ムイ子さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ムイ子

ムイ子

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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.3

自閉症?の女の子が、大好きなスタートレックモチーフの脚本を書き、施設を飛び出して脚本を届けに行く冒険物語的な。

今いるところからでも飛び出していける。大好きがその原動力になる。
やってみる!できるっ
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.6

結婚して、子供が産まれて、幸せ。
幸せなんだけれど…
表面的な幸せの奥底に気づいてしまったら…

しんどいなぁ、と思う。
いったい、なにと戦わないといけないのか。
はっきりと争う対象が見えないのは、し
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チャルラータ(1964年製作の映画)

3.6

インドにもこんな映画があるんだ!と、思わぬ発見。

モノクロで多くを語らない描写。
登場人物の表情で、何が起きているのかがよみとれる。
表情のみで、語られ、その豊かな表現力につられて感情移入してしまう
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.7

心の休息や癒やされたい時に、ピッタリの映画。

美しいプロバンスの景色や農園の自然、
家族の愛情、祖父母と孫の交流、子供と親の確執、若かりし頃の仲間、初恋、はたまたヒーロー的な展開も!
いろいろすぎる
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.0

韓国らしい、ラブファンタジー。

眠って目覚めると、顔も体も全くの別人になってしまうという彼との切ない恋愛ストーリー………
なんだけど、設定がちょっと荒唐無稽すぎて、マジメに観てると、ついていけない感
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.6

心情を映像と音楽で表現することがなんてうまいのだろうと、ドラン監督の作品を観ていて、いつも感じる。

セリフはなくても、高揚感や、ヒリヒリとした感情が、画面から痛いほどに伝わってくる。
感覚にダイレク
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.5

「雨に唄えば」を観て、次にこちらを観たので、映画業界の昔と現代、的な感じで、面白かった。

こちらの方は、映画業界を描きながら、コーエン兄弟独特の、スパイスの効いた、ちょっとした事件が起こるのですが。
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.5

言わずと知れた名作を初鑑賞。
古いです。
が、古いのが逆にもう斬新!
手作り感満載で、楽しんで作ってる感じが、観てるこっちも楽しくさせてくれちゃう。
ストーリーもコミカルで、happyな気分にさせてく
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

3.5

予定より早く仕事先に着き、1日を持て余した映画監督の、なんてことない1日を描く、なんてことないストーリーの映画。

特別な出会いとかではなく、なんてことない出会いという方がしっくりくる。
何か起こるよ
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.6

南極観測隊員たちの過酷な自然との闘いや、オーロラの美しさは、一切描かれません。笑

脱力感溢れる演出は、沖田監督ならでは。
男8人での極限地における生活。
食事は何よりの楽しみ。
食がとても充実してい
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.1

小栗旬が太宰だった!
敵役かと。
ダメ男っぷり、モテっぷりがすごい!

そして、女は強い!
女性監督にしか作れないだろうラスト。
あっけらかーんなのは、けっこう圧巻だった。
男の人は、肩透かし喰らうか
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別離(2011年製作の映画)

3.3

「真実」と言う言葉が、ずっと頭に浮かんでいた。
いったい何が真実なのか?
二転三転する当事者たちの証言。
なにに重きを置くかで、人の言動は変わってくる。

2つの家族に関わる事件の真相を追っていくスト
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

2.9

アポロ11号の船長となったアームストロングを英雄然として描いていない。
家庭を持ち、地に足がついた人物として描かれている。
奥さんを愛し、子供を愛する普通の人。
そんな彼がなぜ月に降り立ったのか?
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コロンバス(2017年製作の映画)

3.2

出会いは、とても大事。
好きなものも、とても大事。
自分の興味があることには、自然に集中できるし、興味がないことには、集中できない。
社会生活を送る上で、簡単なようでいて、簡単ではないこと。

いろい
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脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)

2.4

「大事なのは誰と一緒にいる自分が好きかということなんだ」

自分を好きじゃなきゃね。
なにしてても楽しくない。

なんで主人公が真木ようこなんだろう?
なんか女優力がありすぎて、いまいちハマってない気
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

えぐられた。
静かに、そっと、胸ぐらを掴まれて、あなたはどうなんだ?と、ただただ、淡々と問われている、そんな感じ。
常識とか、正しいこととか、そんなものは取っ払って、ただ「自分と向き合う」ということの
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.4

ハッピーな気分になれる映画。

全方向、死角なしって感じで、観る人みんなが、ある種の満足感を得られるのではないでしょうか。

ロバートデニーロがとてもチャーミングだし、アンハサウェイもキレイで、みんな
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.6

ピンクの使い方が効果的。すごくかわいい印象が残る。
パステルカラーの散りばめ方や、色使いもほんとにすてき。
港町のお祭りの雰囲気とか、町中で踊ってるカップルとか、こんなテーマパークがあったら楽しそうだ
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

