このレビューはネタバレを含みます
原作読んでないけど、映画を観る限り、カイアはテイトを友として愛し、チェイスを男として愛したように見えるなあ。
愛っていうと誤解を招くかもしれないけど。あんなふざけた暴力と悪意にまみれて育った時点で、普>>続きを読む
ヒロシマ、ナガサキの映像を悪戯に使わない誠実さ。
科学者の心情の解釈を不用意に誘導しない誠実さ。
私はこの題材で映画を作ってくれたのがノーラン監督で良かったと思う。
かなりな内容量で、理解が追いつかな>>続きを読む
物を、いとも簡単に手放す。
そこに確かな情があるにも関わらず、だ。
ものの輪郭を捉えることは難しい。正しく描写しようとすれば、それは詩になるのだと思う。
それでも執着があるから、触れたいと、理解したい>>続きを読む
失う、ということを、生々しく、官能的に描いていると思う。
はっきり言って、詩の意味は分からないし、多分、文化的、宗教的な造詣がないと、ちゃんと理解はできないと思う。
そもそも、詩の翻訳が正確だったのか>>続きを読む
このシーンのためにこの映画を撮ったんだなあと思えるような、際立って美しいショットがいくつかある。どれもマリアンヌの目に映る静止画のようなエロイーズの姿。画家の目には美しい刹那が過ぎ去らずにしばらく留ま>>続きを読む
恵まれた家庭に育った、美しく聡明な少年。何もかもを持っているようで、本当に欲しいものは手に入れられない。そんな自分を、簡単に所有されることに対して嫌悪感を抱いているように見える。
美しい景色と、透明で>>続きを読む
面白かった。
主要キャラクターの再現度が高いと思う。異論はあると思うけど。
山﨑賢人は信とは顔つきが全然違うし、そもそも実写でやったら絶対痛々しくなりそうなキャラなのに違和感なく受け入れさせるのはすご>>続きを読む
私は子供を産まない。一度も産みたいと思ったことがない。でも相変わらず、みんなと同じ世界に生きている。
そんなことを思った。
世界について、神とモノとの繋がりから解釈する人と、モノとモノとの繋がりから解>>続きを読む
北朝鮮の"ビジネス"を暴きながら、スパイ自身のドキュメンタリーにもなっている二重構造。
どこか軽薄に聞こえるナレーションの影に、何とも言えないやるせなさ、度し難さが漂っている。10年の嘘の重みと、スパ>>続きを読む
何の気なしに見たけど思いの他面白かった。ちょうどいいカタルシス映画。ケビンコスナーの控えめな渋さがかっこいい。
NFLに詳しくないけど、ドラフトでいい選手を引き当てられるかどうかにチームの命運がかかっ>>続きを読む
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正直途中までは苦痛だった。ビフォアシリーズと比べてしまう。会話の内容は薄いし、料理と食事のシーンは汚な過ぎるし。でも結末は見届けようと我慢して見てたら最終盤に突然の変調。何で、さっきまであんなに安っぽ>>続きを読む
目新しさは無いけど現代的。
ストーリーやキャラクターに強い個性があるわけじゃ無いのに何となく魅入ってしまうし飽きない。
訳知り顔の見た目に反して心の拠り所のない若者たちの人間味が控えめに表現にされてい>>続きを読む
長い長い時間をかけて見えてくるものがあるのだと、鑑賞し終えて思う。
良かったと思うのは、彼がされてきた非道な仕打ちについてばかり伝えるのではなく、彼と、彼の母親の心のありかを照らそうとする温かい眼差し>>続きを読む
骨格は美とは何かを模索する芸術家のお話。でもタージオの表現は生々しく性的。
予想に反して基本は生真面目なお話だった。
でも、はっきり言って監督がビョルンアンドレセンに魅せられ過ぎて映画の方向性が変わっ>>続きを読む
これだけ美しいモノクロ映像なのに、絶えずバックミュージックが流れていて細かい音を掻き消しているのは、今とは切断された思い出のようなものなんだと解釈。
見ている間の幸福感は大きいけれど、鑑賞後は妙に後味>>続きを読む
妄想という現実逃避。
ラストが現実だと仮定すると、主人公は決して頭の中がお花畑のお気楽な人ではなく、本来は賢く、空気も読める人で、でも自分自身の尊厳に関わる部分になると妄想をやめられない。すごく思いあ>>続きを読む
恋愛映画の金字塔だと思う。
喜びも哀しみも、激しい痛みも、後で振り返って初めてそれがどんなに尊い輝きだったかが分かる。
邦題の通り青が印象的に使われていて、赤では決して表現しきれない熱情を感じられる。>>続きを読む
コンフィデンスマンは水戸黄門ばりの安心感で好き。
長澤まさみさんは思い切りおちゃらけても品の良さを失わない、その匙加減がうまいと思う。あとコックリちゃんがめちゃくちゃかわいかった。惨めな少女からプリン>>続きを読む
ミニオンズ大好き。
