cookieclubさんの映画レビュー・感想・評価

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蛇の道(2024年製作の映画)

3.1

一筋縄では行かない、全編鬱々とした、ローテンションでじんわり不穏な映画だった。リメイク前の映画は観た事は無いが、直接的にグロかったりスリルが映画ではなく、想像させる怖さのタイプの映画だった。ただいつ何>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.1

前半は苦痛だが、後半から意外と面白くなってくる貴重なホラー。
人間の嫌なところを出してくる展開が面白い。
今思えば映像も工夫されていて使い分けられているのも良かった。グダグダしてる瞬間もあるけど十分に
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.9

何とも幻想的で美しい景色と詩のような表現に癒される映画だった。ラストは小説的で、映画を観る前に原作を読めば良かったけど映画でも十分美しさやメッセージは伝わった気がする。
何気ないセリフにこの作品の意味
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.0

白黒なのもあって昔のフィルム・ノワールを観ているかのようなミステリアスな雰囲気がとても良い映画だった。
時間軸がバラバラなので普通に観てるだけで伏線が回収されていくので興味を持って続きを観られるが、荒
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『フュリオサ』を観てから『怒りのデスロード』を見返すと深みが増し、フュリオサの故郷への思いとラストに感動する。2作品鑑賞してようやく壮大な映画を完成させることが出来たような感じ。

とりあえずMADな
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.4

まさに少年漫画的な夢が詰まった映画。ヒーロー映画はもともとそういう要素が強いけどこの映画は特に「自分がスーパーヒーローになるならこの設定が良いな」という要素を片っ端から詰め込んだ理想のほぼ最強ヒーロー>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.5

アート映画のように前衛的な心意気が光る映画。残虐なシーンを見せない挑戦的な姿勢が凄い。とはいえストーリーもちゃんと存在し決してつまらない映画では無いと感じた。
予告編や序盤では庭から映ることのなかった
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カリスマ(1999年製作の映画)

2.7

あらすじ的にはヒューマンドラマの要素もあるのかと思ったけど結構最初の方から突き放される。
想像していたよりファンタジーのような非現実的な世界観でクラクラした。
不条理でシュールで登場人物が何をしている
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.1

考察が捗るような内容で、何も知らずに観るとまあまあ面白いと思う。閉塞感があり性格のきついキャラクターもいるので、何でそんなことを言うのかと感じたり多少イライラしたが、そういった点も含めて違和感のあった>>続きを読む

ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤は進みが遅く、ややチープさを感じるものの、ジュニアが登場してからは一気に戦闘シーンが派手になり、面白くなる。ジュニアのキャラクターは、ちょっとピュアすぎない?と思いつつも、最終的には泣ける良い話に>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.4

冒頭で嫌な奴らとはいえ理不尽な目には遭うシーンが続き、胸糞が悪くてこの映画を観たことを後悔したが、途中からトーンが一変し想像していたのとは全く違う展開に。作りが面白い。
少しダレるシーンもあるが、作り
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.3

ローマのコロシアムで寝てるゴジラが可愛いと言う事は声を大にして言いたい。明らかにゴジラとコングがセットになると強過ぎなので(しかもモスラもいる)猿と氷属性のゴジラみたいなヴィラン側が勝てる気がしなかっ>>続きを読む

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.5

非常に長い1日を描いた映画で、一日でこんなにも多くの場所を訪れることができるのかと思ったけど、ずっと移動していれば不可能ではないのかもしれない。
早い時間に起こった出来事が後半に伏線として回収されてい
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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

3.4

嘘が嘘を呼び大変な事になっていく様は観ていて辛いものがあったけど、全体的には笑えるしほっこりさせてくれるし楽しい映画だった。物事を別の観点から捉える事をしたラストには驚いた。
ジョン・シナをキャスティ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

反戦、反核映画だった。劇中の試作の原爆を爆発させるシーン(先に光が来てその後から爆音が来るなど)は凄まじくて、衝撃的でこれは映画館じゃないと味わえない体験だと感じた。原爆が創られて世界が永遠に変わって>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

2.6

閉塞感が凄い、大人向きのスリラー。想像していたよりかっこ良さやエンタメ性、カタルシスを排除させた真面目な映画だった。

星の旅人たち(2010年製作の映画)

