RITOさんの映画レビュー・感想・評価

RITO

RITO

映画(42)
ドラマ(3)
アニメ(0)

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

やっとの事で観に行きましたが最高でした。2.5時間とは思えない短さ。
とにかく美術周りのレベルの高さに終始目が釘付け。あまりにディテールに集中してしまって字幕読めない事山の如し。
でもセリフを飛ばして
>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.5

そっちか!という仕掛けはとても好み。
低予算にワンシチュエーションで作れるからこそ、芝居の質が求められる作品。
演劇化も出来そうだなという目線で見てしまった。
今の人類らしいメンタルの問題が入り組んだ
>>続きを読む

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

2.0

12人の兵士達の活躍を描いた実話作品だが、本題は「12 Strong」なのに移動が馬だからって邦題を「ホース・ソルジャー」にしちゃう日本の配給先をスリッパで引っ叩きたい。しかも映画内で「ソルジャーでは>>続きを読む

コインロッカーの女(2015年製作の映画)

4.0

Netflixドラマ『D.P.』でのハン・ジュニ監督が素晴らしかったのでデビュー作を観てみたくなった。
監督はキャラクターを確立して魅力を引き出すのが本当に上手で、短い時間・少ない情報で人間の厚みを持
>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

画面構成がめちゃくちゃビデオゲーム。横スクアクションゲーだったり、見下ろしレースゲーだったり、あらゆる部分にビデオゲーム的演出が盛り込まれているのが好き。
役者はとにかく豪華の極みで、その中でもシアー
>>続きを読む

ビフォア・アイ・フォール(2017年製作の映画)

2.0

ティーンに対する正しい行いへのガイダンスムービーという感じ。少々キリスト教の色濃い表現が鼻につくところもあるが、物語の組み立てには驚かされる所も。

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.0

パキスタン移民が英国で暮らすことの厳しさの表現がとてもリアルで辛い。
わずか数十年前の世界ではここまで人々は無知で差別的だったのかと思わず頭を抱えたくなるシーン多数。
ブルース・スプリングスティーンが
>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.5

惹きつけられる現実味、顔を顰めたくなる生々しさ。生きるということを見せつけられる良質な作品。
未来の見えない錆れた旧工業地帯の街でDV、貧困、差別、多くの問題を抱えながらもスケートを支えに人生を歩む彼
>>続きを読む

一人っ子の国(2019年製作の映画)

5.0

これは皆が見て知るべき事実だと思う。人権なき中国がいかに生き地獄であるか、その側面を知る事ができる。政策によって生まれた不幸は不幸を生み続け、それは未だ進行中だ。
一人っ子政策によって強制的に行われた
>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.5

自分が知らないもの、自分と違うものへの恐れ。
無知による恐怖は理解を停止させ悲劇を増幅させる。
宗教、思想、国家、人種、さまざまな要素が折り混ざる混乱の中でホテルマンは一貫してプロであり続ける。良い映
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

誇張なく映し出されるアメリカの乾いた現実。
画や音の演出による半強制的な昂揚ではなく、
登場人物の内面に起きる静かな動きが観る者の心を惹きつけ揺さぶる。

自分たちの考える「生活」から多くがそぎ落とさ
>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

1.0

メンタルに抱えた問題が溢れ出したかのような一本。これはもうエンターテインメントではなくて、精神的に問題を抱えながらも表現者として生きてきた先人たちの作品を集積した標本のような、記録映像のようなものなん>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

興奮が収まらない!頭の中が整理できない!エリザベスデビッキがたまらない!ルドヴィックゴランソンに揺さぶられる!チーズおろしで耳おろす!

とりあえずまた明日観に行ってきます…

インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

IMAX Laserで再び。大泣きしてきた。ハンスジマーの精神的エフェクトはホントに強烈…全身揺さぶられた…

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.8

刹那的に生きる若者の喜怒哀楽を丁寧に切り取り、時代を映した名曲と共に詰めこんだ最高の1時間半(もっと見たい!)。
生活や社会への絶望。薄くて細い未来への希望。
大人になるために、一人前と認められるため
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.6

とにかく恐ろしい。スクリーンに疲れた顔のエリザベスモスが映ってるだけで恐い。さらに良質な「恐怖」のアイデアが緊張感と恐怖感を煽ってくる。
ゆっくりと動き始めたジェットコースターは登っている時が一番恐ろ
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

静かなる不安や嫌悪感に包まれる序盤から次第にエスカレートしていく理解不能で狂気な状況。
コミュニティのクローズドで謎めいた風習は日本を含めた世界各地に存在するけど、それらを混ぜて負の方向へ思いっきりア
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

殺された3人のエリートビジネスマンの死に喜びの声を上げるゴッサムシティの住人。台風19号による水害で高級住宅街が浸水したことに「ざまあみろ」とツイートする人々とが重なって見えた。
今やゴッサムシティは
>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

2.5

感動して泣けるほどでもなく、つまらなくて寝てしまうほどでもない。
大人になったクリストファー・ロビン同様、自分もまた社会に毒されている。自分にとって子どもの頃に忘れたまま置き去りになっているものとはな
>>続きを読む

>|