AKITOさんの映画レビュー・感想・評価

AKITO

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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

3.2

再鑑賞。「カーセックスがしたい」という男の欲望が端緒となり、その発想がピストル作り、役者、埋蔵金、セスナ、殺し屋、透明人間、蠅男にまで達する「ビートたけし」初監督作品。

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.3

バブル景気で浮かれる日本に、冷や水を浴びせるような一作。総合商社で絵画取引を担当する秋子は、巨漢の警備員富士丸に命を狙われることに。大杉漣の怪演は見応えがある。

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.7

再鑑賞。祖母と二人で暮らす小学生の正男は、無職の菊次郎とともに、夏休みに母親を訪ねることに。久石譲の音楽がとにかく素晴らしい。好きな映画。

BROTHER(2000年製作の映画)

3.4

再鑑賞。日本でのヤクザ同士の抗争に敗北し、追われる身となった山本は、腹違いの弟ケンを訪ねてアメリカへ渡る。麻薬の売人をしていたケンの些細な揉め事に端を発し、またしても山本は、マフィアとの抗争に突入する>>続きを読む

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.2

再鑑賞。青春の終わりを描いた傑作。高校生のマサルとシンジは、ヤクザとボクサーの違いこそあれ、それぞれに悲劇的な結末を迎える事に。幕切れとなる二人のやりとり(「オレたち、もう終わっちゃったのかな」「まだ>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

3.8

再鑑賞。死期が迫る妻とその夫の西は、ヤクザと警察官に追われながら、死に場所を求めて彷徨う。また、下半身付随の堀部が描く死を色濃く思わせる絵画の数々も印象的だ。

3-4x10月(1990年製作の映画)

3.7

再鑑賞。地元のヤクザに目を付けられたガソリンスタンドで働く青年が、銃器を調達する為、沖縄のヤクザと接触することに。物語は破滅へと向かう人物たちを描きつつ、作品冒頭の簡易便所に立ち返り幕切れとなる。作品>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.1

再鑑賞。色褪せぬ暴力描写に圧倒される傑作。その後の北野映画のすべてが本作に集約されている。北野武の役者としての力量にも改めて驚かされる。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.7

ブラック・コメディ。堅物の黒人作家モンクは、芸術性の高い自身の作品が売れず、大衆に迎合した黒人女性作家の作品がベストセラーになる現状に不満を抱いていた。そんな中、帰郷したモンクには、姉の突然死、母の老>>続きを読む

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.6

孫悟飯とピッコロの師弟愛、そしてパンの成長譚。ドクター・ゲロの孫、ドクター・ヘドを利用して、世界征服を企むレッドリボン軍の野望を阻止すべく、ピッコロとその仲間たちが奮闘することに。

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

再鑑賞。傑作。都会の黒々とした海から一転、沖縄の海を背景に描かれる儚くも美しい描写の数々。そして、男の自殺が描かれる。何度も観ているのだが、この作品の魅力を言語化することができないのがもどかしい。

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

快作。一九四四年、ナチスの戦車部隊に金塊を奪われたフィンランド人の老兵士アアタミ・コルピは、ナチスの戦車部隊を皆殺しにすることに。続編希望。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

橋から身投げしたベラ・バクスターは、天才外科医の手によって、胎児の脳を移植されて蘇生することに。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

戦争を生き延びた者達が、自分たちで戦争を終わらせる物語。戦後間もない日本にゴジラが上陸。先の空襲を生き延びた人々もまた、ゴジラの餌食になってしまう。ゴジラを駆逐すべく、民間人が立ち上がることに。冗長な>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

傑作アニメーション。昭和三一年、龍賀一族の当主時貞が亡くなった。血液銀行に勤める水木は、野心を抱いて哭倉村に足を踏みいれる。そこで幽霊族の末裔、鬼太郎の父と出会うことに。鬼太郎誕生の物語。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

物理学者のJ・ロバート・オッペンハイマーは、第二次世界大戦中に原子爆弾の開発に成功。一九四五年七月のトリニティ実験後、同年八月に広島と長崎に原爆が投下された。オッペンハイマーの内面的葛藤、戦後の水素爆>>続きを読む

クインシーのすべて(2018年製作の映画)

