無さんの映画レビュー・感想・評価

無

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

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ヘルドッグスに続き原田眞人がクライムサスペンスを撮る。相も変わらず尺が長く早口で理解が難しい世界だが、かっこいい。脇の登場人物がなんだかゲームに出てくるモンスターみたいだったな。山田涼介くんが映画俳優>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

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昭和63年、物騒な夜の銀座で音楽は奏で続ける。どこかで喧嘩したり、馬鹿騒ぎしたり、殺し合いをしても音楽は止まったりしない。音楽は不思議なものだ。人を幸せにできる音楽もあるが時に人を殺す音楽もある。音こ>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

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今泉力哉監督の映画は登場人物ぶきっちょな人ばかりだが、そんな不器用に生きる大人たちの日常は見てて飽きない。だけど今作は今泉監督のニューフェーズとなる作品になるだろう。普段と違った世界で今泉イズムを見れ>>続きを読む

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

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戰慄のガンアクションと行定イズム、これを食い物に例えるならステーキとケーキとも言っていい。近年の東映のノワールな世界観を行定イズムが放つエモーショナルなドラマと共に作られた結果、時代というものが描かれ>>続きを読む

春に散る(2023年製作の映画)

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生きることには「進むこと」と「見失うこと」がある。ボクシングはその狭間の世界と言っていいだろう。今日、横浜流星はボクシングは「リングに立つ者の人生が出る」と言った。まさにそうだ。拳を振る者たちはたとえ>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

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現実ってなんだ

虚像ってなんだ

愛ってなんだ

囚われた者たちが行く未来の果ては天国か地獄か

人間の感情の生々しさ、岡田麿里の泥沼に浴びる覚悟はあるか?

さぁ、浴びろ。

正欲(2023年製作の映画)

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これを見た僕は「多様性」というものに複雑さを感じた。教育にしろ性にしろ、人それぞれのアイデンティティや生き方が当たり前になるこの時代、理解したくても理解できないものは人の内にある。人にとっての普通とは>>続きを読む

(2023年製作の映画)

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笑いあり、愛あり、首あり。首の数だけ天下取る。狂った男どもの野心が暴れ血が騒ぐ真の侍大将をかけた戦い。石原信長は他の世界の信長よりも圧倒的魔界の住人。秀吉×秀長×官兵衛のコント感もたまらなく愛おしい。>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

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日本を代表するクリエイターたちが集ったらやばいほど狂ったものができやがった。韓国映画のリメイクだけど、これこそ真の娯楽映画と呼んでも過言ではない。俳優や監督、スタッフたちが作り上げたこの世界を観た自分>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

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今まで見た映画で衝撃が大きく走りました。能のシーンが凄く鳥肌だったし、村社会という閉ざされた世界で生きる者たちが踏み込んでしまった領域に行ってしまった虚しさと不器用さが哀愁でいっぱい。河村さんと藤井監>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

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良すぎた。今年ダントツレベルの大傑作。タイミングという貴重。書くこと、撮ること、お金を払うこと等、日常にはタイミングが貴重な時間になるだろう。そんなタイミングが真逆な2人が繋ぐ化学反応、イマジネーショ>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

5.0

闇に堕ちた者たちが最高にエキサイティングに騙し合うヤクザ映画の大傑作。狂犬岡田准一、サイコ坂口健太郎の堕ち具合は見たことのないものを見せた。その闇の中には狂気もあるが、哀れな感情も存在する。引き返せな>>続きを読む

グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

4.8

大森立嗣×高田亮のやりたかったことと、2人らしさを追求した意欲映画。エキサイティングでクルエルな暴力という世界の中で、生きづらさを感じるクズたちの重々しく切ない群像劇でもあるこの世界…彼らの求める自由>>続きを読む

恋は光(2022年製作の映画)

5.0

恋は光

恋の光が見える男が幼馴染、変わり者、ヤバ女と共に恋の定義を論争する哲学的な物語…みんな不器用だなぁ。考え幅広いなぁ。愛おしいなぁ。恋なんて、多様が当たり前だよ。いい恋もあるし、クソな恋もある
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

トップガン マーヴェリック

圧巻の人間青春ドラマとジェットアクションに鳥肌と新感覚。自分までも空を飛んでるように感じる体験をした気分。そのジェットアクションの中に本当に熱くなる人間関係と成長物語も描
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青の帰り道(2018年製作の映画)

4.8

青の帰り道

新聞記者前に公開された藤井道人監督作品。理想と現実にもがき苦しむ7人の若き男女7人。夢、幸せ、罪、悲劇、それぞれの人生に待ち受ける葛藤、もしも僕が〇〇だったらと悩むことは誰しもが思ってる
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

5.0

ちょっと思い出しただけ

あの頃の日常、非常識なことをしたり、バカ騒ぎな愛をしたり、不思議な日常が別れから出会いまで辿る。ちょっと思い出せば、あの頃の楽しさが蘇っちゃう。バカみたいな思い出、人によれば
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劇場版ラジエーションハウス(2022年製作の映画)

4.6

劇場版 ラジエーションハウス

ラジハだな〜と思う瞬間、そして集大成を出してきた技師たちの最後の戦い、多くの、そして大きな人間ドラマが詰まった最高の物語。人の命を救うことは、複雑なことも起きてしまうこ
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.2

女子高生に殺されたい

心苦しく哀しく、衝撃的な映画。異常な性格とこだわりを持ってしまった男の全人生を賭けた計画はあまりにも哀れなもの。基本的に変態で気持ち悪いが、必死に実行しようとする姿は「あぁ…こ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.7

ハケンアニメ!

