えいちさんの映画レビュー・感想・評価

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世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.8

これだけ力ある作品がほとんど無視される今の世界映画界はやはりおかしい。
主演の伊東蒼さんの美しいけど困りきった寂しい顔には本当にお疲れ様と言いたくなりました。高橋克典さんは少々しんどかったけど、朝比奈
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

ヴェンダースは色々なまわり道をして、やっとまたあの美しくも容赦ない、さすらいまでとうとう戻ってきたのかもしれない。端正にスタンダード画面に映し出される東京は小津の映画のように、いや、ジャンルノワールの>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

産気づいた若い娘さんの朝日さんの、とぼけた若いダンナ役の瀬戸さん、ほんのわずかな時間しか映らないんだけど、印象に残るとっても楽しい演技です!
超くだらなくて面白いなぁ。。。^_^

怪物(2023年製作の映画)

4.9

是枝監督やりました。。。という感じです! 前作ベイビーブローカーからなんとなくその気配はあったように思いますが、これは本当に凄いし、怖い程に美しい。
主演の男の子二人の文句なしの素晴らしさ、そして撮影
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.8

ジョージミラー、マッドマックスシリーズを1本も観ないで書くのも気が引けるのですが、文句なしの傑作だと思います。
それはまるで、ジョンフォードの駅馬車が荒々しく近未来に蘇ったかのよう。これを観ちゃうと、
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

1回観ただけだと情けないことに自分には評価不能。。。

ただ、「媚び」の一切無い、潔い
宮崎駿さんの姿勢だけはヒシヒシ感じる作品。(こんなことは巨匠にしか許されないかもだけど)

宮崎駿さんの「集大成
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.7

今年の日本映画、ほとんど観てないけど、もう自分の中では2023年の主演男優賞と主演女優賞はほぼほぼ確定してしまった。素晴らしいの一言!
助演というところでは、あらら〜連発の色気あふれるスレンダー蜂オー
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.7

どうしようもない寂しさとファンタジーと、オタクチックさと知性と友情と愛情が入り乱れながらも力強く進んで行くロードムービー。。。
毎度毎度、宮崎駿さんの束縛からは決して離れることが出来ないことも含めて、
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

4.6

この映画を観ると山に行くのが怖くなります。カラーと白黒で飽きさせることなく進行させてゆく監督の手腕は見事。時々自然が美しく見えること自体がホラーになるのも新鮮に思えました。シンプルでとても良いです。

哀愁(1940年製作の映画)

4.9

観終わった後、普段から聴き慣れているはずの白鳥の湖、そして蛍の光が耳から離れません。。。
若き日を演じるロバートテイラーの笑ってしまうぐらいの浮かれ具合、老けメイクのロバートテイラーのまさに哀愁っぷり
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.7

井上さんの原作マンガを心から愛するおじさんである自分には観ることが大いなる不安でもあった作品でした。
つらい家族の崩壊と、長い時間をかけた再生。。。そこに高校バスケチームの崩壊と再生が重なる。井上さん
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.8

2022年、今年の最後に、今年の最高の映画。。。
前作の際には、アバターの膨大な製作費を愚痴っていたキャシャーン、GOEMON、ラストナイツの紀里谷和明さんを今回も想起させるジェームズキャメロン監督(
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.9

映画の最後、あまりの美しさに訳が分からなくなってしまう。。。
これが小津安二郎監督の最後の作品だと思うと、また訳の分からない涙が溢れてきます!それにしても、あの軍艦マーチ、凄すぎますね。^_^

彼岸花(1958年製作の映画)

5.0

観れば観るほど、実はこの作品が小津安二郎の最高傑作ではないか、溝口の近松物語、ドライヤーのゲアトルード、フォードのリバティバランスを撃った男をも凌駕する世界映画史上最高の作品ではないか。。。と感じます>>続きを読む

大砂塵(1954年製作の映画)

4.9

凄い。。。
永遠に続くかと思えるジョーンクロフォードとスターリングヘイドンの切り返し。これだけはジョンフォードにもハワードホークスにも撮れない映画なのでしょう。まあ、当たり前か。。。汗
夢というより悪
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ブリキの太鼓 ディレクターズカット版(1979年製作の映画)

4.8

映画化を許したギュンターグラスさんも凄いけど、フォルカーシュレンドルフ監督、よくぞまあ勇気を持って映像化に取り組みましたね。。。
今まで映画では見たことのないオスカル君を始めとする、魅力的な顔、顔、顔
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天国の門〈完全版〉(1980年製作の映画)

4.9

日本での短縮版の公開当時、ディアハンターでマイケルチミノ監督との決定的出会いを既にしてしまっていた広島の中学生にとって、この映画のアメリカでの大ブーイング、おおコケ、伝統のハリウッド映画会社の崩壊、等>>続きを読む

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.8

コーヒー片手に攻撃を指示するクオリッチ大佐を演じるスティーブンラングのスクリーン画面でのはまり方が凄い!
そして、特に前半、エイワのシークエンスも含めて、多くがお決まりの展開であっても、構図と色彩、編
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.5

自分の出生に悩む主演の女の子、彼女のクロースアップを観るだけで美しいなあと思いました。
クリスプラットの西部劇のようなアクション、パイクのスタントも楽しい!
ただ、思ってしまうのはエンドタイトルで延々
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.7

色々な意味で是枝監督は見せないことに成功したんだと思います。
情け無いことに物語として理解出来ていない箇所いくつかあるのですが、物語を超えてカンドンウォンとイジウンは文句なく素晴らしい!!なかでも、観
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

今は亡きトニースコット監督の見事な前作へのオマージュ、敬意がひしひしと感じられて、良いです!
しかし、三十数年も経過して創られるなんて、ある意味この続編は、そしてトムクルーズは本当に凄いですねえ。オン
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.9

ただただ美しい。。。
美しい顔と、美しい音楽と、そして美しい編集。特に主演の3人の顔は、摩訶不思議な程に、役者ではこれは絶対に無理!と確信できる美しさ。。。
残虐なシーンがあっても透明感は最後まで静か
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余命10年(2022年製作の映画)

4.6

苦手なストーリーだとわかっていて、途中うーむ。。。となってしまうことも何度かあったけど、最後の坂口健太郎くんの桜まで集中して観てしまいました。とても丁寧に撮られた、藤井監督の真摯な思いの伝わってくる力>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

濱口竜介監督のまさに渾身の力作。。。
よくもまあ、ここまでとにもかくにも作り上げたなぁという印象です。
プロデューサーの山本晃久さんも本当に凄いですね。
美しい女優たちの顔、指先、そして肌。西島秀俊の
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.9

アンセルエルゴート演じるBABYがあまりにも素晴らしい!!
これを観ちゃうと、スピルバーグさんも自分の新しいウェストサイドストーリーの主演にせざるをえない。(オーディションだったらしいけど。。。^_^
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ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

4.8

30数年ぶりにBlu-rayにて再会したのですが、冒頭から全てのシーンが音楽とともに遠い記憶からゆっくりと甦ってくる感じ。。。
濱口竜介監督の偶然と想像でも使われた軽やかな定番クラシックが、主演ベルナ
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