健康で文化的さんの映画レビュー・感想・評価

健康で文化的

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リアリティ(2023年製作の映画)

3.5

シドニースウィーニー演技上手〜ッ!!
現実の雑談とか雑音とか完全再現されるのがおもしろすぎる。家宅捜索すると言われて訳もわからないけど従わざるを得ないかんじとか、懐疑的に話をしてくるFBIと噛み合わな
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バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

4.0

待ってました!ラジリ監督最新作!
冒頭の延々と棺桶を運ぶシーン、市長が倒れるシーンから超良い。。
前半、明るく健気な移民の日常と権力に紅潮する新市長との対比がテンポ良く描かれる。新市長は初めから排他的
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関心領域(2023年製作の映画)

3.5

やりたいことはとてもよく分かる。お隣のこと気にせず理想の生活送ってる奥さんも、自然に暴力吸収してる子供たちも…壁を挟んでまったく関わりあいがないわけではなく、関わりがちゃんとあるのがおぞましい。皆退屈>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.5

学校って生徒との信頼関係が軸だから、警察呼ぶしかなくなったら教育の負けって感覚だと思うんだけど、まあ順当に負けたという結末。誠心誠意やってるつもりなのに学級崩壊こわい…でもライターは問答無用で親呼ばな>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

石原さとみ劇場。精神状態が危うくて喜怒哀楽の変化の勢いがものすごい演技、圧巻だった。こういうのやりたかったんだなあ。ただパサパサでぐちゃぐちゃでもどこか上品になってしまっていて、あともう一歩なんか欲し>>続きを読む

あしたの少女(2022年製作の映画)

3.5

何も知らない高校生に「社会ってそういうもんだから」と教え込んだら確かにこうなりそう。逃げられない環境で若者食い潰してるの技能実習生ぽさもある。会社や上司や担任ら、今のシステムにしがみついてソヒを見捨て>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.5

マインドコントロール怖。マインドコントロールでそこまでするの?!みたいな事件あったけど、これもなんか最後の最後まで抵抗する選択肢を忘れてしまってる感がやばすぎた。でも相手に悪く思われたくないが最優先な>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.5

池松壮亮出てるの知ってたらもっと早くみてたのにさあ!!思ったのの50倍良かった。
前半、三浦貴大上手すぎか。ストレス強すぎて憤死するかと思った…溜めて溜めて溜めまくったから後半実家帰って解き放たれてか
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

3.5

なんかリサイクルショップがド近所にあるリサイクルショップと激似の店構えでみすぼらしい…と思ったらド近所実物やないかいっ!!ド近所の変な道とかも出ててあれこれ立川ッ(と国立)?!あのリサイクルショップ中>>続きを読む

人間の境界(2023年製作の映画)

4.0

こんな酷いことを始めちゃった人がいる以上、誰がどうしようもないような状況だけど…少なくとも目の前の人の命は助けたいというすごく当たり前のことがあまりにも難しい。現状に怒るしかなかったインテリリベラルの>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

本当に会話が面白いよね。劇場笑いに包まれるシーンも多々あり。特に東京組ふたりの車内のシーン。プレゼンの時には何も中身が見えなかったふたりがどんどん実体になっていって否応なくいとしくなってしまう。「あと>>続きを読む

正義の行方(2024年製作の映画)

4.0

結論、「真相は分からないが死刑制度には無理がある」に尽きる。
本当にどちらとも取れる状況、警察の「その後同様の事件が起こってないことが何より確信が持てる」というのがとても説得力を持って感じられたが、死
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辰巳(2023年製作の映画)

4.0

顔面良〜!!特に葵と後藤の顔面力がツボ。
葵が、はじめのバカな狂犬って感じのキャラからどんどん胸に重いもの飲み込んでく演技がすごい。兄貴は優しい。同じ話題でも相手の状況によって内容を変えてる。。。兄貴
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.5

娘かわいそすぎぃ
彼女は支配されることを拒否してきたが、娘のことを支配できなくなったことで諦めたのかなと思った。夫は何の疑いもなく支配してきたが支配の感触が違ったから最後諦めたのか?最後になって急に彼
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異人たち(2023年製作の映画)

4.5

あんまりドゥ…
アンドリュースコットもポールメスカルも他作品の役柄からクィアなイメージが強くついているが(というかアンドリュースコットはオープンゲイなんだね)、とにかく可愛い。切ない。可愛い……
初め
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

無理だと分かってるし別に結ばれたいとかじゃないけど、あの瞬間の今はもういない自分を含め、とにかく愛しい、過ぎ去ったものたちよ…ひとつひとつが何故か自分の体験と重なる気がしてしまう感じ、頭の中を覗かれて>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

