唯一無二の推し
珠玉の時代を残す映画の奇跡
映画館でまたみたい(今シュミット特集で、見られる!)
多くを失いすぎると不思議なことにむしろ生きるのが楽になることがある、なんて言わしめてしまう人生に
おそらくいろんな人の参照点になっている作品で、はじめてみた気がしない。「わたしはアナ」と発して空を見上げて終わる、これはスペインの抑圧への暗号的な抵抗なのだという。
ロウイエ作品で毎回感じる身体の奥にキリキリ来る、画面には直接映らないようなつらさや痛み(しかもそれが美しい)はあまり感じられなかったが(物理的につらい描写は多い)いつだってテーマは変わらない。男加害女>>続きを読む
逞しい、素晴らしい。妙に淡々としている日記調のナレーショもよかった。怒って家の庭で焚き火をするシーン好き
ケイコの練習シーン、コンビネーションミットの完璧な動きと音と小さな笑顔だけでもう泣けてくる。生きていくことの美しさと苦しさは共存する。彼女がここで決断した、みたいな決定的なシーンが描かれていないことが>>続きを読む
厳格で陰惨なブレッソンらしさはまだなく、劇映画として素直に観やすい目に嬉しい。上質なフィルムモノクロ映画ならではの人物たちの内側からの発光、ドラマチックな照明をスクリーンで観られる喜びがある。踊り子の>>続きを読む
原作はコクトーの1930年の戯曲「声 La Voix humaine」。ティルダは人間離れしているので元恋人を思い感情的になるというのはなんだか一筋縄ではいかない感触がある。