ausnichtsさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

2.5

何だか古臭い感じだなあと思ってみていましたら、1990年代半ばの話なんですね。固定電話、公衆電話、ブラウン管テレビ、レコード、CDなどなどという時代です。携帯はまだまだ高価な時代ですので、さすがに高校>>続きを読む

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.0

面白いのか面白くないのか、洒落ているのかダサいのか、ユニークなのかありきたりなのか、あらゆる点で判断に迷う映画です。

なかなかひとことでは表現できない映画なのですが、物語としてはアンデルセンの「人魚
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花咲くころ(2013年製作の映画)

4.0

この映画、2013年の製作で、その年の東京フィルメックスで最優秀作品賞を受賞している映画です。とてもいい映画で私はお勧めしますが、こうしたやや地味とも言える映画の公開は難しいのでしょう。

1992年
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THE PROMISE 君への誓い(2016年製作の映画)

3.0

ホテル・ルワンダの監督が史実をベースに架空の人物を据えてアルメニア人大虐殺を描く。

アルメニア人迫害の事実に、(映画上の)架空の3人の人物を登場させ、3人の愛情を絡めた物語を軸にしてドラマチックに進
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犬猿(2017年製作の映画)

3.5

面白いです。映画のリズムと俳優の間合いがピッタリあっています。二組の兄弟姉妹が絡み合う、どちらかといいますと会話劇です。オリジナル脚本とのことですが、舞台劇にもできそうな内容です。

なかでも由利亜の
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紙の月(2014年製作の映画)

-

宮沢りえさんの映画でした。ひやひやしながら見ました。ダメだよ、そこで貸しちゃあ(笑)って声が出そうになりました。宮沢りえさん、うまいということでしょう。

映画的には横領するまでの葛藤がなさすぎること
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

3.0

やっぱり、ルーニー・マーラさん、いいですね。「キャロル」ですっかりその魅力にやられてしまったのですが、寡黙さが似合いますし、眼差しはやさしいけれど意志の強さを持った目ぢからがあります。

この映画でも
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羊の木(2018年製作の映画)

3.0

主役の月末一をやっている錦戸亮さんがいい感じです。市役所の職員役なんですが、リアリティがあります。地声なのかどうか分かりませんが、ちょっとかすれた声で微妙に揺れる心情が嫌味なく自然に出ていました。>>続きを読む

52Hzのラヴソング(2017年製作の映画)

3.0

音楽ってのは力がありますから、どんな映画でもいい音楽さえあれば結構持ちます。

って、褒め言葉とも思えない言い回しですが、まあやむを得ないでしょう。だって、物語がないんですから(笑)。

歌番組を見
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.0

女の子として育てられたラモーナは4歳の頃から性別に違和感を持ち、自分は男の子であると自認し、名前もレイと名乗っています。そして、16歳にして性別移行を決断しホルモン療法を受けようとします。しかし、未成>>続きを読む

ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

3.5

この映画はいいですね。ロードムービーらしく軽やかに走り、ちょっとした笑いやしんみりするところもあり、なにより物語自体にアクの強さがなく楽に見られます。

ヘレン・ミレンさんとドナルド・サザーランドさん
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目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

3.0

台湾発サスペンス・スリラー(公式サイト)と紹介されていますが、どちらかといいますとミステリーです。

新聞記者であるシャオチーが、9年前に目撃した交通事故の真相に迫っていきます。

ストーリーは面白い
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ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

2.5

出だしはよかったんですが、中盤以降は、あら?あら?といったことが続き、結局、わけの分からない映画で終わってしまいました。

難民、テロ、天使、神、SF、ファンタジー、内容は盛りだくさんではありますが、
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恋とボルバキア(2017年製作の映画)

3.0

井上魅夜さんという、以前読んで感動した「化粧男子 男と女、人生を2倍楽しむ方法」の著者が出ているということで見に行きました。

ほぼほとんどのシーン、監督が被写体に対して、さあカメラに向かって何かアピ
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アランフエスの麗しき日々(2016年製作の映画)

3.0

会話劇と紹介されているものもありますが、会話劇というよりも、男(レダ・カテブ)と女(ソフィー・セミン)それぞれのモノローグ劇ですね。

二人が語っている相手は、その場にいる相手である女あるいは男ではな
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ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

2.5

老年となったトニーが、あることをきっかけに、ほろ苦くも甘い思い出として記憶されているベロニカとの初恋が、実はさほど美しいものではなく、自分自身の恥ずべき行為によってベロニカや当時の友人を傷つけていたの>>続きを読む

わたしは、幸福(フェリシテ)(2017年製作の映画)

3.0

物語や人物像を知って見たほうがより理解でき楽しめる映画です。

欧米目線ではないアフリカ(といっても広いが)の映画という感じがします。おそらく、アラン・ゴミス監督にそうした、コンゴ(あるいはセネガル?
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ブリムストーン(2016年製作の映画)