作品の価値と物語の結末とは何か…これはアニメだけてはなく、ドラマや映画や舞台同様になる課題。物語の全てがいいものとは限らない。僕はその意見に賛同する。誰かの心に残るような物語を「こう
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流浪の月(2022年製作の映画)

5.0

流浪の月

これ…エグい。人間の心理や精神、そして物語がただものじゃない。観るには大きく覚悟した方がいい。
許されぬ愛を生んだ幸薄い2人の行く先は幸せか残酷か?理不尽な世界で過ごす更紗と文のおとぎ話だ
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武曲 MUKOKU(2017年製作の映画)

4.0

剣道で挫折した男 対 剣道に出会った少年…剣道に狂わされた2人の仁義なき戦い勃発。血は控えめだが一種のバイオレンスでもある。綾野剛さんと村上虹郎さんの叫びは野獣です。そこのみや日悪などとは違うダーク剛>>続きを読む

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.4

喪失感哀れさ虚しさに満ちた綾野剛は暗黒に光輝いている。落ちぶれた彼に訪れたブラックな友情と愛…絶望感あるが、とても青春的。終始剛さんの表情に痺れた。菅田ちゃんとの危険な友情は尊かった。

あと願望だが
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

4.6

最強で最高で最悪で無敵な恋物語。ダメ女と沼男の本気の恋にキュンキュンしまくり。俺の観たい、俺の好きな恋愛映画そのもの。鑑賞中、京志郎さんに片想いしまくりました。今までの綾野剛さんの役で一番大好き!!>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

5.0

藤井道人監督は恋愛映画も苦く作った。作中藤井さんらしい不穏な空気感も発揮している。そして「デイアンドナイト」「新聞記者」「ヤクザと家族」と過去作の要素もちょくちょく出ている。茉莉の姿は、大野奈々、吉岡>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ【ネタバレ感想】




ネタバレ注意


















ネタバレ注意





























ネタバレ注意
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エターナルズ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

エターナルズ

アベンジャーズやガーディアンズのとは別バースのような世界の物語みたいな作品だった…一緒の世界だけど。「MCUっぽくない」「あ、これ気付けばMCUだったw」という感情と思考がたびたび。宗
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

2.0

オリジナル版未鑑賞

俺的にはあまり好みじゃない。期待し過ぎた。グロの微妙さとグダグダな展開&ドラマ…外れの多い演出ばっか。ファンタジー臭いところもある。PG12かR15で本気のバイオレンス出せば良か
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.5

ヒメアノ〜ル

現役ジャニーズ森田剛にこんなことやらせてええのか!?吉田恵輔監督の狂気の始まりはV6メンバーによるサイコバイオレンス。ひたすら森田剛の狂気が止まらない。吉田監督は人間という存在の暴力を
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総理の夫(2021年製作の映画)

3.8

総理の夫

あり得んこと起き過ぎやしないか映画

まぁ面白かったけど…私はこの映画を若干恐れてました。政治にも関心持ってる身として、登場人物安倍や菅みたいに堕ちてないか心配してました。増税はシンプルに
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

ドライブ・マイ・カー

これは、弱虫な大人たちの物語。いい意味で弱虫な存在だった。大人かって弱虫はいる。

「僕は、正しく傷つくべきだった…」

このセリフを聞いた時、家福さんは大人な弱虫だなと実感し
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

4.3

【注意】絶対に登場人物全員信じてはいけません
【注意】絶対に登場人物全員信じてはいけません

大事なことなので2回言いました。

くれなずめ(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

くれなずめ



まさか…こんなバカ映画だとは思わなかった。最初からバカ映画だとは思った。いい意味で。だけど!!こんなに凄いバカ映画だとは思わなかったわ!!いい意味で!!怒ってねーよ!!今俺は笑いしか
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

BLUE ブルー

ポジティブな作品かと思ったけど、やはり𠮷田恵輔だから若干ネガティブな感じにも仕立てている。𠮷田監督が作るボクシング版ヒノマルソウル、、、違うか。まぁでも…性格は真逆だけど瓜田の考え
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

5.0

孤狼の血 LEVEL2

この映画、善意はあるが正義はない。日岡秀一はデスノートの夜神月と似ているところが少しあるだろう。男が持つものは善意、だがやることは決して正義ではない…ということかもしれない。
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街の上で(2019年製作の映画)

5.0

※7月2日に鑑賞


街の上で

登場人物全員主役の日常と恋バナのエンターテイメント映画。モブキャラの使い方がめちゃくちゃ凄かった。今泉力哉監督の世界観らしい。青とイハちゃんの恋バナシーンずっと観てい
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