今作のミニオンズはあざとかわいいの連発だった。もちろんかわいいけど、ちょっと多すぎたかな。ミニオンズに求める可愛さとは違ったかも。ただそれは好みの問題だと思うので。
スコアをやや下>>続きを読む
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父親とフレッチャーの対比が面白い。
作中、ニーマンが父親を蔑視している描写が何度か見られるが、ラスト9分間の演奏への布石になっていると思う。
ニーマンがフレッチャーに嵌められてステージを降りた後、父親>>続きを読む
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最初はストーリーも撮り方も正直ありきたりだなと思って見ていたが、徐々に見応えが出てくる。多分、俳優さんの演技のおかげだと思う。ラストの束の間の再会のシーンは本当に良かった。
何が良かったって、彼女を守>>続きを読む
映画というより素直なつくりの2時間ドラマ。
お気に入りのシーンはボートレースのシーンと、フェイスブックを見つめるザッカーバーグの"あるある"なシーン。数奇な彼らの人生ですが、これも一つの青春ドラマなの>>続きを読む
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なんとこの映画、純粋な殺人を犯しているのはたった1人。主人公のダニー。
あえて誰を殺すか女王に選ばせるという演出と最後のダニーの満面の笑みがこの映画の意図なのでしょう。
自分が最もつらい時に文句を言わ>>続きを読む
"色"に人生を意味づけざるをえなかった女性と、
"繋がり"を渇望した男性との、不毛で鮮やかな物語。
身をえぐるようなセックスシーンは必要不可欠なもので、それまで自己主張の少なかったワンの、逢瀬を重ねた>>続きを読む
それが狙いだと分かってはいても、とにかく映っている人間に見所が無さすぎで、自分で見たくせに休日の100分を返せという気さえする笑。
最後のわざと安っぽい哀愁感を演出したかのような締め方は、いい大人が道>>続きを読む
すごいなと思ったのは、主人公のオータムが自分のために犠牲を払った仲良しのいとこに対してまったくお礼を言わないという描写。
これ仲の良さや未熟さの表れではなくて、自己を犠牲にする行為が彼女自身にとって日>>続きを読む
シーンとシーンの繋ぎ方が独特で、まるで四コマ漫画のように淡々と2人の動向が映し出される。
スローモーションや音楽が多用され、記憶の断片を繋ぎ合わせたかのよう。
2人の本質に関わるであろう余白の部分をほ>>続きを読む
画面に映る服や車、日曜品などのモノ、
全体を撮るのではなく部分的に切り取るようなカメラの映し方、たっぷりとした間、
全体的に、現代的でファッショナブルな印象だった。考え抜かれた演出だと思うけれど、単純>>続きを読む
面白かった。
一人の人間が見る夢をそのまま再現したような映画。突拍子のない描写が続くけども、やっぱり夢と同じで支離滅裂ではなく一貫性がある。
強く感じるのは、"普通"ではない状態に対する人間の度し難い>>続きを読む
上空からのドライブの俯瞰ショットが印象的。不思議と物語が明るくなり、登場人物に過度に感情移入するよりも悲しみを客観的に見られる。
かなり説明的なセリフが多いにもかかわらず、俳優の演技が素晴らしいからか>>続きを読む
精肉工場のめったに見られない映像が見れたり、ローラ・マーリングの素敵な歌に出会えたりして良かったです。
ストーリーは漫画のような展開でしたが、突き放すような視点も感じられて、
同じ夢を見ていると知った>>続きを読む
フォアキン・フェニックスの演技が素晴らしかったです。
デニーロも、聡明で人格者だけど、恵まれない人々への理解と情は薄い、そんなどこにでもいる社会人そのままで、それによって誰でも誰かをジョーカーにするき>>続きを読む
爽やかさと陰鬱さのバランスが絶妙でした。
主人公ムイは使用人という存在の軽さながら、魅惑的な部分を持ち、良くも悪くも色んな人を惹きつけます。
そんな彼女の吸引力が、幼い頃はみずみずしさの中に微かにちら>>続きを読む
この光の心地良さはなんだろう。
特に最初の方は、半分夢を見ているような、悲しい部分だけを都合よく忘れた思い出を振り返っているような、そんな不思議な気分になり、字幕を追うのを時々忘れました。
でも、美>>続きを読む
これだけ濃い内容をたったの90分。
音響の歴史と制作過程について、かなり焦点を絞ってテンポ良く語られていきます。
名作の名シーンの音を聞いているだけで聞き応えがあり、感情は音でつくられるというのに納得>>続きを読む
紙コップバーンが良かった。
ビジネスと情、両方が感じられるセクシーなシーンだった。