1.0

率直に言って、話をこねくり回しすぎです。なぜ、そんなにこねくり回すか? それは、これを撮りたいという芯がないからでしょう。

http://www.movieimpressions.com/entry
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

-

DVDですが、初ミシェル・ゴンドリー監督です。

青春ロード・ムービーなのに、ダニエルとテオの会話が哲学的といいますか理屈っぽく、フランス映画という感じです。

http://www.movieimp
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ソニータ(2015年製作の映画)

3.5

https://www.youtube.com/watch?v=n65w1DU8cGU

この PVのソニータを追ったドキュメンタリーです。
10歳か11歳くらいの時に家族ともども(多分)戦火のアフガ
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

-

DVDですが、前半は集中できますが後半は陳腐です。

視聴後、ググってみましたら、概ねこういう感想ですね。

http://www.movieimpressions.com/entry/2018/01
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.0

カウリスマキがますますカウリスマキ化したような映画。

邦題の「希望のかなた」のニュアンスから、朝日やカーリドの微笑みにかすかではあっても希望を読み取ろうとしてしまいますが、原題は「Toivon tu
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永遠のジャンゴ(2017年製作の映画)

3.0

レダ・カテブの演奏シーンはすごい!

顔が出ないカットは吹き替えでしょうが、まさか顔が出ていて指先の動きを加工することは出来ないでしょうから、あれ、本人の演奏でしょう。ギターの経験はまったくなかったそ
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.0

監督のジョン・キャメル・ミッチェルさん、公式サイトには「 今もなお「生涯のベスト1」の声多き名作『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』」なんてコピーがあるですが全く知りませんでした。これは早速(DV>>続きを読む

ルージュの手紙(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

チケットを購入する時、ルージュの伝言って言いそうになりました(笑)。

映画は、ベアトリスが「しあわせになってね」という言葉を残して、自らセーヌ川に身を投げたこと、あるいは将来そうなるだろうことを暗示
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.0

この映画、公式サイトでも「ラブコメ」という言葉で紹介されていますが、本来ならば、主人公ヨシカにとってみれば、どちらかといいますとシリアスな物語なのではないかと思います。

「本来ならば」というのは、原
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MR.LONG/ミスター・ロン(2017年製作の映画)

3.5

結構笑わせてもらいました。面白かったです。

導入から序盤のかっこよさから、中盤頭くらいのコントっぽいシーン、「世話好きの住民」とロン(チャン・チェン)のやり取り(といってもロンの台詞はない)までは、
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女の一生(2016年製作の映画)

3.5

人生の現実は不幸の連続である、しかしながら思い出は幸福に満ちており、(老いて)振り返ってみれば、さほど捨てたものではない(ホントか(笑))、そうした不幸な現実と幸せな思い出をモザイク模様に編集した、そ>>続きを読む

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

3.0

文部科学省選定映画のジャンルです。

悪くはありませんが、大人には物足りません。

http://www.movieimpressions.com/entry/2017/12/20/214632

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

3.0

実話ベースということもあるかも知れませんが、想像していたような過剰な盛り上げもなく、涙もそこそこに気持ちよく感動できる映画でした。

こういう映画は、どうしても先の展開を考えてしまい(笑)、前半の結婚
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静かなふたり(2017年製作の映画)

3.0

かなりシュールなラブストーリーです。

男女の年齢差もシュールといえばシュールなんですが、それよりも二人の間のさめた愛情表現をラブというべきなのか、何が愛で何が友情なんて線引きはないにしても、そもそも
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否定と肯定(2016年製作の映画)

3.5

映画としての出来よりも、裁判や論争の内容が注目されそうな映画です。

それにしても、ホロコーストという歴史上の事実があったかなかったかを裁判で争う(った)という、まずそのことにかなりの違和感を感じます
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最低。(2017年製作の映画)

3.0

まず何はともかく導入がわかりづらく入り込めません。3人の女性のそれぞれのシーンがかなり細かくシャッフルされて編集されていますので、一体何がどうなっているのかつかむことに労力を求められます。

彩乃(佐
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.5

ホドロフスキー監督の自伝的映画で、「リアリティのダンス」は少年期の話でしたが、この「エンドレス・ポエトリー」は、その後の青年期の話になります。

「リアリティのダンス」に比べれば、かなり具象的で、家族
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.5

映画というよりも、ほぼ1時間のグザヴィエ・ドラン本人と彼を語る俳優たちのインタビュー集です。

グザヴィエ・ドランがどうやって映画を作っているのかがよく分かる映画ではありますが、字幕を読むのに疲れます
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鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)

3.0

ボスニア・ヘルツェゴビナの炭鉱地中深く300メートルの坑道にカメラを持ち込んで撮ったドキュメンタリーです。2015年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でアジア千波万波部門特別賞を受賞しているそうです。>>続きを読む