、カメラ目線でこちらに語りかけてくる演出が好き

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

陳腐で安易な生きづらさよしよし系作品かと考えていた(ほんとうに最低)わたしが間違っていたなと鑑賞中何度も繰り返し反省した、すみませんでした
三宅監督の前作「ケイコ 目を澄ませて」でも感じたのだけれど、
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