3.3

こんな巡礼があると知らなかったので勉強になった。仲間の存在って大事だなと感じた。海のシーンが好き。

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.9

スパイ映画らしいどんでん返しの連続と、見応えのある面白アクションでかなり満足度高めの映画。キングスマンのようなマシュー・ヴォーンの意地悪さは封印されており、安心して楽しめる映画だった。びっくりするほど>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

2.7

見たことのないおぞましいシーンがあるので気軽に見る事はお勧めしない。しかもそのシーンが微妙に長い。テーマは凄く興味深かったのでもう少し見やすいホラーにしてくれてたら良かったなあと・・・。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

あらすじと、話の展開的に主人公二人が結ばれる事は無さそうだと思ってあまり感情移入し過ぎないように観たけど、ラストシーンのセリフと、それを聞いて泣くノラを見て泣いた。
映画を通して韓国語の「イニョン」に
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.9

サッカーをモチーフとしてるけどスポーツ映画というよりヒューマンドラマよりな内容。タイカ・ワイティティらしいキャラクターの愛らしさと、ゆるさと大げさではないけどしんみり泣けるところもある。
とても爽やか
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.7

長い・・・。何回か観た方が理解できる系の映画なんだろうけど、思ったように話が進まない不快さなどもあって2回観れる気がしない。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

裁判シーン多めでスローな映画だけど興味が途切れない映画だった。実際に何が起きたか不明瞭なまま、さまざまな会話があり、回想の夫のセリフを聞いて何だか悲しい気持ちになり泣きそうになった。
事実は一つ何だろ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.1

とにかく良い。静かな映画なんだけどシュールで面白くて爽快。ニコラス・ケイジがこの系統のホラーの主人公と真逆のタイプなのがもう良すぎた。

ニモーナ(2023年製作の映画)

3.7

世界観も面白いし丁寧に作られてる作品だと思うけど、ニモーナにあまり感情移入出来なかった。

オリオンと暗闇(2024年製作の映画)

3.0

静かな夜の世界観が素敵。この映画のような、ひねった大人も楽しめるアニメを作ってくれるのは嬉しいけど、う〜ん。そこまでストーリーが面白いというわけじゃない。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

R18のティムバートンって感じ。序盤はまあまあ不快。でも自分だったら選ばないような道をベラは選ぶところなど、観ていてそういう生き方もあるんだという発見があり清々しかった。オチは結構好き。ファッションが>>続きを読む

マーダー・ミステリー2(2023年製作の映画)

3.6

前作のキャラも出てきてくれるので更に楽しくなってる。マーク・ストロングが出てきたのでびっくりした。馬鹿馬鹿しいけどそれも込みで気楽に楽しめる作品。

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.5

本当に期待せずに観たら結構楽しめた。笑いもあるしタイトル通りの王道の殺人事件&推理パートもジョーク多めで楽しい。気軽に見れるコメディ。

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

2.8

途中までは面白いけど、予告などでも最初からこの世界には何かあるってのは分かった状態で観てるから結末に驚きがないし、無理がありすぎる設定で最後まで乗り切れず。この系統のSFってもうネタが出し尽くされたの>>続きを読む

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.0

幻想的な雰囲気で、カラッとしているようで湿度が高めで、何だかよく分からないけどずっと記憶に残る感じ。おしゃれ映画という印象があったけど、この時代にしか作れなかった映画のような気がして唯一無二の貴重な作>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.1

監督はパディントンのポール・キングとのことなので、毒が抜かれたファンタジーだったら嫌だなと思っていたけどちょっとした毒気があり大人でも普通に楽しめた。
幸せな雰囲気と奇妙さがちょうど良いバランスで出来
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終わらない週末(2023年製作の映画)

2.8

途中まで本当に終末なのかどうなのか分からず、人を信じられない不穏な感じが凄く面白かったけど、中盤以降のリアルさが怖くて個人的には苦手な映画だった。

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.3

まずはリドリー・スコットの新作を観られて感無量。物凄い迫力なのにカッコつけない淡々とした映像や絵画のようなビジュアルに惚れ惚れした。ナポレオン自体もカッコ良く描かないのも良かった。

ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.9

静かでクレバーな映画。何をするか分からない主人公の怖さは良かったが、多少退屈だった。

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

三人が入れ替わる戦闘シーンが肝だと思うのでもう少し戦闘シーンを頑張って欲しかった。猫とかミュージカルの惑星とか面白い要素は入れてあるのに笑えず、あまり胸が熱くなるような展開が無かった事も残念。