4.0

男性目線のアオハル物語。
もどかしさ満載、甘酸っぱさ満載、ついでに下ネタも満載。
キュンが止まらないです。

みんなの憧れの優等生女子とやんちゃな男子というド定番ではあるけれど、それがラストの展開への
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.3

コーヒーが不味そう。
なのに、コーヒー飲みたくなる。
人と会って、コーヒー飲みながら、どうでもいい話をうだうだとしたくなる。

内容があるんだかないんだか、
噛み合ってるんだか噛み合ってないんだか、
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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

3.3

中国の史実をベースにした謎解きエンターテイメント。
名前だけは知ってる登場人物ばかりだけれど、実際の史実については詳しくないので、その背景的なところを知っていれば、もっと味わえたのかもしれない。

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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.2

地味な感じの映画だけど、キャストが豪華。
最後の方のプールシーン、みんなでジャバン!とか、青春キラキラの、あの時しか感じられない感覚を懐かしむ感じ、よかったなぁ。あのシーン好き。
そして、渡辺大知がツ
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.3

手に汗握ります。
ハラハラドキドキして、引き込まれる感覚は、サスペンスさながら。
そして、誰も死んだり、殺されたりしないのがイイです。

たかがカンニング、されどカンニング。
こんな大掛かりに、こんな
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.5

映像のどこを切り取ってもカッコイイんじゃないのか?ってくらい撮り方がスタイリッシュ。
ドアノブもおしゃれにみえてきます。

ジョンの成功につれて自身と乖離していく感覚が、なんとも言えず悩ましげな表情で
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.5

愛する人を失った喪失感。そして再生への物語。
そこはかとなく漂う大きな喪失感。それがこの映画のキモなんだけれど、淡々と続く日常や、公園の緑や街の風景が美しく切り取られていて、悲壮感は、感じさせない。
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.5

大切な人を失った喪失と再生の物語。
深い悲しみや喪失感のストーリーでありながら、日常生活を淡々と描き、悲壮感は、感じさせない。
むしろ、公園の緑や、街の風景が美しく切り取られている。
美しい景色や、淡
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.4

軽いタッチの大人の恋愛映画。
観終わった後に、人生捨てたもんじゃないよね、明日もがんばろーって思えてくる。
嘘をつくこと、障害を持つということをなんとはなしに受け入れている感じ、フランスの度量の大きさ
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東京公園(2011年製作の映画)

4.0

優しく沁みわたる作品。
ちょっと疲れた時とかにまた観てみたくなる。
そうね、公園みたいな映画。

三浦春馬さんがよかった。
もう彼を観れないのはとても残念です。

状況説明がほぼないので、セリフのやり
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.6

1.2.3のトリオがよい。絶妙のバランス!
クドカン、濱田岳は、安定のおばあちゃん感。
その中で青木崇高もおんなじおばあちゃんの格好をしているの、笑っちゃう。
エンドロールで、役名見て、そうだったのか
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.6

カッコイイぞ、なんだか。
原題の「Laurence Anyways」が、とてもしっくりとくる。

内面の動きや感情、葛藤を、音楽や映像を通して訴えかけてくるから、出来事としては、良い事が起こっていたと
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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.4

何もない休日。
コーヒーをゆっくりと淹れて、お気に入りのスイーツを添えて、ハッピーな気分になれる映画でも。

画面には、ギリシャの美しい風景が広がる。明るい日差しが降り注いで、眩しいくらい。
あー、ギ
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.1

圧倒的なリアリティーでもって迫ってくる。
ものすごくリアル。
いろいろと…

泣き顔もそう、ほんとに泣いたら、鼻水だってズルズル出ちゃうよ。
鼻水あんなに垂らしてる女優のアップって、初めて見たかも。
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.8

最初から最後まで、引き込まれっぱなし。
菅田将暉すげーな。
綾野剛も池脇千鶴もすごいけど、菅田将暉の演技が強烈。
なんで、あんなオレンジジャージ切ったやつが似合うんだ!

最後の主演2人の笑顔もなんと
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.3

濱口監督の撮ろうとしてるものが好きです。

学生の頃の恋愛や、ままならなかった恋は、もう戻れないからこそ、思い出の中で美化されていくのかもしれない。

ストーリー的に少し間延びした感もありつつ、それで
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.4

構成が秀逸。
小説世界と現実世界が、交差しながらストーリーがすすんていくけど、その違和感がない。
最初、オープニングには、度肝を抜かれたけど、一気に引き込まれた。
いや、実際ストーリーが進んでいくのは
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

2.8

みんなずるい。ずるくて、弱くて、自分勝手。
どーしようもない。
どーしようもないのが恋愛ってことが言いたかったのかな??

キレイな俳優さんたちがやってるからまだ観てられるけど…
キレイに描いたところ
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