3.6

クインシー・ジョーンズの生涯に迫るドキュメンタリー。

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

一九八五年一月、音楽界のスターが集結した伝説の一夜に迫るドキュメンタリー。

21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.5

警官殺しと汚職警官の物語。ニューヨーク市警のアンドレ刑事は、警官八人を殺害し、麻薬五〇キロを強奪した二人組を追うことに。

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

ブラックコメディ。コカインでハイになった熊が、人を殺す物語。熊に罪はない。

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.4

英国諜報局のエージェント、オーソン・フォーチュンは、一〇〇億ドルで闇取引される「ハンドル」を追跡し、奪取することに。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.2

傑作。一九二三年九月一日、関東大震災発生。薬売りの行商団一五人が、讃岐から出立し、千葉県東葛飾郡福田村に来ていた。内務省の通達により、福田村の村人は自警団を結成。九月六日、朝鮮人と間違われた薬売りの行>>続きを読む

インソムニア(2002年製作の映画)

3.5

故意と過失の悲劇。小さな田舎町で少女殺しの犯人を追うドーマー刑事は、犯人追跡中に相棒のハップを射殺してしまう。ドーマーは内務監査と罪意識、そして白夜の影響で不眠症に悩まされることに。

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

生涯で六一の戦いを率い、三〇〇万人以上の戦死者をだしたナポレオン・ボナパルト(1769-1821)。物語は、フランス革命の最中、マリー・アントワネットの処刑の場面から始まり、ナポレオンが流刑地で息を引>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

3.2

塚本晋也の戦争三部作第三作。戦争に人生を狂わされた人々の物語。売春宿の未亡人、戦前に教師をしていた復員兵、盗みをして生きる子ども、戦地で片腕を失った男性。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

世界的なミステリー作家が自殺。匿名の依頼人に雇われた名探偵のブノワ・ブランは、故人の遺産に群がる親族やその関係者の中から、事件の真犯人を見つけ出すことに。

バレリーナ(2023年製作の映画)

3.5

過剰なる復讐譚。元警護員のオクジュは、自殺に追い込まれたバレリーナの親友の仇を討つ為、麻薬を利用して親友の弱みを握り、売春させていた男を探し出すことに。随所の絵作りに才気迸る。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

快作。フランスで肉屋や営む夫婦は、菜食主義者の人肉を「イラン豚」と称して売り出すことに。

#生きている(2020年製作の映画)

3.3

籠城型男女バディゾンビムービー。パク・シネが美しい。

ザ・コール(2020年製作の映画)

4.0

傑作。過去と未来を繋ぐ電話によって結ばれた二人の女性。未来を生きるソヨンは、自身の父親を救う代償として、境界性人格障害の連続殺人鬼、オ・ヨンスクに命を狙われることに。容赦ないラストも見事。

狩りの時間(2020年製作の映画)

3.6

暴力団が経営するカジノに押し入り、現金を盗み出すことに成功した四人の若者は、殺し屋のハンに命を狙われることに。不死身の殺し屋ハンは、抜け出すことのできない悪夢のような世界そのものだ。

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.5

殺しと子育ての物語。暗殺組織MKの殺し屋キル・ボクスンは、組織の規則を破ったことで窮地に立たされることに。

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.8

クレオパトラの卵を巡る争奪戦。美術品泥棒ノーラン・ブースとFBI捜査官ジョン・ハートリーは、美術品泥棒のビショップに嵌められ、窮地に立たされる。二人は互いの目的達成の為、手を組むことに。続編希望。

クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(1994年製作の映画)

3.4

ブリブリ王国に家族旅行へ行くことになった野原一家。ところが、その道中でしんのすけがホワイトスネイク団に攫われてしまう。ホワイトスネイク団のアジトでしんのすけは、自分に瓜二つのブリブリ王国の王子と出会う>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.3

立ち読みした原作の出来が芳しくなかった為、一抹の不安を抱いて劇場に足を運んだ。鑑賞前の不安が的中し、話が始めから終わりまで盛り上がりを欠く。物語は、本能寺での茶会を中心に構成されている。が、「北野映画>>続きを読む

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.5

六人の名もなき者たちが、独裁政権を打倒すべく、暗躍することに。常軌を逸した爆破、車両や建築物の破壊、露悪的な殺人描写、荒々しいカメラワークと、マイケル・ベイの作風を存分に堪能することができる。

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