すっかりゴリラになってしまったザックエフロン…甘い顔・ぱっつん前髪・ゴリマッチョの組み合わせが何とも頼りなく見える妙。
呪いなんかじゃなくて原因は父親の「鋼の爪」であり、愛した兄弟との関係性と家庭のし
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コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

4.0

大変なことをやってしまう訳だけど国がやってることの方がよっぽどやばいんだよ。序盤、何故か当事者が空気として扱われる理事会とか「階段から落ちるといいよ!」とかコメディ調で絶望感煽らないようにしてるけど多>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

おもちろかった。平成初期風味のビジュアルが良〜い。物語としてはありそうな感じだけど少年が可愛すぎるのがミスリードだよね。お母さん悪くないよ。子育てのままならなさに、『少年は残酷な弓を射る』を思い出した>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

3.5

かなり面白かったし筒井真理子の不機嫌演技は最〜高。そういえば前も光石研と安藤玉恵と水の宗教でてくる映画あったね笑
突如現れる波紋空間の演出だけはめちゃくちゃ嫌いで、その辺が荻上直子風味なのかもしれな
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.5

砂虫の存在感が大勝利だよね…砂虫ライド良すぎる 全ビジュアルが良いので常に満足だけど、めちゃくちゃ眠かったし、全体的に考えるのはやめている。だから何って話ではある……ドゥニヴィルヌーヴの作品永遠に観て>>続きを読む

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.0

「自分の辛い話を人にするのは悪いから、ぬいぐるみ相手にする」という感覚が全く分からなくて、人間相手でないと癒されないし代わりに自分も話を聞いて辛さを分け合うのが人間関係というものなのでは??と思ったけ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

意識高いインテリかアメリカ人にしか通じなさそうな話(意識高いインテリなので非常にむずむずした)
崇高な社会的責任↔︎社会に求められるように行動する↔︎好き勝手にやる という三段階の立場がありながら、全
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.5

そんな仕事辞めてしまえの一言に尽きるんだが、夢売る業界ならではの悪質さはあるよね。彼女が会長の問題を訴えようとした時、カウンセラー(人事?)が、あからさまに!『プラダを着た悪魔』を模倣して説教してきて>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.0

いやぁ〜すごかった!!!!尋常じゃない執着心、そしてあの態度でもついて行きたくなる圧倒的強さ…スタートの度に気合がものすごいので観たあと家出る時叫んで気合い入れたくなった 毎回同じ話が長いのおもしろく>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.5

想定外にプラネタリウム映画だったのがめちゃくちゃ嬉しかった☺️良いフレーズいっぱい出てきたけど、へび座の赤い星のエピソード、いくら調べても出てこないのだが。ていうかへび座そんな明るい星ないし。創作だよ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

重めの犬映画だった。犬は息子と一体となって証人の役割を果たす。あれが演技だったとは……
夫婦の関係が徐々に暴かれていくのが面白さではあるのだが、途中で当事者は息子だということに気付く。結局真相は分から
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.5

ポスター怖すぎて見る気なかったんだけど評判だったので。歴史書の短く謎に満ちた記述から膨らませたというのが面白い。若干の歪さはあるが、見ないことにしない世子に導かれて見ようとする主人公の変化、後半の追い>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

〜わかる〜
何かにリベンジするために全力の愛を注いでくる母親、でも子は常にその足を引っ張る裏切り者……
外の世界は危険がいっぱい…と思っていたら全部内だったし外に出ることなんて一生できない!!なんか
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

スタントがめ〜ちゃ良かったのとアシリパさん白石がとにかく良い。動物も良い。杉本は流石にもうちょい筋肉つけてください。杉本のマフラーがピカピカのプリント布なことに最もがっかりしている
源次郎の体に期待

ブラックベリー(2023年製作の映画)

3.5

ブラックベリーの栄枯盛衰、初めから潰れかけのRIMがそのまま潰れていたか、十数年だけの天下を取るかという分岐だけがあったって感じ。全てがなるべくしてなったようなシンプルな因果関係でできていて、短い歴史>>続きを読む

決戦は日曜日(2022年製作の映画)

3.0

やりたいことは分かるけどフィクションで遠回しにしか批判できないなら日本は一生前進しないじゃん

カラーパープル(2023年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ良かったんだけどポスター下手か。
ソフィアが生き返るシーンで泣いた。黒人がサバイブするためには音楽が必要だったんだと実感させられるようで大正解のミュージカルだと思う。シャグとの恋愛関係はも
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.0

居場所を見つけたというより、愛を知ったって話では。愛されることを知らなければ愛の表現のしかたも分からないよね。郵便受けまで走らされるの良かった。

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.5

好きになれる要素がなく全員から嫌われていてどこを取っても有害だけど悪かというと微妙、というすごいバランスのキャラクター。ポスター画のシーン、シンプルに最低じゃ〜ん!となって笑う。クライマックスでちん◯>>続きを読む

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