shibapeiさんの映画レビュー・感想・評価

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.9

原作ファンのためめちゃくちゃ構えて観劇。

おぉおーい!良いじゃないかぁあ!!
門出もおんたんも、びんびんじゃないか!

いわゆるアニメ声優の発声と違う、張らない良さがあり主役2人をリアルに存在させて
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.3

鈴木亮平の冴羽獠の再現度が非常に高い!
2枚目からモッコリ表現に移る声も似てるしガンアクションのキレも良い。新宿警察署の後押しで歌舞伎町のロケーションも良く、正しく冴羽獠を実写化してみせた。。
がその
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

共同脚本に【ドライブマイカー】の濱口監督も居て、清作品にしては脚本が良すぎるなと!?

【蛇の道】でいうスナッフフィルムや【cure】でいう邪教のビデオだったり、人間の害悪な部分を見てしまって物語がジ
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

3.5

家庭の破壊と再生。

相変も変わらず、ロケーションが良い。家の前の道路の立体的な構図。電車のライトが差し込んでくる線路沿いの自宅。橋桁下の炊き出し場。
暗雲とした前半を大いに盛り上げている。
良いロケ
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蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

3.6

【蛇の道】の後日譚。
といっても前回は【リング】の高橋洋の脚本。
剥き出しの感情が飛び交っていたが、

今回はオフビートめな黒澤清共同脚本。
人を殺すシーンに対して
登場する誰もが自責、快楽、慈悲、等
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.4

身内が首を吊ってるのを見たら、、
泣き叫ぶより声にならない嗚咽と狂うような頭の痛みがある様な役所さんの演技に鳥肌が立つ。

どのシーンも引きの絵での空間の美しさが際立つ。

ただ少しメタファーが多く難
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.9

黒澤清の傑作。
余計な説明、伏線も無く研磨され研ぎ澄まされている。

もうね、ビンビンに尖ってた時代の哀川翔と香川照之の2人が車の中で不穏な話して坂道登ってるだけでもう絶妙に怖い。

あのだだっ広い倉
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.6

愛する者を守る為に、仕方なく過去のベールを脱ぎギャングに立ち向かう!!
じゃなくて自分が暴れたいからしっかり気が済むまでチンピラ相手でも徹底的に暴れる!感が見ていて気持ちいい。
【ドク】も出てきてテン
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激突!(1971年製作の映画)

3.3

一つのアイデアだけを最後まで突き通し、
成立させる演出力!
あの錆びたトラック自体が怒り狂う猪みたいに意志を持ち突っ込んでくる粘っこい怖さ。

タランティーノの【デスプルーフ】はこの作品の影響受けてる
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.0

数年毎に見返す傑作。

原作者は気に入ってない話は有名だが、
漫画やTVのレギュラー放送でのあのドタバタ劇を見事に映画に昇華させている。


文化祭前夜を繰り返すパラドックスを戦闘機で飛び出して友引町
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

2.8

石井監督節炸裂の登場人物全員不器用!

松岡茉優の咆哮も見慣れた感もあるが、良いし
10年振りの家族との再会での喧嘩は、【メロン騒動】を見てる様なセッション感を感じる。

けど、どのシーンもドライブし
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

合唱部のパートは非常にリアルで、後輩和田くんのヤキモキの描写や、女子生徒達のワイガヤも良く、もも先生の芳根京子の関西弁もナチュラルで、作品に引き込まれていく一方でヤクザ描写のフィクション感が多少引っか>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.6

あなたの未解決事件になりたい。

言葉だけ聞くとB級恋愛サスペンス映画の匂いがつんとするが、
主役二人の演技、【特に目の動き】
考え抜かれた
カメラの構図、美術、ロケーション、過多な位入ってくる映像ギ
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.5

ギレンホール演じるロキ刑事以外、皆んなドンドン狂っていく。
子を持つ親としてケラー家族の壊れていく様は当然なんだが。
宗教的な意味合いの強い作品だとは思うが、ロキ刑事の過去に何かあったらもっと深みが出
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.7

他のヤクザ映画とは一線を画すエンタメが良いバランスで入っていて、映画として骨太ノワールになっている。
キャストは【鮫肌男と桃尻女】を彷彿とさせる程
キャラ立ちしており楽しめる。
お歯黒をいじったり、俺
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.6

ティモシーが醸し出す危うさも素敵だが、
テイラーの純粋な演技が瑞々しく画面を支配してた。最初友達の指を噛む時のもぎたての林檎をつい齧ってしまった感、、上手いなぁ。

人喰いのカップルの逃避行の最期は想
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

3.9

前作からパワーダウンする事なく相変わらずドラゴンのキャラクターデザインが良い!ワイルダービーストの2体も重心の置き方もリアルで見ていてCGゆえのストレスが無い。
バイキング達もより人間臭さがまし、スト
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.6

