2時間半があっという間。女性も男性も芯があって魅力的なのに人間らしく間抜けで、緊張感あるシーンもなんだか笑えてくる。
洋題のDeconstructing Harryがしっくりくる。小説と現実の境界がなくなっていくのが面白い。
見終わっても苦しさが残る映画。社会階級の違いによって異なる周囲のセクシャルマイノリティへの理解度、食事や仕事観が歪みを生み出していく様子が見てて辛い。エマの絵と最後の会話に少し救われる。
t.s.エリオットが言うところの虚ろな人間が、恐怖と怯える心を失った人間が、戦争を戦争たらしめる。
彼らは本来どこにでもいるような人間で、家族もいれば仲間もいる。ただ戦争と死に麻痺し、薬や慰問で疑念を>>続きを読む
友人に頼んで人工授精をしたり
妻の妹を好きになってしまったり
姉の元夫を好きになってしまったり、なんでもあり
邦題につられて。
白黒映画なのにここまで温かみが伝わるのか、と思う。ついていない一日でも人の温かさに包まれていることや戦争を乗り越えて享受されていることを再認識する。コーヒーをことごとく飲めない様子に>>続きを読む
情念を表現したいという思いの成れの果て
当時のグレーで刹那的なその界隈の様子がわかる
年齢性別関係なく一人一人が自分の恋愛や人生を楽しんでいる様子に元気をもらえる
母娘のお互いを必要としながらも自立して歩いていこうとする葛藤のようなものが描かれていて良かった
半地下の人間の争い、地上の人間の無関心、ただどちらも愛する家族との暮らしを守りたいだけ。
格差社会の縮図を描写しているがその中で複数家族の愛も感じられた。
カップルなのにそれぞれ好き勝手にニューヨークを楽しむ姿が自由で見ていて心地よい。
エルファニングの破壊的な笑顔と下着姿にやられた。
軽い気持ちで見始めたものの気付けば引き込まれあっという間に観切ってしまっていた。
男装しても隠しきれないヒロインの女性らしさ、恋に落ちた時にしか表現できない美しい言葉の数々に惚れぼれした。
ところどこ>>続きを読む
女たらしの自分勝手な男、だけど自分の好きなことは時が経っても隣にいる相手が変わっても貫いていて、その度に子どものように振る舞うから憎めない。
そして彼に盲目なハッティが可愛すぎる。
都会の人と物の渦に呑み込まれながら、死を身近に感じながら、微かな希望に縋って生きる意味を模索する登場人物たち。辛い出来事に囲まれていても希望を信じてみようとする慎二の真っ直ぐさが良かった。
美しい色彩>>続きを読む
近いはずなのに踏み入っていない、楽しいことを共有する3人の距離感が、男女の友人関係をうまく表してるなぁと思った。
ベッドシーンが多く見ていられないと思ったが、終盤に惹きつけられる。陣治の十和子への無償の愛と何をも赦してきた様子、またその愛に気付かない十和子の態度に胸が痛んだ。