頼りなさそうに見える舟守の爺さんが、子供達を守って大活躍を見せるのかと思いきや、本当に何の役にも立たなくてびっくりだ。真っ先にサイコキラー野郎に騙されて信頼しきっていたおばさんが、彼が殺人鬼だとわかっ>>続きを読む
緊迫感のある良いサスペンス。致命的な大きなミスはないけど、少しずつボロが出て追い詰められる脱走犯。知恵と勇気で家族を守り切り、最後は娘の恋人をかっこよく家に招き入れる、これがアメリカの理想的な父親だ。
飛行場跡に立ってかつての戦争に思いを馳せる、みたいな冒頭のシーンは良い感じなんだけど、そこからはあんまりわかりやすい盛り上がりがない。新任の将官がたるんだ兵士を厳しく鍛える話になるけれど、「ケイン号の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
いかにもハードボイルドって感じの映像でかっこいい。恋愛が絡んだサスペンス。悪者からの逃亡や、斧持った男との(結構グダグダな)戦いもあるけど、ボクサーという設定はあんまり生かされてない?最後、男は女を見>>続きを読む
平治の乱だの信西だの、最初は歴史の知識が必要なのかと身構えたが、そんなことはなくて、話はかなり単純だった。横恋慕の盛遠が本当にクズで凄い。まあ、平治の乱での振る舞いを見る限り、一途な男だったのだろう。>>続きを読む
牛を高値で売るために危険な長い旅(ロングドライブ)をする、途中で様々な問題が起こるが、犠牲を払いながらも目的を達成する。という筋立てだけ見れば、無難に興味が持てるものなんだけど。いくつかの事件とその解>>続きを読む
多種多様なエピソード、と思ったらそれぞれ違う人が脚本を書いているらしい。久しぶりの舞踏会のしょぼさに主人公が幻滅している横で、初めての舞踏会でうっとりしている少女が印象に残った。
各キャラクターが良すぎて2時間足らずの映画じゃ勿体ないくらい、もっといろんなエピソードが見たくなる。
この時代の喜劇映画は趣味に合わないなー、という感じ。失意の底に落ちたところで植木等が現れて吹っ切れる流れは説得力ありすぎる。
秋子に子供を産むなと言っていた母親が、子供が生まれたらすごい喜びようなのが良かった。
映画的に普通に盛り上がるのって、英軍の妨害をはねのけて、ユダヤ人を乗せた船がパレスチナ行きに成功するあたりなんだけど。それはほとんど序盤で終わって、その後がまあ長い。パレスチナ到着後のいろんな話、連携>>続きを読む
自分は神の言葉を聞いた、と言う危ない人。こういう人って他にもたくさんいたんだろうけど、そのほとんどは埋もれたままで、この人だけがいろんな偶然が重なって、歴史的な英雄になってしまったんだろうな、と思わず>>続きを読む
この事故のことをよく知らずに見たので、序盤はすごく説明不足に感じた。アメリカじゃ、皆さんご存知のあの機長の話ですよーって感じだったんだろうか。原題も機長の名前だし。時系列もいろいろこねくり回していて、>>続きを読む
3人の若者の、それぞれの現実逃避って感じなのかな。将軍への忠義だったり、長崎での学問だったり、怪談のような不可思議な現象だったり。あとは女遊びもか。逃げる先に死しかない男と、逃げずに死に巻き込まれる男>>続きを読む
失踪した夫は実は死んでしまっていたが、普通に生身の人間と変わらない様子でひょっこり現れて、夫婦で一緒に旅をする。という設定の面白さの割に、描かれるエピソードがいまいち冴えない。特にピアノ好きだった病弱>>続きを読む
実在した人物の話なので、どうしても「そもそもイラク戦争がどういう戦争だったか」という部分から切り離して見ることが出来ないから、最後の葬儀のアメリカ万歳的な映像を出されると、「ここで感動するのはどうなの>>続きを読む
人は死後に神のもとで永遠の命が得られるとか、そういうキリスト教の世界観を、老人達が異星人と宇宙へ旅立つ話に置き換えたってことなんだろう。それはそれで面白いんだけど、だとしたら、船のオーナー関連の話(異>>続きを読む
突然の来訪者は、見知らぬ悪党であっても、知人であっても厄介だ。サスペンスのようで、かなりへんてこな映画。結果として、妻が男達を翻弄しまくったなあ、という感じ。
サイケデリック。一人旅の途中で過去の思い出を振り返ったり、変な妄想をしたり。ハッピーエンドにはならないだろうと予想はついたが、あのオチはちょっと雑すぎる気がした。
ドイツ占領下のパリの劇場を舞台に、演劇に関わる人のあれやこれやを描き出す。なかなか興味深い。しかし、なんだか唐突な恋愛(不倫)要素。この二人、惹かれ合っていたの?
序盤は状況がさっぱりわからない。後から見返すと、そういうことだったのね、とわかるんだけど、なかなか全部の場面を覚えていられないし。内容は裏社会のボスが部下を殺されたり命を狙われたりして大変という抗争物>>続きを読む
小説家とボロアパートの壁の穴。設定は悪くないと思うんだけど、なんかいまいち切れ味が鈍いというか。「世にも奇妙な物語」のように、短編でやる方が映える話だったのかも。
臨場感が狙いなのか、カメラの動きが終始慌ただしくて落ち着かないのはいまいち。終盤の機内のドタバタだけならわかるんだけどね。ハイジャック犯の方に肩入れして見ていたが、それは作り手の本意ではないんだろうな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
愛犬を殺されたトルコ嬢が犯人を突き止めてマラソン勝負を勝手に挑むって話はかなり面白いんだけど、戦国時代の悲劇を語ったり宇宙に行ったりする笛吹き男の部分だけはいまいち楽しめなかった。
昭和30年台の日本って、今見ると完全に異世界だなと思う。いや、この映画の中だけなのか知らないけれど。この設定で、なぜこんなに明るく前向きな話になるのか。ラストシーンはクールダウンってところか。
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」もそうだったけど、どういう気分で見たら良かったのか、対し方が難しい映画。登場人物の悲惨な状況に気持ちを暗くさせるよりは、軽めのコメディとして捉えた方が良さそうな。3人>>続きを読む
ファンタジー映画は好きじゃないけどアカデミー賞とかいろいろ取ってるから見てみるか、と思ったのが失敗だった。心に残る部分がなにもない。
8歳の少年にはまだわからない世界の歪み、生と死。最後の絶叫の後、少年はまたカエルを膨らませて爆発させることがあるのだろうか。
静かに盛り上がる法廷ドラマ。思い込みで話したり、大事なことを隠したりする証人たち。冴えない若者が姉妹の意地の張り合いに巻き込まれて苦悩し続ける話のようでもあるし、姉と恋人の関係について嘘を最後までつき>>続きを読む
ドキュメンタリータッチがやりたいのか、メロドラマがやりたいのか、どっちつかず。
「抵抗 死刑囚の手記より」的なものを期待していたら肩透かし。しょぼい犯罪にパッとしない主人公、全体的になんだか冴えない。まあ、退屈するほどではなかったのだけど。ただ、恋愛物として着地してしまったラスト>>続きを読む
頑固で怒りっぽくもあり、それでいて人懐っこく飄々としたところもある指導教官は、当時の憎めないおじさんだったんだろう。戦意高揚を狙った国策映画のはずが、戦後の視点だと、普通の人達の周囲を取り巻く軍国主義>>続きを読む