尺が短い分、ウェス節全開でどんどん入れ子構造の最深部に潜っていくし、セットもどんどん展開されていく。出演者も常にカメラを見ながら状況を説明するメタ構造。
広告にも向いている表現だな。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.4

カラフルポップな色彩とミニチュアや遠近法を駆使した美術、どこまでもシンメトリーにこだわった画角。ウェス節爆発で冒頭からカラーになった瞬間ニヤニヤが止まらない。

ただ複雑な入れ子構造。
役者が舞台演技
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ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

3.8

出てくるドラゴンのキャラクターデザインが美しい。特にラスボス。彼に翼が生えたらどういう重心で飛ぶかとか恐らくかなり細かい計算と設計で作られてるから絵に説得力がある。
トゥースが飛んだ時の爽快感も気持ち
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.4

前半は、リアルなのかファンタジーなのか、
どっちつかずで退屈だったが、
後半多少強引な謎解きをさせられる事で最後まで楽しめる事が出来る。 
OPとラストの足取りが反転してたり義理の父が塗り潰されたり良
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.1

部屋中を白い布で覆ったり、
アブグレイブの360°カメラの様な表現だったり
目を見張る演出は随所にある。
だけど、、
カードカウント能力を復讐には使わないの??

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.7

この地域のコミュニティで生きていく術なのか
ポルノ業界を渡ってく術なのか、
マイキーの対話力に圧倒される。ロニーもレキシーもストロベリーもそして僕もいつの間にか
口車に乗ってしまってる。

クズである
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ある男(2022年製作の映画)

3.3

冒頭の安藤サクラのシーン。
日常を送りながらもつい抑えきれず溢れて出てきた涙。引き込まれました。

そしてまぁ隅々まで良いキャスティング。
カトウシンスケ、河合優実良かったなぁ。 

冒頭のマグリット
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市子(2023年製作の映画)

3.3

杉咲花は圧倒的だった。市子だった。 
どのシーンも画面を支配してた。
最初の婚約届貰うシーンのリアクションは
ドキュメント見てるくらい。鳥肌たった。

ケーキ屋の夢叶えたいと北くんに訴えるシーンも
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

マイノリティを理解せい!
とグイグイ詰められて映画の中の稲垣吾郎と同じく心境です。
出演者の演技は素晴らしく神戸と諸橋のシークエンスのラストは圧巻だったし画角に2人を並べなかったのも良かった。
新垣演
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パレード(2024年製作の映画)

2.5

尺の問題でエピソードを深掘り出来ない分、説明が台詞に多分に盛り込まれており、まぁ醒める。
あとこの世界のルール作ったんなら守ろうよ。
なんで触れるのよ。

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.4

長回しで、観てる側を現場に連れていくあの臨場感や、opのカッコ良さ等ガイリッチーらしさは随所にあったが、、
まぁ当然ステイサム無双が始まり、色々回収せず。最期あんなあっさり??

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.7

まず冒頭の会話の量の多さについていけぬまま
あっという間にマルチバースの話になり、、
何をトリガーにダイブするのか
理解出来ぬままダイブダイブ、、、

んー世界は作り込まれているので何回か見直すがやは
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

大人のお伽話!!

超広角な4mmのレンズにも負けない細部まで作り込まれた絵にニヤニヤしっぱなし。
シークエンスタイトルくらいは黒バックで休ませてくれるかと思えば、あの数秒もベラの頭の中なのかめちゃく
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.0

岸井ゆきの憑依感は凄かった、試合中の顔は小河恵子に見えたし、フィルムならではのルックも良かった。だから余り演出しすぎずドキュメントの様にケイコを描きたかったであろう監督の意図はわかる。

でも何故そこ
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.6

家庭環境も悪くないオリバーが何故フェリックス家に固執するのか?恋か憎悪か?
考えて見てるとオリバーのラストダンスで全部吹っ飛んだ!そんな事考えて見てる自分を嘲笑うようなエンディング。

バスタブの水を
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.6

前半のドタバタ岡田くんは、ファブルや木更津キャッツアイのぶっさんの既視感はある。
けど、綾野剛の登場で緊張感が生まれドライブしてく。矢崎がストレスで頬がピクピクなるところ良いなあ。
原作が韓国なだけあ
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.4

10数年振りの再視聴。
青と赤を基調にした画面設計が秀逸で音楽も要所で効いている。  
ジャンクションの下でママを探す事を即決するハンターがこの映画の中で一番大人かも。

歳を重ねて見るとトラヴィスの
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.6

2で駄話は加速してて、しかもちゃんと毎回おとしてる。会話センスいいなぁ。
アクションは相変わらず普通だけど、それを補うギミックもあり、敵に情感を持たせる脚本もよし。

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.4

主人公ニールは自分宛に匿名で届いた行方不明者捜査を正義感と信仰心で島に単身で乗り込んで来る。
この行為もそうだが終始ニールも中々狂気じみているから、オチがよめてしまった感があるが最期の人型の檻の造形が
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